博打には、その人自身が反映されるとよく言います。
だから、Exotic Derivativesには、その国民性が反映されています。
アジア(日本含む)顧客のためのアジア株デリバティブを、今までずっとやってきました。
最近、欧州エクスポージャーを拡大し、欧州顧客・欧州視点(というより、実際ドイツ顧客ですが)が身近になり、
面白いです。もちろん、我が対象Marketは、アジアOnlyのままです。
セクター分類
 新しい銘柄をシステムに定義する時、 銘柄Code、名前、などなど、入れていくわけですが、
 セクター分類を強要されます。
 しかも、ドメスティック・ドイツ人が定義した”Sektor”から、選ばなければならないのですが、
 これ面白いことに、不動産セクターなんて存在しないのです。
 香港やシンガポールは、不動産と海運を無し としてしまうと分類もクソもないんだよねー。
 INDUS_GD_SRV、TECHNOLOGY、AUTO_PARTS・・・
 ごめん、香港・シンガポール銘柄だと、かすりもしないや、そのセクター分類。
 
デリバティブのオーダー
 日本顧客以外からの日本株のオーダーの場合、個別株は、TOPIX Core30に限られるといっても
 過言ではありません。
 しかし、ドイツからのオーダーと香港・シンガポールからのオーダーに含まれる銘柄群は綺麗に
 TOPIX Core30を分断し、Overlapは殆ど無い
点が新たな発見です。
 香港やシンガポールの顧客から見て、取りたい日本エクスポージャーはというと
 3メガ銀行、不動産、通信・インターネット�
 敢えて企業名は出しませんが、終わっとるなー、このセンス・・・。
 お前らの国にあるだろ!その手の産業は!と思うのですが、国としてモノを作れないし、作ったこともない
 彼らにとって、おそらく、製造業というビジネスモデルは、想像の範疇を超えている
のでしょう。
 一方、ドイツ顧客は、欧州のモノ造り大国として、やはり製造業が中心なのです。
 さらに光栄なことに、ドイツではアジアと言えば日本を連想するらしく、指数なら日経であり、HSCEIや
 香港・シンガポール株には、あまり興味がないようです。
 前に書きましたが(下記関連記事 2008.10.15参照)、まともな製造業がある国って殆ど無いですから。
 香港やシンガポールに彼らが興味を持たないのも理解できます。
 だから、例えば、
 トヨタ、キャノン、パナソニック、ホンダ、武田、セコム、JR東、アステラス、シャープ、スズキ、TDK、東芝・・・
 ってな感じのバスケット、確かに否定しようが無い良い会社です。
 日産が外されているのは、ルノーに魂を売ったことを根に持っているのでしょう。
 そして、Average of “巨大10Names Basket”のCall 5年 EUR Quanto�
 デターッ、欧州オーダー。っとにサムイわー、お前らの発想。CHF Compositeじゃないだけマシだけど!
【関連記事】
2008.11.03: ドイツのこまったチャン VOLKSWAGEN AG
2008.10.15: 製造業至上主義的産業構造分析
2008.07.17: 車業界勢力図