我々が何が正しいかと決めます。国民がどう思うかは気にする必要はありません
アジアの殆どの国は、欧米植民地支配を経験し、その負の遺産をおって独立した。経済発展
を進める上での困難さは欧米とは比べ物にならない。それに加えて、エスニックグループ、宗教
国境線といった未確定の紛争の火種は尽きず、国家統一はままならない。このような状況で
欧米流の民主主義を実践して市民的自由を認めたら、アジアの殆どの国は崩壊してしまう
by リー・クアン・ユー(シンガポール初代首相、現顧問相、建国の父でもあります)
一方、こちらはフィクション。愛するTactics Ogreの中で
ハミルトン「力で人を縛り付ける、そうしたローディスのやり方に問題がある・・・そうは思わないのか?
タルタロス「縛り付けた覚えなどないな。彼らは力で支配されることを望んだのだ
ハミルトン「望んだだと?
タルタロス「そうだ・・・世の中を見渡してみろ。どれだけの人間が自分だけの判断で物事を成し遂げるというのだ?
      自らの手を汚し、リスクを背負い、そして自分の足だけで歩いていく・・・
      そんなヤツがどれだけこの世の中にいるというのだ?
ハミルトン「・・・・・・
タルタロス「貴公らの革命を思い出してみよ。貴公らが血を流し、命を賭けて守った民はどうだ?
      自分の身を安全な場所に置きながら勝手な事ばかり言っていたのではないのか?
ハミルトン「彼らは自分の生活を維持するだけで精一杯だったのだ・・・
タルタロス「いや、違う。被害者でいる方が楽なのだ。弱者だからこそ不平を言うのではない
      不満をこぼしたいからこそ、弱者の立場に身を置くのだ。彼らは望んで『弱者』になるのだよ
ハミルトン「馬鹿な・・・人には自分の人生を決定する権利がある。自由があるのだ!
タルタロス「わからぬか! 本当の自由とは誰かに与えてもらうものではない。自分で勝ち取るものだ
      しかし、民は自分以外の誰かにそれを求める。自分では何もしないくせに権利だけは主張する
      救世主の登場を今か、今かと待っているくせに、自分がその救世主になろうとはしない。それが民だッ!
ハミルトン「人はそこまで怠惰な動物じゃない。ただ、我々ほど強くないだけだ
タルタロス「・・・聖騎士よ、貴公は純粋過ぎる。民に自分の夢を求めてはならない。支配者は与えるだけでよい
ハミルトン「何を与えるというのだ?
タルタロス「支配されるという特権をだッ!
ゲームの中ではハミルトンは主人公率いる解放軍の味方の”聖騎士”、タルタロスは敵の暗黒騎士です。
ここでもう一度現実世界を振り返って、リー・クアン・ユーの言葉を思い返しましょう。
タルタロス的イデオロギーの下の発言と思えてきます。
現実世界のシンガポールでは、解放軍は、”テロリスト”と呼ばれることになりましょう。
被支配階級の特権�、エンジョイしてらっしゃいますか?