次の日、アモギンがホテルに自転車を持ってきてくれました。レンタル・バイク(電動自転車)は走る場所によって違法な個所もあり、色々面倒なので、普通の自転車にしました。アモギンはこのホテルのそばの支店に勤めており、このホテルの会計担当者は直接の顧客。ツーカーの関係なので、私の部屋もアモギン経由で予約してもらいました。廈門の地図もくれました。私が目的とする廈門南部の杯島南路を通って廈門南部をグルッと一周するコースは約20km。「4~5時間かかる」とホテルの会計担当者が教えてくれました。
アモギンにはもう一つ重要な仕事がある。中国の銀行で、定期預金に問題が発生していたのである。3ヶ月定期預金が既に満期を向かえているのだが、自動的に3ヶ月定期にロールされてしまっている。次回はロールしたくないので、満期時に普通預金に戻したいのだが選択できない。一方、まだ3日しか経っていないので、3日分の定期預金金利をギブアップして、普通預金に切り替えようとしてもなにやらトークンに問題があるのか、引き落としもできないという閉塞状態。アモギンにホテルの部屋に来てもらい、インターネットバンキングを見てもらった。15分くらい格闘したでしょうか、インターネット環境のリセットをしてなんとか解決しました。支店に行かないでも済みました


さて自転車で南部の海岸を目指そう。
まずXiahe Luを西に進み西海岸Lujiang Daoへ。ここは先日、みんなで来たところ。対岸にGulang島が見える廈門一番の観光エリアと言って良いでしょう。ここまで4kmだが、信号があったり、人民が歩いていたり、30分くらいかかってしまった。そこを南下して杯島南路Huandao Nanluを目指します。しかしその途中の演武大枡(Yanwu Daqiao)が高速道路のような歩道の無い道。ここを自転車で突き進むのは怖すぎる。そもそも中国は右側通行なので、自転車に乗っていても違和感があり、交差点をわたるたびに両側確認してしまいます。例えば左側通行の場合、道路を渡る時は右側から来る車に注意する”習慣”があるので、フィリピンと中国ではその習慣を修正する必要があるのだ。自転車なので右左どちらを走っても違反にはならないが、中国の人民は左側だけ見て車道に飛び出してくる歩行者もいるので、やはり右側を走らないと多少の不都合がある。ジョギングをするために持ってきた靴がサイクリングで役に立つとは・・・。
海岸沿いを走るのを諦めて一回、島の内部の道路に入ります。そして・・・あれ・・・Ziahe Lu。元の道に戻ってしまいました。う~、2時間も自転車で走った挙句、道に迷ってしまったようです。諦めてホテルに帰ることにしました。
Huandao-Nanlu.JPG
サイクリング、南海岸再挑戦。今度は昨日戻ってきてしまった公園東路を南下して、思明南路を南下して廈門大学を目指します。それから演武路を通ってついに南海岸へ。南海岸はサイクリングロードが車道とは別についているのでとても走りやすいです。ただ観光客が二人乗りの長い自転車に乗っているので、多少邪魔ですが。季節がら泳ぐにはまだ寒いので誰も泳いでいませんが、海岸には多くの観光客が居ます。杯島南路をひたすら東へ。なんだか台湾村を過ぎ、東部にさしかかったところで高級そうなマンションが建っています。がんばって会展中心まで行きました。ここから島内の道を西に向って南部一周、20kmの道程、3時間くらいかかりました。平坦な道ばかりなので足は疲れていませんが、ケツと肩が痛すぎます。自転車の小さい椅子に3時間はちょっとツライ。私はズボンが必ずケツの部分が破れてダメになってしまうほどに、ケツの骨が出っ張っているので、椅子にはいつも座布団を敷くようにしています。自転車は尻が痛い。次にサドルとハンドルの高さがあってないのか、そもそも若干前傾姿勢で乗るものなのかわかりませんが、いつもふんぞり帰っている私は前傾姿勢を維持していたので肩が張ってしょうがない。
マッサージ、そこら中にあると言われているのだが、全然無い。自転車で10分くらいのホテルのSPAしか発見できなかったので、そこに行きます。70分200RMB。高いw まー、それなりに高級というか、無駄に広い部屋で綺麗でしたけど、もうちょっと汚い店でも良いんですけどね。
xiamen-night.jpg
夜は島の西部(思明南路より北)にあるYundang Wailuという湖沿いのバーに行くことにしました。静かなバーとカフェがあると言っていたのですが、エリコムもアモギンも酒を飲まない民族なので、カフェしかありませんでした。健全すぎだろ。ちなみに湖の中に島もあり、湖の上を道路が走っており、夜景はなかなか綺麗なエリアではあります。しかし、夜の主役は夜景ではなく酒なので、ディスコエリアに変更です。ディスコエリアは湖浜東路と湖浜南路の交差点近傍です。
適当にLabombaというところに入ることにしました。うぉー、さすがにローカル。中国ソングは一切流れないのですが、完全に中国人だけの世界。ビールやカクテルなどは一杯50RMB。激安ではないですが高くはない。ただしメニューは全部中国語です。酒に詳しくないエリコムやアモギンは頼りになりません。店員に言ってもわからないので、気合で見切ります。長島碑茶、ロングアイランドティーだろ! みたいな読解術が必須です。ちょっと甘くて酒が弱い。上海のバーはズブズブにアルコールが入っていたのですが、このカクテルを2杯飲むには少し甘すぎたので・・・、シーバスボトル入りマース。680RMB、20元でフルーツやお茶、氷などが出てきました。おーし、ようやく飲みっぽくなって来た。酒が出てくるまでの道のりが長かったな・・・。一人でガブガブ飲んで、ボトル半分ほど空けました。
うー飲みすぎた・・・。本来はエリコムと西南部にある隣の島、Gulang島へ行く予定だったのですが、なんだか家族の相手をしなければならないとキャンセルになりました。まだ酔ってるしまぁええかと、ホテルでゴロゴロしてました。最終夜はディスコ・リベンジでボトルを空けに行きます。店の前で昨日のスタッフが挨拶してきました。これがエキゾ力。存在感、店員さんに覚えてもらう、これ大事です。「ボトル飲める?」と聞くと「金曜日はダメ」と言われました。帰るのもあれなので、一杯飲むつもりで入りました。今日あてずっぽうで頼んだのは、チャイナブルー? モヒート期待で頼んだものが材料が無く、頼みなおし、中国青という漢字では全くなかったのですが、とにかくブルーキュラソー系の甘いカクテルでした。昨日のスタッフにもう一回しつこく「俺のボトルだめ?」 50元くらいだったら払うぜというそぶりを見せたところ、「OK持ってきます」と持ってきてくれました。この辺はアジアですね、店員が店の規則を守るインセンティブはありませんからね。でも彼は私にお金を要求しませんでした。それどころか昨日は有料だった、フルーツや氷が出てきて、結局最後まで無料でした。2日目はカクテル50RMBだけで終わってしまいました。
いやー、金曜日は踊り子が4人も踊っています。真面目なエリコムとアモギンには、ちょっと似合わない場所です。街中は地味な中国女性が多い、廈門に限らず中国はそういう傾向があるのですが、ディスコはちょっと派手な女の子が多いです。確かに中国の真面目な女性であるエリコムとアモギン、素人なんでねぇ・・・、キャバ嬢軍団のおねだりも時にうっとうしいと思うこともありますが、あれはあれで良いんだなぁと改めて思いました。タカってやろうと、ここぞとばかりに飯や飲みに積極的に連れて行ってくれるし。酒強いし飲み方も分かっているので、「カクテル甘いけど酒入ってるから、ゆっくり飲んだほうが良いと思う」とか言わなくて良いからなぁw 心配なんだよね、「わー、やっぱり酒入ってる、熱くなってきた、パタパタ」とか横でやられると、急性アルコール中毒でぶっ倒れられたりすると怖いし、飲みすぎて酔っ払いまくると、ガード+ガイドの役割も期待できなくなる。キャバ嬢は酒との付き合いは完璧だ。「とりあえず今日はお前の店行くか」で飲み屋も確実に確保できるキャバ嬢に対し、アモギンに「お前の店行くか」って言ったら銀行の支店でネットバンキングのトラブル解決相談になっちゃいますからね。まぁそれはそれで良いのですがw
中国はいつも真面目な感じですね。いくら使ったんだろ・・・、全然カネ使ってないよw KTVはあるので深夜一人で繰り出すこともできたのですが、中国語できないのに行ってもしょうがないし・・・。廈門がちょっと残念なのは食事について私はほとんど言及していない、つまりおいしくないということです。マレーシアっぽいですよ、甘いピーナツのソースとかが基本の味のようですし。エリコム曰く、マレーシアっぽいではなく「マレーシアにこの料理を輸出したんだ!」ということらしいですが。
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