ジャカルタ、スカルノハッタ空港着。シンガポールからわずか2時間。時差がシンガポールと1時間、日本とは2時間あります。空港から信頼のブルーバードタクシーで、Blok Mから徒歩15分の秘密の潜伏場所まで、140,000IDR+高速代13,500IDRなので、色をつけて180,000IDRほど渡しておきました。
リアルジャカルタ パサールの前
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日本ではなじみの薄いグロスミッチェル種、フィリピンのキャベンディッシュ・バナナと違いが分かりますか?
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すごい通りです。メインストリートからのわき道、幅わずかに4~5mくらい道ですが、車と人が激しく行き交い、違法駐車の車があったりすると、すぐに渋滞して人も通れないような状態になります。両脇に野菜を売っている屋台がズラッと並び、野菜くずを道路に捨てているので、蝿が飛んでいます。ジャカルタの定番、道の脇で臭いを放つドブ。来たナー、ザ・ジャカルタ、これぞインドネシアのエマージングのかほりです! ホテルムリア(ジャカルタ)、バリ? ビンタン? そんなもんはインドネシアじゃねぇ!


宿泊するKOST(インドネシアの民が住む長屋形式のアパート)の一番近所にあるインドマートは、明らかに品揃えが悪いのは知っているのだが、試しにシムカード・・・、やっぱり無いか・・・。KOSTはセキュリティのためか、壁が高く、門も何重にもなっていて、外から中は見えないようになっている。これは私が宿泊するKOSTだけでなく”一般的に”、城壁並の壁、ひょいと乗り越えられないくらいの高さ、そして上にはバリケード的な侵入を阻む”ホドコシ”がしてある。門には、手がようやく入る穴が開いていて、そこに鍵が付いている。鍵をコツコツと鳴らして、オーナーが気づいてくれるのを待つ。本来、電話をすれば良いのだが、一番近いコンビニまで歩いて5分以上かかるので、重い荷物を持って、買いに行くのがだるい。
あー、気づいてくれた・・・。門が開く。オーナーの息子だ。部屋はベッド2つ分と記述したが、ベッド4つを隙間なく敷き詰められるくらいのスペースがある。無駄に広いな。香港で泊まったホステルなど、足を伸ばせないほどのベッドを置くと後はほとんどスペースがないような狭さだったが、それでも十分だ国土が広いインドネシアでは、部屋の広さはそれほど贅沢とはみなされない。それよりもインフラ、冷房とWifiとホットシャワーで値段が決まるのだ。今回、ホットシャワーはお預けだ。しかし、希望した机と椅子が完備されている! 嬉しい。パソコンユーザーなので、なるべく椅子と机が欲しい。それから去年、俺が置いていった毛布まである! 嬉しい。コスト削減。新しい毛布を買わなくて済む。
KOSTの裏の一軒家、けっこう立派なんだよね。山手線内に建てたら億は間違いなく超える邸宅風。いくらジャカルタとはいえ1億IDR(100万円相当)では絶対買えない(多分2000~3000万円相当)ので、プチ金持ちなのかなー?
さて、コンビニ買い物に出かけましょう。近所のコンビにまで歩いて約10分弱。相変わらずの道路事情です。どのくらいかと言うと、治安的な怖さやガラの悪さは無いのですが、道が悪く、歩道が危険w 穴が空いていたり、ボコボコしています。車道は必要最低限のメンテナンスをして穴は無いのですが、歩道を直す公共事業はできないのです。当然ながらガードレール・信号はありません。横断する時はバイクと車の間をすり抜けるように渡らなければいけません。車やバイクが完全に途切れてから渡ろうなんて考えているといつまでも渡れないほどの交通量です。10歳の子供を一人で歩かせたら危ないかな、と思うくらいの状況です。
国土の広い、中国でも同じですが、日本のように交通の要所、交通量が多いところは、歩道や信号、という当たり前の社会インフラを、広すぎる全土に作ることができないのです。ジャカルタは首都なのですが、それもできないくらい国家財政が苦しいのです。歩いているだけで、都市計画や地方都市開発の必要性を感じます。私もジャカルタに来てからは、「日本の地方にほとんど利用されていない道路を作る無駄遣い」という批判をしなくなりました。地方都市の開発は必要です。もしそれがなければ、ジャカルタのように大量の人々が仕事と利便性を求めてやってきて、大混乱になるからです。中国は人民から引越しの自由を奪うことでそれが起こらないように統制しているわけです。
セブンとファミマが目の前にありますが、ここではファミマの方が品揃えが良い。去年と変わらない、というかファミマの方が単に大きいだけなんだが。
BINTANG CAN 500ml 24,500IDR、そしてバリでしか見かけないと思っていたBali Hi Premiumは500ml 22,000IDR、330m 16,500lDR、Bali Hi Draftは14,500IDRです。若干安いんだ・・・知らなかった。
ビンタンビール 330ml標準モノ Blok M コンビニ価格
2014年8月現在 セブン 18,500 サークルK 18,500 ファミマ 18,200
2013年6月 セブンイレブン 16,500 サークルK 15,800
2012年10月段階で セブンイレブン 14,000 サークルK 16,000
サンポルナメンソールマイルド セブン 15,500 サークルK 15,500 ファミマ 15,200
マールボロ赤 セブン 17500 サークルK 16,800 ファミマ
どうですか? さらっと書いていますが、この2年間の物価の推移、年率10%以上の悪性インフレの影響。ビザオンアライバルは35USD払っているのに領収書はジャカルタでも25ドルのまま、コンビニの棚の値札は、インフレに追いつけず、レジを通したら少し高くなるなんてことは当たり前に起きています。道路も信号も物価の安定も通貨の信認も与えられた存在ではないというのが、ジャカルタ到着後、30分で理解できます。
と物価調査は良いが、生活必要物資も調達しなければならない。買うのはシャンプーとリンス。空港で没収される200mlサイズもわずか200円×2で入手可能(特にインドネシアが安いというわけではないが)だ。小さめ歯磨き粉120gは、11,500IDR、石鹸は持ってきたので、買う必要なし。喉が渇いたからポカリを5800IDRと。
ハッ! 一番大事なシムカード買うの忘れた!
10分の道、往復20分は暑いので後にしましょう。後に、セブンで買い、コンビニの店員に携帯のセットアップを頼んだのですが、ある程度の英語が通じてしまいます。さすが首都ジャカルタですね。
私の住んでいるKOSTは、外国人労働者が多いので、夕方過ぎになると、ロビーに人が居ます。その中に去年、このKOSTでお話したフィリピン人のおじさんがいました。「おー、まだここに居たんだ、久しぶり。去年フィリピン行ったよ。ボラカイとマニラ。良い所だったよ」などと軽く挨拶しておきました。このKOSTでは私だけKOSTに居る時間が異なります。労働者が帰ってくる=私のお友達の仕事が終わる時間ということなので、私はそこからお出かけなのです。で、昼と夜間は大体一人ぼっちで相場を見て、明け方前から午前中前半くらいまでが睡眠時間。ふむ、このパターンも大体定着してきましたねw
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