Derivative=世界最大級の博打
の最大級について
もっともわかりやすいデリバティブは日経先物ですが、現物と同じくらいで一日で1-2兆円相当の取引高があります。
私からすれば、Gammaは無いわ、取引所取引だわで、デリバティブと見なしたくない部分もありますが
デリバティブの規模をとらえる事ができる数少ない事例の一つとして挙げさせていただきました。
その取引の多くはOTCで行われ、先物のように規格化されたものではないので、数量・規模を規定するのも
一筋縄には行かないのが実情です。
Warren Buffett曰く
derivative securities are a
“mega-catastrophe” and “financial weapons of mass destruction”
私なりに表現するならば、デリバティブは、国家をも滅ぼす金融兵器となりうる。
中央銀行出動のLTCMやサブプライムだけではなく、身近な日本にもあったことだと思います。
天明の飢饉において、なぜ米の産地である東北地方で大量の人が死んだか。
最古の先物取引とも言われる堂島米先物は無関係ではありません。
藩主が米先物を売っている最中、飢饉で米価格が暴騰したら、藩の財政維持のためには
Physical Settle以外に手は無かったと推測されます。
生まれながらにして、この破壊力。いかがでしょうか?
「賭博欲は基本三大欲に打ち勝つ時がある。だから基本四欲にすべきだろう。」などと言うと
「それはお前だけだ。」とか
お金の使い道を問われて
生活の向上は求めない。博打の勝利をもってこそ、人生を謳歌できるというもの。」と言えば
「それを本末転倒という。」などと言われることがあります。
それに対する反論としては、株式市場の時価総額を見てください。
食欲を満たしてくれる食品産業や外食産業の時価総額、あるいは農産物先物の出来高でも良いです。
賭博欲を満たしてくれる金融機関の時価総額に比べ、かなり小さくありませんか?
「博打は嫌いだ。」と言いながら、デリバティブ業務に従事している方へ
デリバティブと博打の違いを一般的に定義できるならば、世界の法律・金融事情に影響を与えることでしょう。