Ikan Ajiaji(インドネシアの焼き魚 大きな鯵) リターンズ
Pangkep 33 Ikan bakar khas Makasaar
Add:JL.Batu Ceper no.63
Tel:352-3783
以前にも書きました(←写真はこちら)が、これはおいしいと思うので、再度載せておきます。焼き魚で味はとてもシンプルです。
インドネシア・マスターとお食事しているのですが、今回の目的は、彼に本をもらうことでした。16世紀以降、オランダ植民地支配以降、そしてインドネシアとして独立した1945年以降などは日本語文献も充実しているので、何冊かは読んでいます。一方、16世紀以前、オランダ統治前になると、ほとんど日本語文献は見当たらないのですが、ネシア・マスターが日本語の本(700ページ)を持っているというので、それを受け取りに行ったのです。
ジャカルタで、初めて電車に乗りました。
まだ渋滞がある時間だったのでジャカ1の店までの最適移動手段は電車だろう、ということで乗ってみました。Mangga BesarからCikiniまで5駅ほど、7,500IDR。路線図は、バスと同様に意外に充実しています。
その名もKRL(Kereta Rel Listrik Jakarta)ですが、インドネシア語なので、何の略なのかわかりません。車両は日本から円借款を利用したODA(車両自体は有償譲渡らしい)でお買い物です。以前は欧州や韓国の電車との競合もあったようですが、1997年の通貨危機をきっかけに日本が一気にその座を奪い取りました。通貨危機でアップアップしちゃった韓国は、自分自身も金借りなければならない状態だったので、インドネシアにお金を貸す余裕などあるわけないですからね。東京メトロで使われている車両が払い下げされているようですが、車両の売却代金もさることながら、レールや電線などの周辺インフラの敷設に関しても、日本企業が圧倒的有利なノウハウと経験を持っていることになります。ODAで譲渡して、民間企業が取り返す、というODA好循環事例です。
車両は大きく分けて2種類ありまして(正確にはもっとある)、ボロ電車(左)と普通電車(右)です。
ボロ電車はドアが付いておらず、当然ながら冷房なしの照明も無しw 夜は真っ暗な状態でプラットフォームに入ってきます。普通の日本人は乗る気がしないと思うので、間違えることはないでしょう。見送れば数分で普通電車が来ます。日本の電車のようにピカピカではありませんが、不快感は全くない普通の電車です。ただ注意! 乗ったら隣の車両が空いていたので、座っていました。シートの色が普通車両と異なり、赤い色だったので特等車かな? 車掌さんが近づいてきたので、エコノミーじゃなくて高いチケット買ったから、このチケットでいける。仮に特等料金があったとしても知れているだろうと、チケットを出そうとすると、車掌さんが笑顔で
「Wanita」
と言ってきました。これはトイレなどで必ず表記があるインドネシア語なので私も覚えていたのです。Wanita=女性、ちなみにPria=男性ですが、「ハッ」と気づいて周りを見渡すと、壁にスカートをはいた女性の絵(トイレの絵)とWanitaと書いてあり、乗っているのは確かに女性しか居ない・・・。むぅ、インドネシアにも女性専用車両があるのか、それは失礼しましたと、即隣の車両に移りました。私は露骨な外国人だったので、優しそうな車掌さんの一言で終わりましたが、インドネシア人っぽい顔をした人、もしくはラッシュ時に誤って女性車両に乗ると袋叩きにされそうなので、気をつけましょう。痴漢行為などという中途半端なことが日本以外で存在するのか? と昔は思っていましたが、中東イスラム圏は抑圧されているので、かなり多いのです。バスの禁止事項にもスカートに手を当てている絵にバッテンがついていたので、なんちゃってモスリムのインドネシアでもよくある行為のようです。
キセル防止として、長距離列車が通る駅には止まらないようです。Gambirはジョグジャカルタに行く長距離列車があります。ところが日本のように新幹線専用改札などで制御することが困難なため、キセル防止として、その駅には止まらないw という強引な制御をしています。そのため、大きな荷物を持ったインドネシアの民たちが、一駅分歩いている姿をよく見かけるそうです。
電車の進行方向の法則(と向きが逆)
対面型のプラットホームの場合、電車は右から左に走り、両面型プラットホームの場合は、電車は左から右に走ります。
これ、日本、タイ、シンガポール、香港でほぼ成立している鉄の法則だと思いますが、いかがですか? 当ブログ読者には少ないと思いますが、鉄道マニアの方、この法則外れている路線がありましたらご指摘ください。(日本だと山手線渋谷駅は対面型というか、分離同方向型なので、内回りが左から右ですけどね)
車が、左側通行だからなのでしょうか? でも確か右側通行の中国、シンセンや北京の地下鉄もこの法則にしたがっていたような記憶です。アメリカはどうですか? ご存知の方、コメントお願いします。ところがインドネシアの電車だけが、この鉄の法則に逆らっています。例えば南北に走る電車でプラットホームが東西に分かれていたら、南にいく場合は通常、東側のプラットホームから乗ればいいはずです。インドネシアでは西側からになります。
インドネシア電車の特徴をまとめると
・ボロ電車と普通電車がある。
・女性専用車両が(1両目とシンガリに)ある。
・長距離列車の駅には止まらない。
・スタンダードと逆向きに走行している。
です。5駅でしたが、冷房も効いていて車内も明るく、夜の20時過ぎだったので、ラッシュもなく、非常に快適に乗れました。待ち時間がボロ電車見逃しこみで10分弱、乗っている時間が15分弱といった感じで、タクシーの移動より安く早いでしょう。
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ジャカルタ首都圏快速電車は、日本の鉄道車両の中古が活躍していますね。ジャカルタでそれが走る姿をみると、なんともいいようがない愛おしさを感じます。がんばってるなぁ〜と。
女性専用車両には、女性の警官か警備員のような方が乗車して監視しているようでした。以前、乗った時、女性専用車両は他の車両よりも空いていて快適でした。
今年6月から、屋根に乗車できるような車両は順次スクラップが決定し、全車両完全冷房車にスイッチしていくはずです。インドネシアにも国産の車両製造会社がありますが、やっぱり中古でも日本の車両の魅力はまだまだあるようです。
新幹線開通計画もあり、今後ますますジャワの陸路インフラ整備が進めば便利になるでしょうね。
adiluhung様、コメントありがとうございます。
ジャカルタの深刻な渋滞問題
http://www.ichizoku.net/2013/09/Jakarta-Traffic-Jam.html
の解決のために、鉄道網の充実を望むばかりです。ですが、高速道路建設も頓挫しているインドネシア財政を見ていると、新幹線線路の用地確保のための地上げも難しそうですよね。
バーナンキが一言言っただけで、インドルピーとインドネシアルピアの激しい下落もまた不安要素の一つです。
インドネシア非居住者である私にとっては、11500IDRかぁ・・・、またジャカルタ遊びに行きたくなる魅力的な為替レートです。