murakami氏が指揮る上海のブラスに遊びに行ってきました。
氏の指導は昔と全く変わらず、非常に懐かしかった。
楽曲をよく聞き込んでいることが伝わってくる論理的な趣向とトロンボーンの替えポジテク。
なめてかかるとヤバイ懐かしの「ディズニーメドレー2」もやった。
名前からしていかにもチャラチャラした感じだが、実はかなり難しい。かつ大曲。
にしても、このブラスは、練習の仕方や組織のあり方が、俺が仕切る組織とあまりに対照的で面白かった。
俺が大学時代にやっていたアンサンブル、地元で仕切っていたバンド、もしかしたら仕事もそうかも。
例えば、できないところを改善するのが練習であるべきだが、(ホントおっしゃるとおり)
俺「今のところ良いねぇ。もう一回聞きたいなー。ピッコロは全員の上にカキーンと乗っかる感じで。」
ピッコロ奏者「カキーンってなんですか?」」
俺「んー?チョンと乗っかるのと違うのよ。カキーンと乗っかって欲しいわけよ~。」withジェスチャア
みたいな非論理的指示と自分のお気に入りのフレーズを中心の練習。挙句の果てに
俺「ここ、出来も悪いし、俺あんまり好きじゃないからカットしちゃおうか。」
(練習してねぇんだから、あたり前の結果なのだが…)
バランス、スタミナ、各人の実力は全く考慮しないで選曲し、できそうもないと、編曲者に頼んで、
曲を若干変えてしまう。
上海のブラスでは、入団届や団費回収の一面もあったが、俺が仕切ってたバンドは当然そんなものは無い。
入団資格は、楽器持ってればOK。毎週やってっから好きなときに来い。
団費の運営も超ドンブリで、ギャラは俺が総取りし、譜面のコピー代や打上費に当てていた。
ギャラが尽きると打上は有料になる。
上海のブラスは、普段の練習でも30人以上が集まり、私が現在所属する香港バンドより年齢層が若い。
人数・若さ、この点を追及されると香港はつらい。
若さには、致命的な原因がある。香港の大学はあまり有名ではなく、外国から留学にくる学生が少ない。
北京にしても上海にしても、大学時代に留学して気に入って、そのまま職場も・・・みたいな流れが多い。
駐在員とバブル期OLの残党しか居ない香港と比べると圧倒的に若い。
管弦楽コピーCDにしても、音大が無いという教育機関の弱さを叩きつけられた感じだ。