海のない国…世界中にはたくさんあるが、東アジア、東南アジアだとモンゴルとラオスくらいだ。いずれも行ったことがないので、初めての経験だ。世界地図を見れば、国々は海岸線を奪い合うように国境線が引いている。戦いに敗れた国は、乏しい海岸線をわずかに恵んでもらい、交易が制限され貧しい。これが私の固定観念だが、ヨーロッパではどうだろうか? 多分大体合っていてスイスという例外が存在するといったところだろう。

シャルルドゴール空港、免税店。タバコ
、赤マル、50ユーロ(1カートン)。ただし、オーストリア行きのボーディングパスを見せると、80ユーロだ。節税失敗。EU圏内の移動では無理か…。

ウィーン着。到着口に免税店は…ある! タバコ、赤マル、55ユーロ(1カートン)。ボーディングパスのチェックなし! 一箱当たり2.5ユーロの節税効果はあるものの、絶対金額5.5ユーロは、まだ高い。インドネシアなら2ドルで…、止めよう。そのことを言うときりがない。

ガーン…、実はオーストリアのタバコ(赤マル)の市中価格は5.5ユーロ。一箱8ユーロのパリで買わずに、5.5ユーロのオーストリアで買っただけ。節税効果ゼロッ!残念。

電車4.1ユーロ、30分以内に市内に突入。パリの10.3ユーロの50分と比較し、空港を含めた都市としての規模が小さそうなことが分かる。

銅羅湾の人混みに比べてパリは人口密度が低い…って言い方は無いよな。これでようやくまともな比較対象ができた。ウィーンの人口密度は、パリよりさらに低い。街の構造がパリとウィーンなら比較しやすい。パリは高速道路で囲まれていて市内に、高速道路がない。ウィーンも同様にパリよりもかなり狭い範囲が高速道路で囲まれている。そして、まだ地図だけ見ている状態だが、パリと同様ウィーン市内にも車両侵入規制が存在しそうと想像させる、都市設計が地図上の道路にあらわれている。

私のホテルは、環状高速道路の外。ウィーンは街が小さいので、それでも十分に利便性は高いが、いわゆるど真ん中の観光地ではない。住所はウィーン市だが、輪の外。それだからか、ホテルの前の一般道路の幅が広く、ものすごいスピードで走っている。エレベーターの閉まるボタンを誰も押さないほどのんびりしているヨーロッパだが、ドイツなどは高速道路の運転スピードは150~160kmとかなり早めと言われている。一般道路でも複数車線の道路だと、アジアでは見たことないくらいのスピード、80km弱?で走っている

メインの一般道路の脇道、駐車している車両はまばらに数台、人通りはゼロ。ただし、メインの通りには飲食店が立ち並び、オープンテラスで飲んでいる人はたくさんいる。ホテルから歩いて5分くらいの範囲で日本食の店が3つもあるくらいの大都会だ。ただし、入る気が起こらない露骨な偽物日本食だが。

スーパーも4つくらい5~7分のところにある。パリだと1~2分だったが、それはしょうがない。閉店時間が19:30とか20:00くらいの店が多いので、夕食前に買い物は済ませておいた方が無難だ。でもパリと同じく、20:00くらいでも、みんなまだ飲んでるだけ。そこからお食事なので、かなり遅い晩飯のようだ。しかし、日曜休業の弊害がある。パリでも日曜になると全てのお店が閉じてしまい…、ということを聞いていたが、大手のチェーンは日曜開業。ところがウィーンは日曜閉店率が極めて高い。4つのスーパーは全滅だ。カフェは開業しているので食べ物には困らないが、1ユーロ以下のビールは買えない。

タバコ同様、酒もさらに安い。パリ・マイナス1ユーロの分布。ワインは何と1.9ユーロくらいから始まる。ばっちりドイツワイン(オーストリア・ワインかもしれないが、とにかくドイツ語)、そして期待通り、ビールが500ml缶で1ユーロ(0.8など)を切り始める…。あっ、キタ。水より安いビール(一番安い水よりは高いが、高い水より本当に安い)。