月: 2014年2月

人民元・ドル・円 2/5~中国統一から

共産党による通貨統合
抗日戦争勝利後、開放された地区の各地方政府はそれぞれ通貨統合の作業を始めていた。解放区ごとに発券銀行を設立して辺幣を発行していたので、解放区の数が増えてくると、同じ地域で複数の辺幣と国民党の法幣が輻輳、入り乱れて流通する事態になり、まず地域ごとに再編・統合する必要が生じた。そこで共産党は拡大した解放区ごとに辺幣を一つに絞り、すべてのローカル通貨を回収した。しかし、その作業が終わる頃、46年7月に国民党・共産党の全面内戦に突入して通貨統合は中断した。48年8月19日に国民政府は法幣に代わって「金元券」発行に踏み切った。いわゆうデノミを断行した。1金元券は実に300万法幣元として法幣と交換し、1米ドルは4金元のレートに設定したが、効果は一月で消滅、悪性インフレはおさまらなかった。政権の堕落と共産軍の侵攻によるパニックのなかで金元券もまた紙くずと化した。統制を失い混乱の汚職・腐敗にまみれた国民党支配地域で民心は離反し、良識派は階級や身分を問わず、共産党主導の解放軍に傾いた。中国共産党は47年の夏には内戦の勝利を確信するようになった。人々は相手が持つローカル通貨を信用しないので、交易は大きく混乱し、通貨統合は緊急の課題になっていた。47年10月、共産党中央は華北に設置した財形事務所に「すみやかに発券銀行を統一せよ。統一銀行名は中国人民銀行とする」と指示した。48年12月1日、統合地域の発券銀行である華北銀行、北海銀行、西北農民銀行の三行を合併して石屋荘に中国人民銀行を設立した。設立宣言で人民銀行券の呼び方を「人民幣」とし、「人民幣をもって解放区の貨幣を統一し、同時に新中国の本位貨幣とする」とうたった。
人民幣でインフレ退治


人民元・ドル・円 1/5~中国建国まで

中国破綻論
現実の中国経済はまるで2つに仕切られた中華四川風の火鍋のようである。唐芥子の赤に染まる辣スープの部には膨大な余剰人員と赤字を抱えた国有企業、GDPの5割にも達するかもしれない巨額の不良債権問題を抱えた金融機関が、白いスープの部では外資や私営企業がひしめき、別々に煮えたぎる。高度成長を続けているのに、膨大な数の潜在失業者は減らず、貸し出しが増えるたびに新たに不良債権が発生する。一人当たりGDPは最も豊かな上海(2002年4911ドル)と農村部平均(299ドル)とでは16倍以上もある。平等を原則とする社会主義イデオロギーの看板の元に荒っぽい資本主義が幅を利かせる。金融当局を引き締めようとしても企業も銀行も言うこともきかない。人民と国家を指導するはずの共産党幹部が汚職・腐敗にまみれる。


人民元売却計画ステージ2 7/16~ドケチ仲間、香港人の友人

部屋に帰ってビールを飲みながら、FBでメッセを送っていたら、15年来の香港人のお友達バーリータンからお電話。「俺も今CWBに住んでいるのよ。もっと安いマンスリーマンションは、今はわからないけどちょっと聞いてみるよ。今のホテルいくら? 300HKD/1泊とは高いね。わかった。明日ランチでも行くか? うーん、どこでも良いんだけど、ウチ来る? OK おー、じゃーFBで詳細送るわ。(電話代が高いんで)そっちの方が安いからな。」
香港人バーリータンは、私の母がヨーロッパに旅行していた時、飛行機で母の隣に座ったに過ぎない。母はバーリータンと連絡先を交換し合い、私が初めての海外旅行、3ヶ月米国潜伏を試みる前に、1週間ほどカナダで会ったのが、私とバーリータンの初対面である。香港の中国返還の際に、香港から逃げた香港人の一人だったというわけだ。私の初海外の地はカナダであり、その時に英語のこととか、宿のことを世話してくれたのである。当時、英語話せなかったのかw まー、当時の私を笑いものにするほど、私は今でも英語を話せないのだがw バーリータンは私より5つ程度年上で、銀行で少し働いたことがあるが、それ以外はずっと無職である。お父様が不動産、お母様が為替とゴールド、そしてバーリータン自身は2000年当時、ナスダックの株・オプション取引を行っていた、香港の投資一族だからである。「金持ちの息子はうらやましいな、働かなくていいから」などと思ったものだが、15年かけて、この私もようやく投資で生計を立てるというところまでは追いついたぞ! バーリータン!!
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株のBuy&Hold戦略が持つGamma Long性

純粋な株式投資の話です。オプションは関係ありません。「ただ、株を持っているだけなのですが、私には損益曲線が曲がって見える。」 また意味不明な基地外発言に聞こえますか? どういうことなのか説明します。
2014年の1月末から2月に向けての下落で、世の中や周囲の人間が「暴落だ、下落だ」と騒いでいるのを聞いて、「この程度で騒ぐとは、お前NISAデビューか?」という印象です。このチョイ下げで動揺する民と、ロングオンリーなのにむしろもっと下げるのを待っている私と一体何が違うのでしょうか?
私もバリュー投資だ、中国元だ、米国債だ、S&P500のオプションだと、ゴチャゴチャ言っているのですが、
私個人の10年の運用成績は、S&P500と株投資比率(資産に占める株の割合)だけで説明が付きます(S&P500が、わかりにくければ日経平均でもドル円レートでも良いでしょう)。ちなみに私のメインの株エクスポージャーは日本株なのにです。
プロの運用で、フルインベストメントのロングオンリーの場合、S&P500だけで十分に説明可能で(というとアクティブ運用全否定で乱暴すぎると怒られそうですが)、一般的には、そうなります。一方で、個人の場合、私は多通貨だったり債券・デリバティブも入っていたりと色々あるわけですが、「株以外を現金」 とこれまた乱暴に定義し、資産を現金と株の2種類に強引に分けます(不動産がある場合は株と数えるのが妥当でしょう)。なので総資産は必ず株(正確にはリスクアセットですが)+現金になります。株÷(総資産)が株出資比率(略して株比率)となり、キャッシュで株を買う個人投資家の場合は、0%~100%、信用取引、先物取引などでレバレッジを効かせている人は100%超となります。


第5次タイ攻略 後編 9/14~リーの物価

タイ・マッサージはなんと100THB/1時間
驚愕のお値段です。あまりにも安くて申し訳ないので「チップで50THBくらい渡そうか?」と聞いたら、キーニャオなリーラムは「そんな必要は無い。行くぞ。」と言ってとっとと店を出てしまいました。土地代が安いというより、マッサージという需要があまり無いようです。確かに、バンコクのマッサージって客は全部外国人です。ただここの場合、外国人慣れしていないので、かなりやりにくそうにしていました。若い女性でしたが、超田舎顔。手の感じもずしりと思い、農民パワーで揉んでもらいました。一応仕切りはあるものの、店内は明るく、バンコクのマッサージ屋でありがちな悪意あるいたずらもなく、健全な1時間でした。リーラムは、マッサージは嫌いそうな顔をしていたので、1000THBほど握らせて、「これで買い物でも行って来いや」と1時間待っててもらいました。
ディーゼルは30.7THB/Litter(ガソリンは40THB/Litterくらいします)


悪の三国志 4/4 ~朝鮮戦争=スターリンの戦争

幻の「金日成亡命計画」
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中国軍出兵に際して最大の困難は、林虎が指摘したように中国軍の装備が旧式化していることであり、対米戦争を遂行するために不可欠な空軍力の欠如だった。1950年当時の米国と中国の国力を比較すると、


悪の三国志 3/4 ~東アジアのスターリンの傀儡

中国の中にあるソ連邦
毛沢東は1949年12月初めから、モスクワへの旅に出た。北京からシベリア鉄道での旅である。その途中、毛沢東一行は東北地方の拠点都市である遼寧省瀋陽市に立ち寄った。瀋陽は「東北王」といわれた高崗東北地区自治政府主席の本拠地だった。毛沢東らはそこで不思議な光景を目にする。中国のどこでも見られるはずの毛沢東の像や画がないのである。その代わりにスターリンの像や画が街のそこかしこに飾られていたり、立てられていたのである。スターリンの肖像画とともに多かったのは、何と高崗の像であった。「ここはどこの国だ」 毛沢東は思わずつぶやいた。不快な気持ちだった。高崗は毛沢東とは違いスターリンのお気に入りであったのだ。高崗は単身で「スターリンの代理人」としてのソ連高官と会っていたほどである。会議の内容は毛沢東ら中国共産党指導部の対ソ方針であり、党の内部情報あるいは対米方針であり、国共内戦に関する軍事作戦といった、いずれも当時の中国における最高機密情報といってよいだろう。いわば、高崗は中国共産党指導部内における「隠されたスターリンの代理人」「スターリンのスパイ」と言えるかもしれない。スターリンに会いに行くのに、スターリンのお気に入りである高崗を批判するわけには行かないだろう。当時東北における中国軍の最高責任者であった林虎将軍の2人は、のちに毛沢東の追い落としを図ったとして失脚する。高崗が粛清されたのはスターリンの死後だったこともあり、スターリンという重石がとれたことで毛沢東が意趣返しをしたとの見方もできよう。


人民元売却計画ステージ2 6/16~シンガポールから見た香港の割安性

香港戻り
さてホステルの予約も無く香港に戻ったが、得意のパーターソンビルには激安バックパッカー宿がBlock A~Dに存在することが分かっているので、とりあえずBlok Aへ。最初の提示額は380HKD、「高いな、もっと安い部屋は無いの?」 次は280HKD。「いいね、Wifi付いてる?」 ロビーでやれ というので帰ろうとしたら、「300HKDでWifi付の部屋を用意する」とマネージャーから。Done!
おっ、部屋の外だけど、冷蔵庫・冷凍庫完備じゃないか。部屋のドアから歩いて2歩の布陣だし。中国のHoliday Innなんか広すぎて、冷蔵庫は部屋にあるのだけど、冷蔵庫まで6-7歩歩かないと着けないくらいだったw シャワーとトイレは部屋についているリッチな環境。Wifiは少し不安定だがまずまずだ。中国本土ではつながらなかったFB Accountにて、バンバンに香港人と香港在住の日本人に連絡やー!
ここは目の前に24時間Welcomeスーパーもあるので、ビールと氷の買出しに。安い安い! さすがは香港、日本のビールが24缶で200HKD以下じゃ。とりあえず天下のアサヒ・スーパードライが160HKDと思ったら70HKD以上買うと10%割引で144HKD。氷が18HKDです。一缶77円くらいですよ。モウマンタイでーす。サッポロ・プレミアム・ビールはそれより若干高く、一番絞りはスーパードライくらいの価格で売っていたような気がしますが、激安なんで誤差の範囲。どーでもいいでーす! 香港酒税の安さに調子に乗りまくりだーーー!


バンファイパヤナーク観測計画 11/11 ~ハーレムナイトinナコンファノム

最終夜
「飯でも食おうや」とご家族がホテルまで迎えに来ます。ここで一番上のおネーさん出現、もうやっぱり記事は後で書かないと整合性が取れなくなりますね。置換すれば解決なのですが、もうファノム姉と名付けてしまったので、一番上のおネーさんはファノム大姉と名付けましょう。タイ人は他人でも「シスタァー」と言ったりするので、よくわからない家族関係ですが、推測通り、お母様とお父様の関係は破綻しており、お母様はファノム姉の母ではあるものの、ファノム妹の母ではないことが最終日に判明しましたw 俺は最後まで勘違いしてお前に気を使ってお母様に媚び媚びしていたのに、圧力の矛先はファノム妹ではなくファノム姉に向っていたことになります。
思い返せば、お母様のご実家でも、お母様の横にずっと座ってゴロゴロしていたのはファノム姉で、ファノム妹は随分消極的にお母様と接しているなという印象でした。さらにノンカーイからの帰り、ファノム姉が車の中でいきなり泣き出してお母様と喧嘩していました。理由は、帰り道にお母様のお友達の家に寄り道しました。お母様は20年ぶりの同窓会だったようで気分が高揚しています。


第5次タイ攻略 後編 8/14~家族の会話

タイの農家
坂の途中にあり、入り口は狭いが広さはそこそこにあるが、現在、コーンの収穫中、昼間は誰も居ない。地下室のようなところに、袋に入ったコーンが山積みにされている。いすずのトラック、クボタのトラクター、いすゞの軽トラなどなど、日本銘柄オンパレード。坂の途中というか山の斜面にあるので、視界が狭く、どのくらいの広さかはわからない。実は改装中の家が別にあって、ここは仮住まい。完成したらもっと広いし綺麗だし、お前の部屋も用意できる。とのことだ。宿泊するところを探し求めて、20-30分かけてメインストリートに戻り、さらにメインストリートを北上して20-30分したところで、お父様から電話、「車を使うから家に戻せ」ということで、呼び出されて、また1時間かけて実家に戻る。
田舎嫌いのリーラム
一応、軽く挨拶はしたものの、一緒にご飯を食べるでもなく、即撤退だ。リーラムは、家族が嫌いなのではなく、結局、田舎の感覚が合わず、彼らと話すことがあまり無いのだ。誰も英語を話せないので、言語と感覚がずれまくっている私は、さらに家族と話せるはずが無いと踏んでいるのだ。確かにそうなのだが、話さなくていいんだよ、一緒にご飯食べて、酒飲んでいればw リーラムの弟は既に結婚して子供までいるのに、それよりも年上のリーラムが独身を貫いて、遊び続けているので、「早く結婚しろ」と言われ続け、それがうっとおしいのだ。
リーラムの話を聞いていると、状況がわかるわ。会話が合わないという意味では、国は変われども、私も似たような状況だ。
父と私
「飯食ってるか?」 「食わなければ死ぬ」
「シンガポールは暑いか?」 「季節は無い、常に暑い」
「じゃ、体に気をつけて」 「毎度どうも」
いつ会っても変わらない意味の無い会話だ。


悪の三国志 2/4 ~追いつめられたスターリン

戦況は一瞬にして変化した。1950年9月15日、米軍を中心とする国連軍がソウルの西方約20kmに位置する海辺の街、仁川への上陸作戦を敢行したからだ。マッカーサー将軍が乗る指令船「マウント・マッキンレー」をはじめ、上陸作戦部隊は総計261隻。北朝鮮軍にソウルはおろか、朝鮮半島の90%の都市を占拠され、朝鮮半島南端の釜山にまで追い込まれ、日本に司令部を移すことも検討されていた国連軍にとって、起死回生をかけた乾坤一擲の大勝負だった。結果的に仁川上陸の奇襲作戦は国連軍の大勝利となった。背後から虚を衝かれた北朝鮮軍は、それまでの連戦の疲れと武器弾薬や食糧などの補給が途絶えていたこともあって敗走に次ぐ敗走を重ねる。戦況は大きく変化した。


悪の三国志 1/4 ~金日成は借モノの名前

悪ってまた随分なタイトルだが、彼等の年を確認しておこう。
スターリン(1878-1953)
毛沢東(1893-1976)
金日成(1912-1994)
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オブデロード一族の女たち ~中位ドラゴンの龍支援効果

L3章 第12戦 古都ライム 用水路付近 暗黒騎士オズマ
ハボリム救出マップ。オブデロード一族とアンデッド軍団。アンデッド支援はニバスとクレシダ。支援を受けるのはアンデッドのスケルトン、ゴーストそして追加でアンデッド設定したデボルトである。デボルトはHP0になると死んでしまうが、顔色がアンデッドなので種族だけはアンデッド指定した。攻撃力主体のオブデロード一族の回復魔法はモルドバのマーシーレインのみで、グリーシーブーツを履かせて、ハボリムの救出に向かう。残りは召喚魔法を唱える、ネクロマンサー(フェンリル)とゴエティック(サンダーバード)の2人はネクロマンサーをスタンスローターで封じつつ、ゴエティックはカノープスの弓で一撃必殺で沈める。
この戦闘の後、仲間になる剣聖ハボリム先生はあっさりスルーして、いつもの父娘対決。
ニバス304vsクレシダ311 @Lv21 でクレシダの勝ち、前回Lv19時点での+2差から+7差。INT+MENの単純能力値はニバス379vsクレシダ414と35差でクレシダ。
L3章 第14戦 フィダック城・城内 暗黒騎士オズ
オズとの一騎打ち。Chariot無しにはちょっと不可能ですね。一撃必殺でこっちが死にますから。でもChariot有りだったら別に・・・。ここっすよ。
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人民元売却計画ステージ2 5/16~広州の街

一人で歩く・行動する広州の街
Di Shi Fu 第十甫路の様子
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天河という地域が本当はメッカなのですが、私はHoliday Innからの徒歩圏を少し歩いてみました。翡翠社長は広州に住んでいた経験から「この街は香港や上海と違って古い町。当然ながら近代化・都市化は以前とは比べ物にならないほど進んでいるが、昔からの伝統が残る傾向が強い。」と語っていましたが、私もまったく違う観点、タクシーから見える風景で、一瞬金融街を通り抜けましたが、工商銀行、建設銀行、農業銀行、中国銀行などの超大手に加えて、従来ならあるはずのHSBC、Citi、Deutsche Bankなどの外資系銀行の看板はまったく無く、代わりに広東省地銀と思われる広大銀行・証券などの広東省の広がつく金融機関の看板が目立ったことから、伝統・地元意識が強いのだろうと推測していました。


バンファイパヤナーク観測計画 10/11 ~ノンカーイ入り

ついに辿り着いたバンファイパヤナークの地
イサーン3県、ナコンファノム-サコンナコン-ノンカーイ 投資一族の進軍経路
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後から確認したところによるとSo PhisaiのWat Porn Sawan(寺の名前)と言うのですが、So Phisaiはメコン沿いではないし、Wat Porn Sawanもメコンから8kmも離れているのですよ。正確なところはわかりませんが、Wikipediaによれば観測地点はノンカーイ内に20箇所ほど存在し、一番有名なのはSi Chiang MaiのWat Hin Mak Pengと書いてありましたが、私が見たところはPhon Phisaiのどこかからだと推測しています


税金の論理 4/4 ~付加価値税としての日本の消費税

一国の税金は経済発展のレベルを制約条件として変化する。地租・関税から内国消費税へ、そして所得税へと変遷するのが一般化されたパターンである。しかしある経済発展のレベルに達すると経済的要因は制約条件でなくなる。つまりどの税金でも物理的に徴収可能となり、どのように税制をデザインするかに関し、自由度が増すことになる。経済発展が租税構造の生成にとっての制約でなくなると次に何が主な決定要因になるのであろうか。それは各々の国がもつ歴史・文化・社会的な背景が重要となる。換言すると国民の好みといった属性が支配的になってくる。OECDあるいはEUに加盟している先進諸国は今日、経済的にはどのようなタイプの税金でも実施できる段階に達しているはずである。ところが欧米先進諸国をみるとある一定ルールによって選好する税金のタイプがあることが判る。大ざっぱにいって、ラテン系諸国は間接税をアングロ・サクソン系諸国は直接税を好む傾向にある。いま歴史的に見ていずれが国税の50%以上を占めるかで2つのグループに分類すると次のようになる。
直接税を好む国 アメリカ、イギリス、北欧、ドイツ、オランダ
間接税を好む国 フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル
直接税は個人ならびに法人に対する所得税が中心である。所得税や個人や企業といった納税者が自己の所得を明確にし、税務当局に正直に申告し納税することを前提としている。このためには納税者は原則として、税務当局に所得獲得状況をつぶさに開示せねばならぬ。税負担を公平に課するためには、どの納税者も税務に関し、いわばプライバシーは存在しないことになる。一般的に云ってアングロ・サクソン系の国民は、このような直接税による納税方法のほうが公平で優れていると考えているようだ。所得隠し等の不正を許さないという姿勢に加え、累進税率のもつ公平間が大きな魅力となっていることは疑いない。これに対し、間接税を好むラテン系の国民性は、税務当局に懐具合までチェックされることを好まない。所得が消費される段階で税負担するほうが、より公平だと考えている。たとえばマフィアがアングラ・マネーで脱税を繰り返しながら蓄財しても、その金で高級車を買えば通常は間接税を支払わねばならない。把握の難しい所得を追いかけても、税務当局が100%を押えることは不可能だから支出する段階で課税する方向が公平だいう主張にも一理ある。


税金の論理 3/4 ~原始的な税制と先進的な税制

税金の移り変わり 土地と港
経済が未成熟な段階では、今日我々が所有している所得税、法人税あるいは付加価値税といった近代税制をすぐに施行することは不可能である。このことは今日のアジア、南米、アフリカの発展途上国を想起すれば明らかであろう。税制はその背後にある経済発展のレベルと密接不可分の関係にある。かかる視点から、税金の移り変わりつまり租税構造の発展パターンを一般化しようと試みるのは、学問的にも非常に興味深い研究テーマとなる。(この接近方法は一般に、tax structural developmentと呼ばれている) まず経済発展のごく初期の段階、まだ資本主義経済が萌芽的な時期において、政府はどのような税金で必要な財源を獲得できるのだろうか。


第5次タイ攻略 後編 7/14~リーの様子

車が着いた先はリゾート。サコンナコン、ノンカーイで既に経験していた非ホテル形式の宿泊形態ではあるが、英語で言うたらモーテルだ。車で直接乗り入れて、車を降りたら部屋がある。モーテルという説明が一番しっくり来る。泊まったところの名前と電話番号もわかっているのだが、住所は書かれていないわ、英語ができるスタッフなど当然居ないので、ここに書いても意味が無いので省略する。500THB/1泊とちょっとお高め(サコンナコン、ノンカーイでは300-400THB)だが、冷蔵庫、暑いお湯が出るシャワー、バンコクのホテルよりも速いWifi、朝食が付いているので、この値段となる。今、ちょうどリー・ラムプーンの寺で催し物があり、バンコクなどから大量の観光客がここに来ていて、ここら辺のリゾートが埋まっているのも、強気プライスなのかもしれない。ちなみに、ここは2泊しようとしたら予約でいっぱいと言われたので、次の日に泊まったリゾートは、冷蔵庫無し、水シャワー、Wifi無し、朝食も無し、だと驚愕のプライス200THB/1泊だったw


人民元売却計画ステージ2 4/16~翡翠市場

翡翠社長の仕入れとは、中国で女性を買い取って、日本に売り飛ばす・・・ とかいうヤクザめいた人ではなくて、石の仕入れです。中国でも香港と同じように忙しないのですが、ホテルにチェックインしたら即、仕入れにお出かけです。
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石ビル、宝石ビル、もっと具体的にいうと翡翠ビルまであります。歩いて5分程度の距離です。
Di Shi Fu 第十甫路(だいじゅうと読めると思うので、だいじゅうとDi Shiが音が近いのはお分かりいただけますね?)は、ショッピングモールではなく、ショッピングストリートで、日本で言うなら原宿の竹下通りのようなものです。(私は竹下通りに行ったことが無いので実際知らないんですけどねw) 北京の王府のようなものと思っていただいて良いでしょう。若者と消費の象徴のような通りは5分で通り過ぎ、翡翠社長は石ビルで仕入れ開始です。石ビルについての解説は、次の日に行く、”石市場”との対比で考えると説明しやすいので一度、ここで止めておきます。ここで電話「今、石ビル2の3F、3A91に居るからちょっと来てくれる?」とバイヤー仲間を呼び出します。インド人・中国人が呼び寄せられ、石の生産状況と末端価格、各石の市場動向、石ビルの各店の情報などが交換されます。一口にバイヤーと言っても、仕入れに強いバイヤーもいれば、販売に強いバイヤーもいて、翡翠社長は販売に強いので、買い付け・仕入れの部分では、仕入れバイヤーに助けてもらう必要があるのです。