不等号だからParityではありませんが、
Worst of Call < Minimum Vanilla Call(i)
Worst of Put > Maximum Vanilla Put(i)
Best of Call > Maximum Vanilla Call(i)
Best of Put < Minimum Vanilla Put(i)
字で書けば
Worst Callは、構成銘柄で一番安いVanilla Callよりも安い。
Worst Putは、構成銘柄で一番高いVanilla Putよりも高い。
・・・
当たり前と言えば当たり前。
だけど、これは、昨今のHi Volatilityな環境下、10Vega、20Vegaの変動は当然という中で
Worstの不気味なVegaの振る舞いやCross Volga Matrix構造の理解に直感的に役に立ちます。
Vega、Volga、Cross Volgaの傾向が推測できます。
例えば、3銘柄Worstで、3つとも均等なVolatilityだと、Vegaも均等になりがちですが、
3銘柄のVolatilityが、40%,60%,80%なんてこともありうるわけで。
Callだったら40%が入っていたら激安になりがちで、Putだったら80%が入っていると高くなる。
ということは、Worst of Callは、40%の銘柄のVegaが最も強くなるはずと想像がつきます。
【関連記事】
2009.06.02: Multi Underlying OptionのGamma Trading
2009.05.26: Crossed GammaとDeltaの定義
2009.01.26: Exotic Parity
2008.01.13: Worst Option ~香港より愛を込めて
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