わー、尖沙咀(チムサーチョイ=チム)だ。久しぶり~。もう2週間以上滞在していますがほとんど銅羅湾と羅胡なので、初チム。私は香港に住んでいた時は、Island側だったので、カオルーンは、チムもほとんど知らず、当時ですら、MTRチム駅で迷うぐらいのレベルでした。Islandにいると、銅羅湾から中環までの間でほとんど全てが解決してしまうので、ほかは行く必要が無いし、香港やシンガポールはそれほど深掘りして面白い地域でもないので、利便性と効率重視で。多分初チム、ラス・チムでしょうw
国金軒 Cuisine Cuisine,The Mira (さてどれがレストランの名前なのかわからないですが名刺にそう書いてあります)
3F The Mira Hong Kong, 118 Nathan Road


北京ダッグ(1羽)、ミニ鮑のパイ、つばめの巣ののったエッグタルトなど、10種類以上出てくるランチでワイン2本とシャンパン1本も込みで300-400HKDくらいでした。それほどお高くないような気がします。
バーリータン、そして当然ながらそのお母様w、そしてバーリータンのお友達そしてさらにそのお母様と私の5人です。凄いです。マザコン男が3人(私を含む)並んでしまいました。香港のマザコン、かなり激しいので、日本人女性が見たら卒倒してしまうと思います。激しい陽的マザコン(He likes his mother.という感じのわかりやすく1分で判明するくらいベタベタした関係)で、腕を組んで歩く、「あっ口元に食べ物がついてます」と拭いてあげる、そしてお母様の食べ物を取り分けたり、お茶を注ぐのは当然息子がやります。いい年してお母様に食べさせてもらうよりはマシですか? そして2人とも独身w 多分、香港でもマザコンは嫌われるのでしょう。
2組の親子を見ていると、私も私との母との関係が思い起こされますが、どう考えても私は母のことが好きというよりは、敬い、信頼していると表現するのが妥当です。しかし、そのあまりにも強い信頼関係に対して私は、籍を10年入れたくらいの関係で、私と母が長年かけて築いてきた信頼関係ができるはずもないッ! なめるんじゃない! と思っている陰的マザコンなので、相当に嫌われています。「貴様の前で、金額や株数はおろか、投資・資金関係の一般的な話などするつもりもない。」と思ってますので、籍が入っている人には一度ご退席いただいた後で、私と母は投資の話をしますが、銘柄のことは語りません。金額と株数、あるいはその所在という誰にも言わないことを母だけには話している という気持ち悪い関係です。でもそれが動的に変わるので、たびたび、長い間話す必要があったりするのです。一部の女性にとっては、その気色悪い関係が、その女性が苦労して生んだ子供と私との間に発生するのではないか? と思わせるのでしょう。呪われた投資一族の哲学をもって、私が子供に話しかけたりすると、「私の子供に触らないでッ! 話しかけないでッ!」となるのです。 私は父です。子供と話したらいけませんか? 99.99%、ご自分で育ててきたという自負がおありなのでしょう? 何をそんなに恐れているのです? その女性の方の意見を問うてみたいところです。
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嬉しいのが、人民元だけでなく、投資話にも花が咲くのが香港の良いところです。東南アジアだと、「お仕事してない」とか言うと心配されてしまうのでねw バーリータンのお友達は、香港でさえも珍しい債券がわかる人で、債券の投資をやっているようです。なので私が「私も人民元でそれなりに儲けたけど、母のAUDのDDB(Deep Discount Bond)にはリターンで負けているのですよ。でも母は気の毒でねぇ、日本の居住者なので、税制に制限があるのです。株・為替・デリバティブの譲渡益課税、金利・配当課税などの様々な制約があるのですが、面白いことに利付債は途中売却非課税ということになっているので、わずかに金利・クーポンがついた事実上の割引債で取引しないといけないという事情があるのですよ。」と説明したら、
バリタン友「なんだか面倒な税制だねぇ・・・では転換社債(CB=Convertibles)の売却も譲渡益非課税なの?」と質問してきました。おぅ、CBについて聞いちゃう? お洒落じゃないの・・・と思いながら、
俺「CBはアップサイドがあるから譲渡益課税ありという厳しい税制です。」と答えたら、
バリタン友「困ったもんだねぇ、優先株とかが面白いのにねぇ。」
俺「でも一口に優先株と言っても議決権無し・優先配当受給権のみの事実上の株のようなものもあれば、永久債・債券型まで実に様々でなかなか特定できないはずよね?」
バリタン友「あれだけの種類があるのは、投資家の数が多くて多くのニーズにこたえるためで・・・」
俺「いや、それは違う。あくまでも発行体の都合による。例えば種類株・転換社債や劣後債まで含めて、多彩なファイナンスを行っているのは金融機関が多く、その理由は金融機関の自己資本規制による。」
などと超真顔で昼から優先株トークしてしまいましたw
バリタン友「人民元預金なんて、利率低いし、取引の金額に制限あるし、ドル建ての元リンク債なら取引金額は事実上無制限だし、年率7-8%出るものもあるよ。」
俺「ドル建て元リンク、すなわちそれはオフショア人民元金利が基になるはず。オンショア人民元金利に比較して低いはずなので、オフショアで7-8%というとかなりのクレジットリスクを取らなければならないはずだが?」
バリタン友「確かに銘柄は選ばなければならない。」
俺「そうなってしまうとそれは主たるリスクは、クレジット・リスク。私は人民元預金でカントリー・リスクを取っているつもりなのですよ。」
もっとも中国に預金保険機構は無いので、銀行預金ですらクレジットリスクなのだが、不思議なことに中国当局による預金金利規制で全ての銀行が同一の預金金利を提示している不明確なクレジット・リスクである。
さ、この会話をきっかけに読者が分からない部分は解説の記事を書くから、コメントで質問してください。民に期待しても駄目か、わかるのはせいぜいブラックショールズとデルタとガンマまでで、優先株とオフショア人民元金利とか興味ないか? www そういう認識ではアジア一国一愛人構想を理解するのに遠く及ばないぞ。
ケチのバーリータンが、お友達に向って、「コイツ、高そうな服を着ている。俺の服、エキゾの服を見ろ、この贅沢者が・・・」とけなしたら、彼は「俺はお前と違って朝の8時から働いているんだッ!」と切れていましたw しかし、タイ居住は難しいかなぁ・・・日本でもめったに発生しないレベルのこういう会話が、素人とのランチで普通に発生するのが香港のいいところね。
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