5月末に生じた相場の動乱とオプション取引の都合で、自由人も平日の行動に制限があるため、土日を使ってフライトだ。この制約が無ければ数十ドル安いチケットも存在したが、往復18000円程度の贅沢フライトでジャカルタに入った。
Visa代 25USDはきっちりお釣り無く用意しよう!
そして、入念に用意したArrival VISA代 25USDを50USD札で支払ったら、お釣りの25USDが230000IDRで戻ってきた。9200IDR(Interbank Rate 9805IDRとは無縁ともいえる酷いレートだ!!) 許せん! 神経質な諸君は、25USDをお釣り無く用意するように心がけたほうが良い。15000IDRほどスカルノハッタ空港で抜かれ、着いて5分でかなり気分が悪い。
AirAsia、やってくれたわ。スカルノハッタのターミナル3。新しく作ったターミナルのようだが、バジェット・エア仕様なのか、両替所が5%のAsk/Bid Spreadというキチガイじみたレートを提出している銀行1つしかない。さらに、税関では全員荷物をスキャンされている!
ぬぅ・・・。まずいな。前回ノーチェックだったから、従来インドネシアの持ち込み規制は1本までだが、チャンギでウイスキーを2本ほど仕込んでおいたのだ(今回はタリスカー51.5SGDとアードベッグ56SGD、免税価格だと東南アジアでも日本並に安いだろう?)。


インドネシアは、イスラム国家で酒税が異様に高いだけでなく、ウイスキーの入手が難しいためだ。タイのように部屋飲み用ではなく、200円キャバ=遊蔵(正確にはキャバというよりレディースバーに近いだろう)への持ち込み用だ。またインドネシアはコンビニで氷が売っていないので、部屋飲みだとロックが飲めない。氷代200円で飲める遊蔵はそういった意味でも非常に使える場所なのだ。しかし、さすがはインドネシア税関、全くやる気がなさそうで、おそらく形だけで全く見ていない。ということで、持込の酒は1本あたりいくらの課税なのかは不明のままである。多分、かなり高い。
スカルノハッタの両替商はかなりタイトだったので、ほとんどIDRを持ってきていないから、どうしても空港で両替しておきたい。空港内で両替商探しの旅に出かける。黄色のシャトルバスが空港内の無料移動バスだ。T3からT1へ。くっ、やっちまった。T1はドメスティック専用だ。当然、両替商が無い。さらにT2に移動。T2、イミグレ出たところにずらっと並ぶ両替商が見つからない。多分、外から入れないところだ・・・。外から入れるところでいくつか聞いて回った。SGDIDRのレートだが、7600、7650、7700が見つかったが、T2の一番外れの両替商、ここが7830。おしっ、まずまずだ。ここでDoneをしておこう。とりあえず2000SGDほど替えたのだが、15,660,000IDRだw インドネシアの最高額紙幣は100,000IDRなので、100,000IDR札156枚にもなる。良心的なお店っぽかったのでその場で156枚を確認しなかったが、ホテルで一枚一枚数えたら、ちゃんとあった。
janet-yellen.jpg
数値で書くとわずか4つのSGDIDRレートだが、私はこの価格を見つけるためにT3,T1,T2と移動し、さらにT2で見つけた両替商をくまなく探して、空港だけで90分も停滞するほど苦労している! 空港の中で大量の札束を数える行為もリスクがあることも加えて、ある程度はシンガポールで交換しておいたほうが無難である。お店で遊ぶ分にはクレジットカードという選択肢もあろうが、アジア一国一愛人構想とは相性が悪い。現金という実弾は絶対に必要なのである。
Blue Bird Taxi(安心青いメーター・タクシー)にてBlok Mに。ちょうど100,000IDRほどだったので、チップを加えて110,000IDRほど渡しておいた。ホテルにチェックイン。12時ちょうどだったので、部屋がまだ用意できていないらしく、15分ほど待てといわれたので、コンビニに買い物へ。いつもの
旅行スタートアップの3点セット
1.髭剃り(ジレットのMach3、3枚刃高級品) 49,500IDR
2.Sim Card(電話会社AXIS) 11,000IDR
3.整髪料(GATSBYジェル) 9,500IDR
をお買い上げ。15分と言っておきながら、東南アジアでは30分以上であることがありうるので、信頼の丸福、Blok Mナンバーワン・レストランでランチでも食べよう。
MARUFUKU japanese restaurant
Melawai 6 No.11 Blok M. Kebayoran Baru, Jakarta – Selatan
Tel 726 7777
むぅ・・・ランチメニューなのか・・・。夜メニューが好きなんだが、ミニ・牛テリヤキ丼(90,750IDR、うち21%がサービスチャージ) 待っている間は、ジャカ1に電話するために、電話のセットアップ。あれ・・・つながらない。うぅぅ、ジャカ1に全部やってもらっていたから、新しくシムカードを買ってみたものの、よくわからん。丸福のウエイトレスさんに、「これ、なんでつながらないの? Activationとかいるの?」と聞いてみたら、ネシア語で「チャージがゼロだよ、これ」と画面で示して教えてくれた。Sim Cardは番号だけで、通話料は1IDRも入っていないようである。丸福から徒歩20秒ほどのサークルKで50,000IDRほどチャージ。ジャカ1に連絡できるようになった。
※ジャカ1:ジャカルタ1号の略称。キャバ嬢歴10年超のベテラン・ホステスで、日本語・英語はペラペラ。元はブロックMで働いていたが、現在もブロックMではないところで現役のキャバ嬢である。副業では、ブロックMのキャバ業界のドンとしての立場を利用し、キャバ嬢相手にカラコンを売っている。またスラウェシの田舎にテレカ(電話料チャージカードの番号)を売るビジネスも手がけている。東南アジアの愛人軍団の中でも際立ったクレバー・レディーである。黒田総裁も、インフレ・ターゲットを定めたいのなら、「預金は月に1%しか付かない」という名台詞を発したジャカ1に意見を問うべきだろう。
テリヤキ丼、まぁまぁうまいぞ。やはり信頼の丸福。テリヤキ丼には、牛肉とシイタケとえびが入っている。茶碗蒸し、お漬物、うどん、最後のデザートでバニラ・アイスまで付いて910円なら悪くないだろう。丸福は味も良いんだが、店員さんの雰囲気が良いのです。インドネシア人の優しい感じが出ている雰囲気です。ジャカ1曰く “delicious and not expensive” だ。
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