しかし、旧正月真っ最中なのでチケットが多少高い。懸命に探してクアラルンプール経由で往復1000SGD弱のフライトを構築した。エリコムが旧正月で帰省、中国人の休みにあわせているゆえの、やむを得ない事情。クアラルンプールから廈門への飛行機、ほぼ100%中国人。CAも中国語で話しかけてくる。タイのクラビの飛行機とは対照的にドメってるわ。廈門の空港に降り立った瞬間、中国の匂い。小説家ではないので稚拙な表現でしか示せないが、食べ物ですかね、かすかなスパイスの香りでしょうか・・・。
バスで市内に向おうとするもわからず。3kmほどウロウロしましたが結局バスは見つからず。ですが私も転んでもタダでは起きません。ウロウロしている間に銀行を見つけ、5000元ほどおろしました。別省引落手数料は12.5RMB。ちなみに現地入りしてから中国元を下ろせばよいと思っていたので、所持金は500元程度であったが一気に10倍。空港に戻ってAirport Busは1時間待ちと言う。手持ちの現金も増えたことだし、面倒なのでタクシーにしたところ、15分ほどでホテルまで到着し30元。35元ほど渡しておきました。ここは上海や北京と違い、ぼったくりタクシーではないようです。
気温は寒い(対シンガポール)、20度前後。朝晩は冷えるため、上海で購入したヒートテックとカーディガンが役に立ちそうだ。街中を歩く人も冬服が多く、Tシャツではとても乗り切れそうも無いような気候である。だが、この季節はベストシーズンで、寒くも無く暑くもない理想的な気候と言えよう。
廈門市は福建省の市で、
面積 1,699.39 km²
人口(2013) 373 万人
を擁しシンガポールの707.1 km²より広い。ただ廈門市は島だけでなく、大陸部分も含まれる。ただ、地価は島が高く、工業地帯は大陸部分に多くあるという。ただ、中国にとっては軍事的に重要な拠点であり、台湾との海岸線の凌ぎ合いをする要所である。当然ながら海軍基地も島の南部に存在する。またバスの行き先の名前で、「保税区」と書いてあったので、貿易港としての税制優遇地もあるようだ。


初日は、朝6時の飛行機に乗るため、4時に起きたので睡眠不足。近所のスーパーでお買い物して、とっとと寝ることにしよう。ビールやワイン(中国産)、多味魚片(湖南風)、鴨の干し肉、ソーセージ、カシューナッツ、肉包(にくまん)、葱餅などつまみ類を買い込み、それを飲み食いしながらすぐに寝ました。肉包を買う時、中国語で発音できないので、隣で買い物していたネーさんに、指でさして発音してオーダーしてもらいました(ロンポゥと発音していたようでした)。「イーガ(一個)」は自分で言いましたけどw
それから、ソーセージもちょっと面白いんですよね、なんか中国の味がするんですw 食べたことない人は、中国のスーパーでソーセージを買ってみてください。多味魚片は、中国のマネキネコ猫ちゃんに教えてもらった湖南料理のスナック。魚がスパイシーな味わいでなかなかオツです。
2日目、エリコムがホテルに来ました。地図を見ながら廈門の島の説明だ。英語の説明なんだけど、エリコム早口だなぁw 要約すると西海岸、南西海岸から南海岸がどうやら良いらしい。と話しているうちにエリコムの友人が現われた。同じ高校らしいです。後に私が口座を保有する銀行(すなわち中国のトップティア銀行)の銀行員であることが判明したので、彼女はアモギンと名付けよう。中国の街中の女性はスカート率は極端に低く、10%も居ないくらいだろうに、二人ともスカートだ。それからアモギンの腕には数珠、しかも2つ。ホラ、エイジアン・アクセ、数珠を身につけるのは中国では普通です。「数珠怖い」とかアジアでは誰も言わないよ。
バスに乗って移動です。まず廈門大学に向います。バスの表記上は廈大となっています。一人1元ですが、3元用意していると、アモギンが「ええねんええねん、カードで払っとくわ」とカードを3回、「ピッピッピッ」とやってしまいました。バスの乗車時間は結構長めです。私のホテルは金傍(人ベンではなく性格には木ヘン)公園というバス停が最寄でした。そこから終点の廈大までは40分くらいだったでしょうか。途中の思明南路は廈門のメインストリートっぽく、多くの店と人で賑わっていて、道も混雑していて、プチ渋滞です。
nanbudha-ji.jpg
南普陀寺、廈門大学に着きまして、その目の前にある寺院です。タイ帰りの私にとって、同じ仏教でもやはりかなり違うように思えるのです。まずお祈りの仕方ですが、中国では立ったまま、手を合わせて3回ほど頭を下げる。この間、2秒くらいの簡素なものです。さすが中国、信仰心より時は金なりです。タイではまず靴を脱ぎ、跪いて、床に頭をこすり付けるほどのお祈りをします。そして仏像の顔も、タイとは異なるので、「これ仏陀(ゴーダマシッタルタ)じゃないでしょ?」と質問するところから、私の見栄っ張りが顔を出します。「そう・・・男でも女でもない・・・」「うむ、わかったが中国語で何と言うか知らない。漢字では分かるのだが、書けない・・・、おぅっ、これだこれ!」と菩薩の文字を指差す。如来、菩薩、観音あたりの違いをサッと言えるとかっこよいのだが、日本語文献だと日本の仏教の本しかなくて、なかなか見つからない。
龍樹(ナーガールジュナ)は知らない。
タイの上座部仏教では、原則、釈迦(ゴーダマシッタールタ)の像だけだが、大乗仏教では上記の如来、菩薩などの像が主流となる。タイから中国(あるいは日本)の寺に行くと、特に意識する。「仏陀は知ってるよね? その後、1900年前くらいの人でサンスクリット名、ナーガールジュナは? 漢字で書くと龍樹なんだけど? 大乗仏教と上座部仏教に分岐していった仏教の大乗仏教の人物。」 「しらねー、つーかコイツ、オタクー」って顔をされてしまいました。うーむ、私もナーガールジュナについて聞かれてもWikipedia程度までしか知らないが(仏陀について聞かれてもWiki程度なんだがなw信者じゃないから許してくれや)、ナーガールジュナ、みんな知らないね。インドネシアで、アブラハムの子イサクではなくイシュマエルって言って分かる人居るのかな? いねーだろーなw
廈門の南部は山があり、山寺になっているので、階段を上って高台に上ると、廈門南方を見渡すことができます。もっと上るコースもあったのですが、タイで動けなくなったこともあったので、すぐに下りることにしました。
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