「ダッタン人の踊り」と聞いていたのだが、「中央アジアの平原にて」に、いつの間にか変更されていたらしい。
金管の方々は退屈な曲だと不満を呈しているが私は実は嫌いじゃない。
ダッタン人はエキサイティングな箇所も期待できるが、あの恥ずかしいメロディーも、もれなくついてくると思うと
中央アジアの方が救いがある。
ボロディン君よ~、君の曲は素晴らしいが、あれはないだろう。センスを疑うぞ。
お洒落なまでに暇な譜面だが、俺がオケの練習に参加している隠された目的を果たすにはもってこいの環境だ。
以前、家探しでも触れたが、この国では○モ率が高いらしい。とある女性が
「この国はロクな男が居ない。良い男だと思ったら、ほとんどの場合、結婚してるか、○モだ。」
と激怒していたほどだ。
そして、驚愕の事実「このオケの中にも、いっぱい居るよ・・・。」という楽しい情報を手に入れた。
そう、俺の隠された楽しみ、休日、出不精な俺がわざわざ出かける理由は「○モ探し」以外の何者でもない。
男女の色恋の噂話など、もう飽きた。屈折した背徳の領域を見たい。
しかし、楽器の経験がある読者ならわかると思うが、私も含め、楽器をやる男などは往々にしてキモオタなので
見ようによっては、全員が○モに見えてくるのが、難関であり、より楽しめる部分でもある。
また、最近は、その調査範囲を、一見「女性に見える人」にも拡張している。
妙に背が高い女性に見える人を見ると、「お前、打ってるだろ?」と思わずにはいられない。
かなりキテるお面の女性を見たとしても、「男にしては、よくやってる。がんばれよ」と優しい気持ちになれるのだ。
しかしだ・・・、今はただ思っているだけで、実際モノホンかどうか確認はしていない・・・。
「お前、○モだろ?」
と聞いて、万が一、本物の女性だったら、タコ殴りにされること間違いないが、あー、確認したいー。誰か止めてくれ。