日本行き前哨戦から日本に到着後の全てにおいて、私の金遣いはアジア中の最安値を求めた節約倹約の集大成である。日本在住の諸君らは、日本は何が高くて、何が安いかを見極める参考にして欲しい。圧倒的後進国の東南アジアに行けば何でも安い、生活コストが下がるだろうという安易な発想な諸君もまた、日本では当たり前に提供されている商品・サービスは、後進国ではこんなに高い!という参考にして欲しい。尤もシンガポールは後進国ではないのかもしれないが、シンガポールに加えて、物価が安いと想定されるインドネシア、タイ、フィリピン、中国なども含めた上でも日本が最も安いものを厳選した消費活動を日本で行っている。私はこれら6カ国を生活圏としているので、各国で最も安いものを選んで消費する立場なのである。
シンガポールから母へのお土産。母が旅行でドイツに行くため、ドイツで使うユーロのキャッシュ。為替両替手数料が安いシンガポール・ラッフルズプレイス・アーケードで調達。日本でユーロの現金を手に入れようと思うと日本の銀行の公示相場で、TTS/TTBではなく、Cash S.とCash B.になるのだが、東京銀行(みんな一緒なので一行で十分)ベースで、Ask/Bidは6.4%離れている(中値からは3.2%)。一方、シンガポールの両替商ならばAsk/Bid Spreadは0.5%程度(母の旅行資金はあまりにも小額なので記憶が正確ではないが)である。私は日本の銀行で外貨現金を手に入れたことはないが、成田空港の両替商は銀行よりさらにアコギという話である。
シンガポール・チャンギ空港でのお買い物は煙草。日本は煙草に寛容で、日本居住者は、日本産煙草1カートンと外国産煙草1カートンが非課税枠である。日本非居住者は枠が2倍で各2カートンずつ持ち込める。私は今回、日本に2ヶ月滞在する。一日7本程度なので3日で一箱のペースなので2ヶ月だと2カートンあれば良いのだが、シンガポールではマールボロ赤が1100円という超高額に対して、免税で買えば270円程度なので、調子に乗って普段より多めに煙草を吸いたいので3カートンを調達する。私は非居住者なので4カートン持ち込める立場であるが、マールボロの赤、セブンスター、ラッキーストライクを1カートンずつ、3カートンを購入した。4カートン買わない理由は、かなりハイペースで吸ったとしても1カートン以上は確実に余る量であり、仮にシンガポールに1カートンを無断で持ち込み、バレた時の罰金は一箱500SGDなので、1カートンだと5000SGD=45万円w相当となるためである。
私の生活圏6カ国で言うと、煙草の値段は、インドネシア<中国<フィリピン<チャンギ免税店<タイ<日本<<シンガポールなので、日本とタイに行く時以外は免税店で煙草を買うことはない。マールボロ赤で言うと、インドネシアは160円、チャンギ免税店は270円、日本は460円、シンガポールは1150円wとなっている。フィリピン・チャンギ免税店・タイはかなり似たような価格なので円表示で示しても為替相場次第で逆転できる程度の差しかない。最安値のインドネシアとシンガポールだと、実に7倍の価格差があるという異常事態である。日本もマールボロの赤が240円で購入できていた時代は、タイやフィリピンと同じく、為替次第でどっちが高いか決まると言う程度の違いで、真剣に事前購入するほどの価格差ではなかったのだが、460円ならば免税枠はフル活用させていただくことになる。