ヨーロッパ時間の生活
世界中どこにいようが、メインが米国市場のオプション取引、サブでアジア市場の日本株、というのは変わらない。もちろん、ポジション次第でどこにフォーカスするかは流動的だが、当面は不変である。今となってはEUR SWAP Rateなど気にもしてないので、この時ほどではないが、
2008/05/29 ドイツの気になること
ヨーロッパ時間で生活するとアジア市場が止まって見える(実際、株式市場は止まっているのだが、デリバティブ市場、先物、SWAP、為替は取引されていても、やはり止まって見える)。一方、米国市場を中心に考えるとアジア時間では、夜から未明にかけてのトレーディング、ヨーロッパ時間では昼過ぎ~夜(深夜前)となる。私はアジアでは深夜過ぎくらいに寝て、昼に起きる(市場環境によって米国市場を最後まで見たり、途中で寝てしまったり)ような生活だが、ヨーロッパでは、米国市場は最後まで見る傾向が強くなる。それでも23時くらいには寝ることになるので次の日は早朝に起きることになり、アジア市場も見ることができる、という意味では、アジアに居ようが、ヨーロッパに居ようが、市場に合わせて同じ時間に寝ていることになる。
ヨーロッパ在住の友達
パリで遊んでまーす、というような投稿をSNSにあげていたら、予想に反して、男友達の反応が多かった。一般に、欧州は女遊びは充実していない。欧州観光=女と思い込んでいたのだが、そうでもないらしい。まぁ、彼等は観光ではなく住んでいるのだが、いずれにしても欧州=女が行く所、という固定観念は改めるべきであろう。
「俺もパリ行くからその時に」、「バルセロナ行くけど来たら?」、「ウィーンはオケ安いよ」、「ロンドンには寄らないの?」などなど、多くの誘いをいただく中で、欧州在住の彼等は、EU圏を一つの国より、もうちょっと狭い、週末なので横浜から浦安まで遊びに行こう、の感覚で、EU圏主要都市間移動を考えていることが伝わってきた。郷に入りては郷に従え、すぐに彼らの思考を採用しよう。
SNSのお陰で生活が豊かになる。ウィーン在住の先輩がいるのだが、彼は僕に対して「ウィーンのオケは安いから来てみたら?」と言ったわけではない。私がパリでオペラ・オーケストラを探していて、プッチーニ65EUR、うーん、まぁ、安いよな…と妥協しかけていたところに、彼はSNS上で「久しぶりに3ユーロでオケ立ち見@ウィーン」とポストしたのである。私も普段ならスルーする投稿なのだが、ちょうどオペラを探していたので、たった一言のポストが、私の行動を変えたのである。
パリはやっぱりオケは高いんですか?と聞いてみたら、バスティーユ、あるいはガルニエのオペラでも5~20ユーロで当日券・立ち見があり、朝から並べば不可能ではないということだ。だが、10ユーロ以下でオケ・オペラなどはアジアではありえない価格だ。だからオケを見にパリからウィーンへ、とその時即断即決した。従来1か月だけパリでアジアに戻るつもりだったが予定変更だ。
せっかく時差を乗り越えて、ロングフライトでアジアからEU入りしたので、1か月で退散してまた来るのは効率が悪い。観光で滞在できる最長期間3か月弱をEU圏内の3都市くらいで滞在してしまおう。今年から始めるが来年以降も、4~10月の3か月をヨーロッパ、数か月日本、残りをアジアで過ごすようにしよう。
ヨーロッパ最大の都市パリをアジアの都市と比較するのは難しい
パリは好印象だが、初めての1か月滞在でも困ったことや文句が極めて少ない。つまり国際都市として洗練されているということがわかるが、パリのどういう点が優れているのか?というのが弱い。「初めてでも困らない」という消極的な評価となる。次のウィーンと比較すれば、来年以降のパリの過ごし方が変わってくるだろう。ウィーンはパリに比べれば都市機能やご飯のレベルが下がるというのは想像に難くないが、どの程度違うのだろうか? ヨーロッパに数か月滞在するならば、パリでしかできないこと、パリの価値というのは、ヨーロッパの他の都市との違いを明確に認識している必要がある。
その上であえて、香港やシンガポールとの比較だが、パリの物価は高くない。アジアの都市の中では、香港やシンガポールは物価が高い都市だ。パリとロンドンは、他のヨーロッパより物価が高いのは当然だ。そんな思い、来年を布石と思ってオーストリアに移動しよう。