日本人がオーストリアに全く興味が無いのがよくわかるのが、ウィキペディアで、GDP数値が2008年更新で止まっている…。

Republik Österreich で見れば2017年まで見えて、
人口 880万人
面積 84000平方キロメートル
名目GDP 420Bil USD

おぅっ! かつてのハプスブルグ帝国、ちっちゃ! 人口少ないので、一人当たりGDPは日本を上回る。隣国はリヒテンシュタイン、スイス、イタリア、スロベニア、ハンガリー、スロバキア、ドイツ、チェコ。海が無く、東欧とも西欧とも言えない緩衝地帯。国家としての数値は、オーストリアはフランスの10分の1と考えるとシンプルかも。貧しい雰囲気プンプン。

産業は…、ATX – Austrian Traded Index なる指数があるらしいが、これら5銘柄で50%以上のWeightを占めるという不毛っぷり。

ERSTE GROUP BANK
OMV オイル・ガス
VOESTALPINE 製鉄
RAIFFEISEN BANK INTERNAT
ANDRITZ プラント

最も分かりやすいのが、Euro Stoxx 50に採用されているオーストリア企業は”ない”!!! レッドブルがおそらく最も大きいオーストリア企業だろうが、非上場なのが口惜しい。

経済規模は小さいが一人当たりGDPに現れているようにそれほど貧しくはない。敏感な諸君ならすぐ気づく。

鉄道職員が居ない。

東京駅や横浜駅のようにプラットフォームが10以上あるような巨大な駅で、各プラットフォームに数人、改札口も何個もあって、各々数人、電車には車掌もいて…、

改札口に1~2人、プラットフォームにたまに居るかな…、電車の車内に車掌は居ない、このくらいがスタンダードだと思う。
一方、都会の無人駅。オーストラリア(ブリスベン・ゴールドコースト、都会じゃないかw)、サンフランシスコ…、そして、ウィーン。
パリも空港の駅でさえ、プラットフォームに駅員は居なく、社内にも車掌は居ないので、行き先の確認をする相手は居ない。そして、ロンドン…

2007/12/09 やっちまった。飛行機乗り遅れた。

この時は、世界の都市を俯瞰で見ることはできなかったのだが、ロンドンでも聞く相手が居なくて、間違った電車に乗ってしまったという事例だ。

人を減らせば、一人当たりGDP、あるいは給与でも上がるという、例として鉄道職員を使ってみた。

行き先を教えてくれる駅員は居ない。
無賃乗車を防ぐ駅員も居ない。

でも、それで鉄道業務は回ってる。

日本におけるROEの向上だ、昇給だ、という議論の時に、「資本を減らす」という財務戦略を検討しているのだろうか? 同じように「無駄な仕事を減らして、従業員を減らせば」、生産性、一人当たりの給料は上がる。

さあ、がんばって!

2017/04/12 抵抗勢力、イノベーションを拒む人々

「どの仕事を廃止しようか?」という話を始めると、自分が担当しているすべての仕事に価値があると言い張る人が出てくるので注意が必要です。こういう人は、「自分の仕事がなくなり、自分自身が不要になること」を恐れています。