リーラム、私と二人っきりですでに1週間が経過した。ご家族と一緒の場合は民主的に行動が決まるので、早寝早起き、よく食べてよく飲んでよく寝る田舎スタイルとなろうが、たった2人の場合、どちらか一方の独裁的な行動パターンに帰着する。私は自分のライフスタイルをリーラムに押し付けようという気は無いのだが、彼女があまり強く自己主張しないため、私のペースで日々が進んでいく。彼女が思っている私の時間の過ごし方の特徴を推測してみよう。
1.よく寝る:ベッドでゴロゴロしている時間も含め、徹底したインドア派。
2.よく歩く:外に出たと思ったら、15-30分は平気で歩く。暑いよー、トゥクトゥクにしない?と思っていることであろう。東南アジア人は日本人より遥かに歩かない。彼女にしてみたら、たかが徒歩15分は地獄の行軍に思えていることであろう。チェンマイの夜は涼しい、渋滞は酷く、トゥクトゥクからも乗車拒否されたら、歩くしかないでしょ? バス・ソンテウ・電車が民の足と表現してきたが、最も基本的な民の足は、自分自身の足に決まってる!
3.ほとんど食べない:おそらくこれが最も地獄な要因だ。胃袋が小さいタイ人は一日中少しずつ食べ物を口にしているように私には見える。そんな習慣のタイ人は、空腹を感じる前に食べ物を口にしているであろう。一方、私が常時敢行しているプチ・ラマダン、空腹を感じ始めてから数時間経ってから食事を取る。食事の感覚・間隔が合わないとはまさにこのこと。日本人の女性でさえ、私と72時間以上二人きりで過ごした後は、「あなたに合わせて生活していたら、ダイエットに成功した」、「どうしてあなたがそういう体(痩せ型)なのかよくわかった」などという報告を何度か受けている。これは3つの習慣のうち最も重要な要素だ。「狩りも農耕もしていない現代人」は、明らかに運動不足なのだから、満腹になるまで食べてはならない。