2・4期ハーレムナイト女主人から電話。いきなり笑ってる。「ハハハ、エキゾさぁ~ん、元気ですかぁ~?」その前に名を名乗ってくれ。番号は通知されているもののFB上で連絡している限り電話番号から名前を認知することができないからだ。タイでは、誰だか良く分からない状態の電話がよくかかってくる(但し、間違い電話ではないので相手はこちらを特定している)ので、私も慎重に相手の話を聞き、人物を特定するまで辛抱強く待つ必要があるのだ。
第5次タイ攻略 後編 2/14~強気化する女達
を熟読しw 前後関係を把握しないとこの情報戦が理解できない状況なのではあるが、2・4期ハーレムナイト女主人が「バンコク砲撃隊がお前と会いたいと言っている。今どこにいるか?」と聞いてきた。「シーロムに居る」と答えるとそこから徒歩圏のサトゥーンに居るようである。「また一緒に飲むか?」と言うので「もちろん」と答えると「じゃあ、バンコク砲撃隊にスケジュール確認してからまた連絡する」と言って電話は切れた。
この電話の前にバーンボーのOLとFBで連絡を取っていた。バーンボーのOLはHat Yai(ハートヤイ郡)というタイの南部に潜伏中で、私はタイ全土落下傘計画と言いながらも、タイ南部はまだ攻略できておらず、イスラム武装勢力が存在する重要拠点なので、「会えるか?」と聞いたら「カネが無くてバンコクには行けない」という。「ならば私がハートヤイに行けば会えるか?」と言うと「はい」とは答えたものの「バンコク砲撃隊にバレたら怒られるかもしれない」と意味不明なことを言っていた。「バンコク砲撃隊が怒る?なんで?」と聞いても要領を得ない返答ばかり。
タイ全土落下傘計画2015 3/15~続・強気化する女達、情報戦
ロビイスト アメリカ政治を動かすもの 2/4~ロビー活動の法的根拠
憲法で保証されたロビー
合衆国憲法には「国民の政府に対して請願する権利」が明文化され、そのための行為が保証されている。「ロビー」とは、この法的根拠をよりどころにした活動といえる。憲法修正第1条は「議会は国民が平和裡に集会し、そして不公平を取り除くために政府に請願を行う権利をはく奪するような法律を制定してはならない」と回りくどい語調だが明確にロビイングの正当性を記してある。一般にロビーと言った場合、厳密な意味では「立法府である議会に対して他の人々あるいは団体を代表して、特定な目的に向けて報酬を得て、議員との直接の接触により影響を及ぼそうと働き掛けること」と解釈されている。一方広義のロビーは、立法府のみならず、行政府に対する国民からのあらゆる陳情や圧力、請願を行うことも範囲に含まれる。
戦後間もなく「連邦ロビイング規制法」が制定された。1946年に誕生したこの法律は、ロビイングの不正を阻止するために、ロビイストの行動を監視する。また彼らのロビー活動の内容を、国民に公開することを基本としている。この法律の規定によって先述の狭義のロビイストに該当する者は、上院下院それぞれの事務局長あてに登録する義務が生じている。届け出は年4回必要である。第303条が「金銭の管理」「寄付の明細書」の条項である。合計額が10ドルを超える全ての支出について、明細を記載した受療署名のある伝票を取得し、保管する義務を謳っている。報酬または何らかの対価を得て、議会による立法の可決または否決に影響を与えようとする目的の行為に従事する人物は、その目的を達成するに際し、何らかの行動を取るに先立ち、下院事務総長ならびに上院事務総長に登録し、氏名と事務所の住所、雇用主の氏名と住所、誰の利益のために活動するのか、雇用期間、報酬としての支払いを受けおよび受領すべき金額、報酬の支払いを行う人物、経費として支払いを受けるべき金額ならびに経費について、宣誓の上、文書で届けなければならない。
ロビイスト産業の花形スターを当地では「スーパー・ロビイスト」と呼んでいる。スーパー・ロビイストの一人、エディ・マーイがなぜそう呼ばれるのかを紹介しよう。ロビイストの世界では、彼らの実力は一流顧客の有無からも察しが付く。その点彼が主宰するエディ・マーイ社というコンサルティング会社の顧客リストを見れば、実力のほどは納得できる。全米建設業協会、スタンダード石油、G・D・サール社(大手医薬品)など政治に直結した建設・石油・医薬品業界が経済界側のクライアントである。それに加えて、共和党全国委員会、上院共和党、下院共和党、そして共和党州知事会と、共和党のオール政治マシーンが顧客なのだ。もちろん1988年のブッシュ共和党大統領選挙対策本部も有力な顧客であった。彼が単なるロビイストでないのは、議員たち自身が彼の顧客んなっていることだ。通常ならば民間団体がロビイストに接触を依頼する先方の議員たちが彼の顧客なのだから、こんな強力なコネクションは無い。
ロビイスト アメリカ政治を動かすもの 1/4~全米ライフル協会
大統領の弟はロビイスト
ジミー・カーター元大統領の現職時代、実弟のビリー・カーターが、こともあろうにリビア政府のロビイストとして雇われている事実が暴露された事件を思い出す。リビアはテロリスト支援国として、アメリカと敵対関係にあった。ジョージア州で、ガソリンスタンドを経営していたビリー・カーターが、リビアから石油輸入促進の仲介料として1980年に22万ドルを受け取っていたことが事件発覚のきっかけとなった。産油国であるリビア政府は、石油の買い手を探しており、米大統領の弟をロビイストを雇うことによって、敵対国への売り込みを図ったのであった。
レーガン前政権が「ロビイスト政権」と酷評されていたことは、日本にはあまり伝わっていない。それは2期8年と政権が長期化したことにも一因としている。政権中枢の逸材が大挙して野に下り、ロビイストに転身し、古巣のホワイトハウスとのコネを売り物に商売大繁盛といった、元政府高官ロビイストの黄金時代を築き上げた。ロビイスト業界の御三家とは、「元政府高官」「元議員」「弁護士」である。レーガン政権とのコネクションが武器だけに、一時はレーガン人気に便乗して飛ぶ鳥を落とす勢いだった。しかし一歩間違えると政府倫理法に触れることになる。政府倫理法とは、政府高官が公職を退いてから1年以内に、古巣の同僚などとその職場と利害関係の生じる討議を行うことを禁止した法律である。官庁と天下り先の癒着関係を回避するのがそもそもの目的である。
アメリカ市民が所有している鉄砲類の数は6000万丁を超え、このままだと2000年までに1億丁に達するとの予測すら存在する。毎年1万人以上殺し続ける拳銃の野放し状態が、今まで一向に解決の目処が立たなかったのはなぜか。その答えは全米ライフル協会(NRA)と製造業者の、猛烈な鉄砲類規制反対ロビイングの成果である。1968年は、マーチン・ルーサー・キング牧師、続いてロバート・ケネディ大統領候補が相次いで暗殺された年である。前年の1967年には、全米の州議会や地方議会合計で100以上の銃砲取締法案が上程されていた。アメリカにとって拳銃規制問題は古くて新しい、最大の国内シングル・イシューの典型である。アメリカには日本人には理解しにくい”フロンティア精神”とか銃砲保持の慣習が建国以前から存在していた。したがって、武器所有の権利は、憲法修正第2条で保証されているのである。この憲法の条文をタテに、幾回となく規制法案は葬り去られてきた。
仮想通貨革命 ビットコインは始まりにすぎない 4/7~ブロックチェーン
「ビットコインは、P2Pネットワークによるプルーフ・オブ・ワークでブロックチェーンを維持することによって運営されている」 こういってもほとんどの人にはチンプンカンプンだろう。それも当然。これは、ビットコインが始めて提唱した全く新しいアイディアなのである。
P2Pだとかプルーフ・オブ・ワークは維持するための”技術”なので、ブロックチェーンについての記述だけまとめよう。一定期間の取引記録は、「ブロック」と呼ばれる。ここに記録することが許されるのは「正しい取引」である。ここで「正しい取引」とはつぎのようなものだ。ビットコインの保有者だけが、保有額の範囲内において、他の人に送れる。意図した相手だけが受け取ることができる。二重払いは認められない。ある時点において、あるビットコインの所有者は一人しか存在しない。この記録が誰にも見られる形で存在し、書き換えができないようになっていれば二重払いは排除されるのである。ブロックは不動産の場合の登記簿のようなものだ。不動産においても二重譲渡の問題が存在するのだが、これに対処するために登記制度が採用されている。登記所が保管する登記簿に記載されているのが正当な保有者だ。ビットコインの場合も、ブロックに記録されているのが正当な保有者である。不動産登記との違いは記録の管理主体である。不動産登記を管理しているのは国の機関だ。これに対してビットコインでは、記録の維持を特定の管理主体が行うのではなく、コンピュータの集まりが行う。このネットワークはP2Pと呼ばれる。
野口さんは他に暗号化や改ざんを防ぐ方法についても説明しているが、「ブロックチェーンとは、登記簿のネットワーク接続した世界中のコンピュータ上の分散管理である。」で良いんじゃないかな。
ここまで来て、なぜビットコインは変動相場制なのか、固定相場にしてしまえば良いではないかと思ったのだが、おそらくこれはマイニング・ブロックチェーンの維持の費用を参加者全員で負担しているというところが理解できてないと思われるので、もう一度戻って読み直そうw なぜそう思ったかと言うと少し次元を下げ、通貨創造という中央銀行の信用の分散管理ではなく、信用創造という市中銀行の機能を、管理主体無しの分散管理できるものなのか?と疑問に思ったからだ。
「空気」の研究 2/4~日本が自由でない理由
西南戦争は、近代日本が行った最初の近代的であり、また官軍・賊軍と言う明確な概念がはじめて現実に出てきた戦争である。「世論」の動向が重要な問題だった最初の戦争であり、従ってこれに乗じてマスコミが本格的に活動し出し、政府のマスコミ利用も始まった戦争である。元来日本の農民は、戦争は武士のやることで自分たちは無関係の態度(日清戦争時にすらこれがあった)だったのだが、農民徴募の兵士を使う官軍側は、この無関心層を、戦争に「心理的参加」させる必要があった。従って、戦意高揚記事が必要とされ、そのため官軍=正義・仁愛軍、賊軍=不義・残虐人間集団の図式化を行い、また後の「皇軍大奮闘」的記事のはしりも、官軍は博愛者により敵味方を問わず負傷者を救う正義の軍の宣伝も始まった。いわば日中国交回復に至るまでの戦争記事の原型すなわち「空気醸成法」の基本は全てこの時に揃っているのである。
現在では反省しすぎて、とにかく政府批判すれば錦の旗状態である。
タイ全土落下傘計画2015 2/15~安心のオーダーメイド服屋
2日目、おしっ、まずは銀行だっ! その前に日本のクレジットカードを忘れてしまったので、SGDを両替しておこうとタニヤ・スピリットへ。タニヤの酒屋ですが、店の奥で両替に応じてくれる有名店です。ちなみにその日のSGDTHBはインターバンクで24.5に対して、店の提示額は24.4なので、約0.4%のスプレッド。まぁ、シンガポール・ラッフルズプレイスのアーケードが0.25%だったのでそれより悪いですが、店にとっての自国通貨売りレートだと考えるとまずまずといったところ。
激安ホテルにセイフティーボックスは無いですが、私のセイフティーボックスは入れるとどこでも使える優れもの、俗に言う銀行のATMサービスだ。これさえあればセイフティーボックスのない激安ホテルでも全く問題ない。しかし1年ぶりのタイ。暗証番号を忘れてしまい、3回間違えてATMでカード没収。しょうがないので、窓口で預金をして、さらにパスポートを出してカード再発行。再発行手数料は無料でした。これで札束君とお別れ。すっかり軽くなって買い物だッ!
お昼ごはんは、タニヤの和風中華料理の桃太郎。わかりますか? 日本で食べるノンリアル中華で、レバ野菜炒め130THB+ご飯50THBです。ここ、味が良いので気に入ってます。
まずはズボンをオーダーメイドするために、スクンビット、ソイ8のサイアム・エンポリウム(日曜休業)へ。実は昨日の日曜日、店が休みでがっくりしていたら、店の前にいたトゥクトゥクが「ボスは今別の店に居るよ」と言って無料で店に連れて行ってくれました。Siam Armaniにという店でソイ3の奥にあり、私が知っているのはソイ8とアソークの2店舗だけ。でも彼のシャツに「Emporium」ってロゴまで見せられて、「俺のボスなんだ」という言葉に信頼性があったのですが、やっぱり偽者だということが判明しました。なんだかちょっと強引な感じで、値段も怪しいのです。
ここSiam Emporiumは、そういったことは一切無く、価格交渉は不要。「化繊のレーヨン、テンセル系でズボンを」と言えば、無駄に違う高い生地を薦めてきたりはしません。生地を選んでズボンの形を選んで、価格は2200THBと2400THB。ちなみに昨日のアルマーニはこの4倍の8000THBが提示額でした。そこから1/4までしつこく交渉するの面倒でしょ? 信頼のSiam Emporiumはスクンビット・ソイ8、日曜休日です。ズボンはT+4でしたが、急げといえば早くしてくれると思います。
バンファイパヤナーク観測計画 2/11 ~バンコクのオーダーメイドシャツ
日本は世界5位の農業大国 嘘だらけの食糧自給率
農水省によれば「国内で供給される食料のうち、国産でどの程度賄えているか」を示す指標だという。これには重量や品目別、飼料ベースなど様々あるが、「食料・農業・農村基本法」によってその向上が定められている指標は二つ。「カロリーベース」と「生産額ベース」の自給率である。毎日のように連呼される「自給率41%」はカロリーベースの数字だ。これは国民1人一日あたりの国産供給カロリーを、一人一日あたりの全供給カロリーで割って算出する。
(国産+輸出)供給カロリー ÷ (国産+輸入-輸出)供給カロリー
ここで注意すべきは、分母となる供給カロリーは、我々が実際に摂取しているカロリーではないという点だ。厚生労働省の調査(2005年)による摂取カロリーは1904キロカロリー。これに対して流通に出回った食品の供給カロリーは2573キロカロリーもある。それではその差700キロカロリー弱、供給カロリーの1/4以上はどこに消えたのか。それは毎日大量に処分されるコンビニ食品工場での廃棄分や、ファストフード店、ファミリーレストラン、一般家庭での食べ残しなどである。誰にも胃袋にも納まらなかった食料、つまり誰にも供給されなかったカロリー分も、分母に入れて計算されているのだ。その量はと言えば1900万トン。日本の農産物輸入量5450万トンの1/3近く、世界の食糧援助量約600万トンの3倍以上に及ぶ。また過小評価される以前に、分子の国産供給カロリーには、全国に200万戸以上もある農産物をほとんど販売していない自給的な農家や副業的な農家、土地持ち非農家が生産する大量のコメや野菜は含まれていない。そう世帯の5%を占める自家消費だけでなく、多くはご近所、知人、親戚など何倍もの世帯へのおすそ分けに回っている。プロの農家が作る農産物でも、価格下落や規格外を理由に畑で廃棄されているものが2~3割はある。それも分子には含まれていない。
ご参考までに現在の農水省のページより、食料自給率の定義
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/011.html
仮想通貨革命 ビットコインは始まりにすぎない 3/7~貨幣の価値
2013年12月にバンクオブアメリカ・メリルリンチはビットコインに関するレポート(以下BAレポート)を公表した。ビットコインの経済価値についての定量的な分析なので、興味深い。同レポートはビットコインがeコマースで約1割の比重を持つ決済手段になり、国際送金産業において主要な役割を果たすようになるだろうとしている。そして1BTC(ビットコインの単位)=1300ドル程度がフェアバリューであろうとしている。
BAレポートはつぎの3つの分野について分析を行っている。eコマースにおける決済、国際送金、そして価値保存手段だ。
第一のeコマースについては50億ドルのビットコインが必要と推計する。その根拠は次のとおりだ。2012年のアメリカのB2C eコマース売上高は2240億ドルであった。他方で12年の個人消費総額は11兆ドルであり、世帯の預金及び現金の合計は0.7兆ドルであった。後者を前者で割った値は0.06だ(BAレポートはこれを「貨幣の流通速度」と言っているがこれは誤りだ。この値は流通速度の逆数であり「マーシャルのK」と呼ばれる)。過去10年間の平均値は0.04だ。つまり1ドルの年間個人消費のために4セントのマネーを保有していることになる。eコマースの流通速度が通常取引と同じだとすると、100億ドルのマネーが必要になる。このうち10%がビットコインになれば、10億ドル相当のビットコインが必要だ。世界経済におけるアメリカ経済のシェアが約2割であることを考慮すれば、全世界での必要額は50億ドルと推計される。
第二は、国際送金におけるビットコインの価値だ。現在、国際送金業務を行っている企業としては、ウエスタンユニオン、マネーグラム、ユーロネットが大手で20%のシェアを占めている。これら三社の株式時価総額の平均は45億ドルだ。ビットこいがこれら三社の平均と同程度の役割を果たすようになると考えればその価値は45億ドル程度になると考えられる。
第三は、価値保存手段としての価値だ。ビットコインが銀と同様の評価を得られるとするとその市場価値は50億ドルに達する可能性がある。
これらを合わせると、約150億ドルになる。ビットコインの発行総額と比較すると、1BTCの市場価値は1300程度と評価される。以上の推計に関してはいくつかの技術的な点を指摘しうる。
第一に、eコマースのための必要額について。ここで用いられている値を流通速度に換算すれば25程度になるが、この値は高すぎるのではないだろうか? 流通速度は分子と分母にどのような変数を持ってくるかで値はかなり変わる。日本の場合、経済全体の貨幣残高としてM2(現金通貨+国内銀行等に預けられた預金)、売上高として法人企業の総売上高を取ると、最近時点での流通速度は1.6程度である。仮に流通速度が2であるとすれば必要額は推計の約10倍となり、500億ドル程度となる。またeコマースの約10%がビットコインで決済されるとしているが、この仮定に格別の根拠はない。別の値を想定すれば結果は大きく変わる。
第二に、国際送金業務の価値について、「ビットコインの価値が三社の時価総額の平均になる」というのも確たる根拠はない。ウエスタンユニオンの時価総額は90億ドルだからそれと同じになるとすれば90億ドルになる。また現在の国際送金業者の扱いを全て代替してしまえば、ビットコインの価値はずっと大きくなる。
ブロックチェーンを用いる仕組みとして、ビットコインは唯一の者ではないことにも注意が必要だ。すでに類似コインが200以上登場している。したがってビットコインの供給量が一定限度に抑えられるといっても全体のコインの供給量が一定になるわけではない。また、インターネット上の通貨が直ちにすべてを代替してしまうわけでもない。多数のコインが出てきたときに均衡がどうなるか。政府は介入すべきか。するならどのようにすべきか。これらは、経済学のテーマとして極めて興味深いものがある。
ビットコインの送金コストはどの程度か
0.01BTC以上の取引は無料。最近では1BTC=460ドル程度。したがって、5ドル程度以上の取引なら無料になるわけだ。それ以下の取引の手数料は場合によって違うが、典型的な場合は0.0001BTC程度、これは0.5セント程度だ。つまり5円程度である。なお、ドルなどの現実通貨と両替する場合には、そのコストがかかる。どの程度かは両替所によって異なるが、普通は1%程度のようだ。ビットコインにおいてもきわめて小額の取引の手数料は一定率以下に引き下げられない、という事情がある。なぜなら、細かい取引が増えてしまうと、ブロックチェーンに負担がかかって、全体の取引が滞ってしまう危険があるからだ。
以上で見た「コスト」は実は表面的なものだ。なぜならブロックチェーンを維持するにはマイニングが必要であり、それには電力コストがかかっているからだ。そのコストはなんらかの形で利用者が負担している。経済的に有益なサービスはタダでは提供できない。それはビットコインの場合も同じなのである。問題は、そのコストが従来の送金手段に比べて低くなるかどうかだ。マイニングに成功したコンピュータは、1回25BTCの報酬を得る。これは利用者負担になっている。それは具体的にどの程度であろうか? UBSはコストは4%程度であるとし、「クレジットカードが1~3%程度であるのに比較して決して低くない」としている。これは取引手数料と採掘されたビットコインの合計を取引額で割った値である。したがって取引量が増えれば、コストは低下する。現在はまだ利用者が少ないのでコストが高いが、将来は低下する可能性が高い。
「空気」の研究 1/4~空気読めの空気って何?
「道徳教育」について意見を聞かれた。「道徳教育はどのような点から始めたらよいのでしょう」と言った。
「それは簡単なことでしょう。まず、日本の道徳は差別の道徳である、という現実の説明からはじめればよいと思います。と私は答えた。ところがこの返事がまことに意外であったらしく、相手はあきれたように私を見て言った。
「そ、そそ、そんなこと言ったら大変なことになります」
「どうしてですか。私は何も”差別せよ”と主張しているのではなく、ただ”差別の道徳である”という事実を事実として子供に伝えることが第一だといっただけです。」
「そうはおっしゃっても、それはまあ理屈で、現場の空気としましては、でも・・・で、どんな事実がありますか」
簡単な事例を挙げた。三菱重工爆破事件、道路に重傷者が倒れていても人々は黙って傍観している。ただ所々に人が固まってかいがいしく介抱している例もあったが、調べてみると、これが全部その人の属する会社の同僚、いわば「知人」である。ここに、知人・非知人に対する明確な「差別の道徳」をその人は見た。
「そんなこと絶対にいえませんよ、第一、差別の道徳なんて」
「ではあなたは、三菱重工の事件のような場合、どうします」
「ウーン、そう言われるとこまるなあ、何も言えなくなるなあ」
「なぜ困るのですか、なぜ言えなくなるのですか。何も困ることはないでしょう。それをそのまま言えば良いはずです。みなそうしているし、自分もそうすると思う。ただし私はそれを絶対言葉にしない。日本の道徳は現に自分が行っていることの軌範を言葉にすることを禁じており、それを口にすれば例えそれが事実でも、”口にしたということが不道徳行為”と見なされる。これが日本の道徳である。大人たちは皆こうしています。だから、それが正しいと思う人は、そうしなさい、と言えばよいでしょう」
「とってもとっても第一、編集部が受け付けませんよ」
「どうしてですか、言論は自由でしょ」
「いや、そう言われても、第一うちの編集部は、そんな話を持ち出せる空気じゃありません」
大変に面白いと思ったのは編集員が再三口にした「空気」という言葉であった。彼は何やらわからぬ「空気」に、自らの意思決定を拘束されている。彼が結論を採用する場合も、それは論理的結果ではなく、「空気」に適合してるからである。以前から私はこの「空気」という言葉が少々気にはなっていた。この言葉は一つの絶対の権威の如くに至る所に顔を出して、驚くべき力を振るっているのに気づく。「当時の空気では・・・」「あの頃の社会全般の空気を知らずに批判されても・・・」 至る所で人々は何かの最終的決定者は「人でなく空気」である、と言っている。
1983年の本だが、現在の日本も「空気読め」とか言うが、その空気って何だ? まさに日本人の非論理性を象徴するような言葉で、これを肯定するから責任が不明確化し、なんだかよくわからない状態になるのである。
タイ全土落下傘計画2015 1/15~日曜休日の店が多い
AirAsia SIN to DMK(シンガポールからバンコク・ドンムアン空港まで)で片道だが97SGDで飛んでやった。安いがもちろんAfter事故。マレーシアエアは上海で使ったが、事故二社バシバシ、フェイスしまくりです。
ドンムアン空港はショボイが、人が少ないので入国も楽々。すーっと通過しいつものビクトリーモニュメントまで行く26番を探していたらA1、ムーチットまでのが30THBであったので乗ってみました。実は26番でもスクンビットに入ると渋滞が始まるのでムーチット近辺で途中下車することが多いので、問題無し。今回はちゃんとバスの料金を取られました。そしてムーチットからサラデーンまで42THB。むぅ・・・確かに感覚的に上がった気がするな。
今回はいつも泊まっているシーロムの宿の激安部屋がフルブッキングで高い部屋しか残っていなかったので、タニヤに程近い激安ホテルを新規で試してみました。
Talai Suites
という激安ホテル。激安ホテル5000円未満、安ホテル5000~10000円、普通ホテル10000~20000円くらいで分類していますが、どんな事情があれ、私が普通ホテルより高いところに泊まることはまず無いので、分類は普通までしか存在しない。激安なので、部屋は3Fだがエレベーターがない。セイフティーボックスも無い。室内Wifiはある。お湯も熱いのがきちんと出る。部屋は狭くなく綺麗だ(値段の割にだぞ!)。タニヤから徒歩20歩くらいなので最高すぎる立地だが、その分スリウォン通りに面しているだけあって、騒音はそれなりにある。
バンコクでのお買い物リスト
ちゃんとしたズボン2着、屋台で売ってるタイ風のズボン2着、サンダル、眼鏡、財布。
いつものお買い物セットは、Simカード199THBで一週間話し放題の後は追加、整髪料、歯磨き粉コンビニで24時間対応なので問題ないが、初動の銀行預金からコケた。日曜で銀行が休みだった。ううっ、札束、激安ホテルに放置するのリスクあるなぁ・・・、また一晩だけ札束君とお寝んねだよ。そして贔屓にしているスクンビットソイ8のサイアムエンポリウムも日曜休日。スクンビットソイ3のサンダルの一番お気に入りの店も閉店したのか休日だか不明だが見つからず。
くぅ・・・何もしてないぜ。
今回準備が甘く色々と忘れ物をした。コンセントのプラグ変換機を忘れてしまった。そのためだけにNational StadiumのMBK電気街も馬鹿らしいなぁとスクンビットのナナからアソークまで進行方向左側の道を歩いていたら、街の電気屋さんみたいな小さな店を見つけ、50THBで入手できました!
本日の買い物以上! 明日、本気で預金と買い物開始や!
ホテルで休憩していると、なんか休憩って・・・、本当の意味の休憩です。と、MNB氏からスカイプが・・・、「はい、今すぐ出れます。どこですか?はい、わかりました。」 俺暇だなー、そして決断早いなー。1分で決定。プロンポンのモツ屋 「一騎」で飲むことになりました。
夜の8時くらいだったでしょうか、ホテルからタニヤを横切ってサラデーンの駅に向います。しかし、生けるタニヤの伝説、エキゾがタニヤを歩けば嬢にあたる。詳しくは、タイ全土落下傘計画 10/17 ~バンコク入り・タニヤの伝説 を参照のこと。
「赤穂~」(私のタイ人世界のニックネーム、タイ訛の語尾が間伸びする感じ)
1年ぶり以上のタニヤでも、顔と名前は覚えている奴が少なくとも一人は居る、というこの絶大な存在感。タイに住んでいるわけじゃないのよ。わかる? シンガポール開催のハーレムナイトの宣伝効果、ハーレムナイト構成員がタニヤに立っていたのである。「お店遊びに来てください~」と言われるが、今日はMNB氏と約束があり、MNB氏を夜遊びにつき合わせるのもなんなので、「今日はダメ、店の名前と電話番号教えて」とだけ言ってプロンポンに向います。
2人ともよく喋り、話し始めると長いのですが、明日はMNB氏の出勤初日ということで、BTSが動いている時間に引き揚げました。帰りにSuicaのようなプリペイドのBTSカードを500THBで買ってみました。50THBがカード発行料、50THBがデポジットなので400THBが稼動域ですが、BTSに乗るたびに小銭の両替と自動販売機に並ぶのが手間なので、買ってみました。
サラデーンの駅からホテルまで、またタニヤを横切ります。さっきの嬢がまだ立っており、MNB氏と少し酒を入れてエンジンがかかってきたので、お店によることにしました。ママにお願いして、「顔はどうでもいいから、よく話す子を付けてください。」と言いました。まだ大学生のようで、お持ち帰りはダメだそうですw ハーレムナイト構成員と大学生の2人付けでガンガン飲んで、タイソングを歌いまくっていたら、「私も良いですか?」ともう一人大学生がJoin。初日から3人付けで5000THBなり。かなり酔っ払ったので、構成員がホテルまで送ってくれました。(店から徒歩1分の距離ですからね)
3人付けの太客は、タイでもフィリピンでも九州でもw 夜のお店は送迎サービス付です。
【アジア国際関係・国際都市】
2015.01.29 海道の社会史 1/4~ジャワ以西の地、スラウェシ
2014.11.28 第二次フィリピン遠征 4/10~一人で遊べるセブ
2014.09.22 中国の地下経済 3/3~国は頼りになる?
2014.06.03 中国全土落下傘計画 湖南省編 2/10~長沙の規模
2013.07.03 インドネシアがシンガポールを挑発(爆笑動画付)~ヘイズ問題が教える一人当たりGDPの虚しさ
2013.10.02 ジャカルタ・リラクゼーション・アワー 14/16 ~ジャカルタの電車
2013.09.12 初フィリピン・マニラ編 1/14 ~空港・周辺ホテル
2012.02.21: タイ旅行 5/11~タニヤのキャバ
2011.02.23: アジア発展の構図 ~アジア地域の特徴 1/4
2010.02.19: マラッカ(マレーシア)旅行 ~KL、マラッカ観光編
2009.11.30: アジア情勢を読む地図
2008.11.14: 国際観光動向考察による人民誘致戦略
2008.08.21: 東南アジア横断 ~総括 アジア覇者への道
稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?
すいませ~ん。またイタ本です。本を書かないかと頼まれていまして、そのネタとして使えるかなーと思って買ってみたのですが、やっぱり愚にもつかないイタ本でした。作為的にネタを探そうと思って本を選ぶと、やっぱりダメですね。
お金を大事に扱う人は、人も大事に扱います。情報やモノも大事に扱います。自分の会社で扱っている商品やサービスも大事に扱う。これが結局、巡り巡ってまたお金という形で戻ってくるのではないか、
はい、私もそう思いますね。
一族アセットマネジメント採用試験 解答例=運用の実態
これは私自身の運用の結果なので、その実態もよく知っているのだが、細かいところまでは覚えていない。単純にグラフだけ見て、「あたかも他人の運用に対してかなり意地悪な視点でケチをつける」ノリで解説した方が面白いだろう。今日は二重人格、自己批判的に書いてみました。(筆者が二人いるわけではないぞw)
問題はこちら。
2015.01.16 一族アセットマネジメントの公開採用試験・問題
デルタがロングかショートか以前の問題で、右軸と左軸の非対称性、Dancing Dragonの基軸となっている左軸は23%程度の幅(9750~12000)に対して、右軸は27%(1650~2100)としている時点で、いかにも自分は上昇相場に追従しているパフォーマンスであると言おうとしている作為を”23:27″の比率で感じる。
仮想通貨革命 ビットコインは始まりにすぎない 2/7~通貨の信認
通貨革命の影響は、通貨にとどまらない。その中核であるブロックチェーン技術は、より広範な応用範囲を持ち、さまざまな経済取引に拡張可能だからだ。金融資産の取引が今はない分散市場に移行する。新しい資産が作り出されて所有権の概念が変わる。経営者がロボットに置き換えられた企業が登場することさえありうる。一方で優れたアイディアを持つ人は直ちに事業資金を調達して事業を現実化できるので社会の進歩は加速されるだろう。顔が見えないサイバー空間においてかつての地域共同社会にあったような信頼関係を確立できるとの主張もある。そして人々が自由意志で参加する世界政府が作られ、地球規模での直接民主制を実現できるというのだ。これらは現段階では構想にすぎないが、根拠のない妄想ではなく、実現への道筋が示された可能性として語られているものだ。本書の副題を「ビットコインは始まりにすぎない」としたのは、こうした意味だ。
後に野口さんも述べているが、野口さんもビットコインに投資すべきか否かを問うているのではない。もっと言えば私もそうだが、先行者利益が上がるとも限らないという否定的な意見も述べている。IT革命の時、現在のアップルやグーグルを想像できたか? 当時注目されていた企業群、ネットスケープ・AOL、サンマイクロシステムズ、ノキア・・・、こいつら全部回避して現在生き残っている優良企業だけを選定できたかね? 大きな時代の変化の片鱗として見ておくべきだという見解はごもっともである。ビットコインと表題で謳ってしまっているので、この本ではビットコイン・ビットコインと連呼しているが、ビットコインと言わず新ネットワーク電子通貨と読み替えれば恣意性が無くなるだろう。
今世界ではどの国も一つだけの通貨を持ち、法廷貨幣の発行権は国と中央銀行が独占している。人々はこの制度が唯一の者だと考えているが、ハイエクは、この制度のために財政膨張がもたらされ、また景気変動が起きるとした。そして、貨幣発行における政府の独占を排し、銀行が独自の貨幣を発行する制度を提唱した。ここでは中央銀行は存在せず、各銀行が自ら発行する貨幣の量を調整する。それらの間で競争が起こり、優れた貨幣が生き残る。
1913年までのアメリカを思い起こす限りはハイエクの考えには懐疑的だ。FRBあえて連邦準備銀行と訳すが、その設立前は各州が勝手に通貨発行していた。その結果、圧倒的な資本力を持ったのがジョン・ピアモント・モルガンをはじめとするロック・フェラーやカーネギーで、国家の根幹たる民主主義をも脅かすほどの巨大資本と独占だったはずだ。FRB設立により、モルガン家の通貨発行権を剥奪し、スタンダードオイルは反トラスト法(独占禁止法)で解体された。
中央集権と地方分権は相反する考えとして、一般的だと思うが、私の考えでは資本主義(集中)と民主主義(分散)もまた集中と分散というバランスの中では相反する思想だと捉えている。野口さんが仰っている通り「時代の偉大な循環」という観点では集中と分散を繰り返しながら人類は発展してきたので、IT化とグローバリゼーションは分散化の流れであることは確実だろう。
近代金融史的に見れば、2008年は境になると思うが、Beforeリーマンショックは、金融コングロマリットの形成(集中)であったのに対し、Afterリーマンショックでは、1931年のグラススティーガル法を思い起こさせる銀証分離が起こっている。集中と分散が周期的に発生する限りでは無いのがアメリカのすごいところで、金融コングロマリット化の最中でも、NYSEとNasdaqの台頭、ひいてはダークプール・PTS(私設取引所)の拡充、これらの存在を最良執行義務という法で担保し、分散化も同時に奨励している。東証・大証併合、金融緩和にGPIF、国家に集中の方向でしか話題が無い日本市場は全国有化の道を歩んでいると主張する私の見解もあながち否定できないだろう?
2014年の2月末、ビットコインの私設取引所であるマウントゴックス(Mt.Gox)が取引を停止した。多くのマスメディアはこれをビットコインの取引そのものが停止されたかのように報じた。「取引停止」「ビットコインの脆弱性露呈」等々の見出しが誌面に躍った。しかし、崩壊したのはビットコインと通貨を交換する両替所に過ぎず、ビットコインそのものではなかった。例えて言えば、アメリカ旅行から帰ってきてドルの使い残しがあった。成田空港の両替所で円にしようとしたら、事故で閉鎖されていた。このことをもって「ドルは崩壊した」と言うようなものである。重要なのは「両替所はビットコインの維持システム(取引をブロックチェーンに記録し更新するシステム)の外にある」ということである。両替所はビットコインシステムの利用者であり、運営者では無い。だからマウントゴックスが破綻してもビットコインの運営そのものには影響が無い。いま、銀行強盗があって日銀券が盗み出されたとしよう。この場合、「銀行は広い意味での通貨制度の一部だから、日銀券の脆弱性が明らかになった」と言うだろうか? 普通はそうは言わない。ガードが甘かったのは被害にあった銀行である。日銀はそこまで責任は持ってない。ましてや個人が自宅で保管している日銀券の盗難までは到底責任持てない。「これは日銀券維持システムの外で起きた事件であり、日銀券の信用が失われたわけではない」と考えるのが普通だ。
「システムの中核部分で問題が生じる」とは日銀券の場合で言えば大量の偽札が流通した時である。こうなれば日銀券の信用が損なわれる。ビットコインの場合で言えば中核部分であるブロックチェーンが攻撃され、そこで問題が生じた時である。そうなればビットコインの信用が損なわれる。しかし、今回起きたのはそうしたことではない。マウントゴックスが破綻したとき、P2Pによるブロックチェーン更新作業は何ら支障なく続いていた。したがってビットコインの取引そのものはもちろん継続していた。これで明らかになったのは次の二つだ。第一はマウントゴックスのサイトがハッカーに十分な備えをしていなかったことだ。第二はハッカーがビットコインの価値を認めていたことである。ブロックチェーンを破壊してしまえばビットコインの価値はゼロになってしまうので経済的利益は得られない。誰も価値が無いものを盗もうとはしない。「盗まれるのは価値があるからだ」というのは、犯罪行為を分析する際の基本命題である。
ハハハ、さすが元大蔵官僚。戦後の日本において「泥棒がカネを盗んだ」というニュースを誰よりも喜んだのは、まんまとカネを盗んだ泥棒ではなく、通貨を発行している側の人間なのである。
【胴元・市場創生者】
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2012.10.12 知られざる通信戦争の真実 NTT、ソフトバンクの暗闘
2012.06.18|ウォールストリートの歴史 1/8 ~独立戦争直後
2011.12.19: 日本取引所の独占者利益はあるか?
2011.12.06: 東証と大証が経営統合 大証は48万円でTOB
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2009.09.01: バイナリーオプションの性質から読む市場拡張性
2009.07.14: Globalizationの悪
2008.12.15: 年末ジャンボ ~富くじにおける分散の値段
2008.08.01: Gambler心得
2008.03.14: 上海旅行 最終日 ~株式投資の原点 地場証券にて
仮想通貨革命 ビットコインは始まりにすぎない 1/7~集中から分散へ
本書の表題で、私は「革命」という言葉を用いた。ビットコインは(あるいはより広く仮想通貨は)いかなる意味で革命なのか。ハンナ・アレントと、『革命について』(On Revolution)の中で、「レボルーション」という言葉はもともとはコペルニクスの著作の表題『天体の回転について』(De Revolutionibus orbium coelestium)にあるように、天文学の用語であったことを指摘している。この言葉が意味するのは次の2つであった。第一に、その運動が人間の力では押しとどめることができないものであること。第二に、循環する周期運動であること。政治的な文脈においても「レボルーション」はこの意味で用いられていた。この言葉の政治的な意味合いが大きく変わった時点は、世界史上、正確にわかっているとアレントは言う。そのときを境に、第一の意味が強調されるようになり、第二の意味は忘れられたというのだ。その時点とは1789年7月14日の夜である。バスティーユ監獄での国王軍敗北の知らせをヴェルサイユで受けたフランス国王ルイ16世は、「これは反乱だ」と言った。その意味は事態を収拾する手段を王が持っているということである。知らせを伝えたリアンクール公爵は、直ちに王の誤りを訂正し、「これは革命です」と言った。その意味は第一の意味、つまり、一国王の力を超えるものであり、天体の運動を抑えられないのと同じように抑えられないということだ。
フランス革命好きだから、本質ではない部分なのですが、印象してしまいました。
海道の社会史 4/4~ミンダナオ以南スルー諸島
南ミンダナオ圏は決して一様ではない。生態系としてはっきりと2つの土地に分かれる。コタバトはミンダナオ第一大河プランギの河口に位置し、多くの支流を集めるその沖積平野は農業地区であり、水田稲、陸稲、バナナ、キャッサバ、野菜類がよく栽培されている。海岸部は衰退したマングローブ汽水帯で、ムスリムの漁民が多い。これに対してスルー群島の多くの島々には珊瑚礁が発達し、農地はあまり見られない。わずかに栽培されているのは、キャッサバ、バナナその他の果樹、マニラ麻などである。スルーでは農耕生産が珊瑚礁という地質に制約されきわめて貧しいのだが、海の生産は豊かである。この海域はフィリピン群島でよく知られた漁場であり、スルー海、モロ湾はカツオ、マグロが豊富である。こうした回遊魚漁業の基地は、今日、サンボアンガである。そこにはヨーロッパ系、日系の缶詰工場が設けられ、魚の腸や骨を利用したドッグフードも生産されてヨーロッパに輸出されている。サンボアンガの魚市場でマグロを眼にすることはない。マグロ漁獲のすべてが缶詰工場に買われるからである。回遊魚の加工だけでなく、スルーは、マルク圏と同じような特殊海産物の産地だった。
ミンダナオは北海道と似たところがある。両者ともに国内植民地だった。ミンダナオは最後まで抵抗を続け、その領有は19世紀末まで決まらなかった。ミンダナオとスルーは東南アジアで最後まで植民地主義国による領有が決まらなかった土地である。こうした植民地主義による領有未決定とそこがムスリムの居住地であったことがからまって、ミンダナオは後々まで特殊視されてしまう。米西戦争に勝ったアメリカ合衆国は、1898年スペインから群島を譲り受けるが、この領土にはミンダナオやスルーが含まれていなかったので、あらためて条約を結ばなければなかった。アメリカは1929年の世界恐慌を境として、フィリピンの砂糖や移民労働者の流入を阻止するために、フィリピン独立を深刻に考えるようになる。フィリピンの側における独立運動の圧力とあいまって、この配慮が米国議会における1934年のフィリピン独立法案となった。ところがミンダナオだけは異教徒の土地だから、永久にアメリカの一州とすべきだというような声がかなりあった。事実、独立の約束を交わした後だったにもかかわらず、アメリカに亡命したユダヤ移民の処置に困ったルーズベルト大統領は、ミンダナオにユダヤ国家を建設する案などを考えている。そんなふうに独立すべきフィリピンからミンダナオだけもぎとられては困るので、独立準備国家ともいえるコモンウェルスの初代大統領ケソンは、ミンダナオのフィリピン化を進めなければならなくなる。
ミンダナオの歴史、面白いですねぇ…。
海道の社会史 3/4~西洋列強の到来
16世紀、ポルトガル人を先頭として西洋がマルク圏に侵入した時、彼らが水夫として使ったのは、パプア人が多かったといわれる。その多くは奴隷だったろう。17世紀初め、オランダがマルク圏の支配を決めてアンボンを根拠地とした時、そこには奴隷住民がいた。オランダは奴隷を解放して新しくバルガー(Burger)なる身分を制定した。市民という意味である。西洋社会のようにブルジョアジーが市民になったのではなく、ここでは奴隷が市民に昇格したのである。そのオランダも東インド本拠地では、前述したように都市建設のために多数の奴隷を使ったし、バリ農民の奴隷をインド洋のフランス軍に売ったりしている。
南ミンダナオ圏 取り残された島々 セレベス海を囲む島々
今日、フィリピン共和国になっている島々は、文化史的にみると全東南アジアの中できわめて特殊な位置にある。紀元前後から東南アジア全域は、ヒンドゥー教、仏教などインド・サンスクリット系文化の洗礼を受ける。インド文化の流入は、軍事的遠征によるものではなく、長期に渡って浸み透ってくるというものだった。タイ語、マラヤ語、インドネシア語などにサンスクリットからの借用語が極めて多いことはこのことを示している。ところがタガログ語を中心とするフィリピン諸島の言語には、まったくないわけではないが、サンスクリットからの借用が極めて少ない。ボルネオの東側、ウジュンパンダンの対岸にサマリンダという港がある。この内陸のクタイという土地で、西暦四世紀のものと推定されるムーラヴァルコン王の墓碑が発掘された。この名はサンスクリット系のものである。おそらくジャワ方面から流入したにちがいないサンスクリット文化は、マカッサル海峡をここまでは北上していた。しかし、ここでぷっつりと消息を絶ってしまって、フィリピン方面へ進んだ形跡が無い。なぜフィリピンだけ、西洋到来以前に外交文化の影響を受けなかったのか、適切な解釈はないようである。
不思議の国フィリピン。なるほど、仏教・サンスクリット文化到来の影響が無いんだ…。「東アジア・東南アジア圏にまで拡散したサンスクリット文化は、フィリピンにだけ到達しなかった」これ気に入った。今後フィリピンを語る際、多用する。
一族アセットマネジメント採用試験ヒント3/3~デリバ的米国市場解説
暴落対策であるダンシングドラゴンはただの戦略名であり、その収益は、私のトレーディングによって左右される。何度も言及しているように、私のオプション取引は、マーケットメイクやアービトラージ、もとい割高なIV(って何だ?とも思うのだがw)を売るという類”アービトラージ性”すらも全く無い<完全なるスペキュレーションである。
span class="ichizoku_blue">スペキュレーションの収益源泉は、時価評価とレバレッジによって引き起こされるセリング・クライマックスであるとも述べた。でも一方で単純なショートで、暴落を待つという戦略は、踏まれに踏まれ、実戦的なポジションとは言えない。ダンシングドラゴンだろうが、カレンダー・スプレッドだろうが、レシオ・スプレッドだろうが、ネイキッドであろうが、どういうタイミングで入って、出るのかで大きく結果が異なる。例えば、08年リーマンショック、CDSで大儲けをしたジョン・ポールソンだが、同様のポジションを取っていたジェフリー・グリーンやマイケル・バリーが苦しんでいる様子が書かれている。
2011.03.17 史上最大のボロ儲け ~儲け損ねた男達の遍歴 2/6
2011.04.04 史上最大のボロ儲け ~タイミングの違い 4/6
暴落が起こるまでには、長い年月を必要とする。よって暴落対策は長い上昇相場に耐えなければならない。2007年からのS&P500の推移を振り返ってみよう。
下げた年は2011年のみ、2011年にしてもほぼ変わらずなので、年足で見れば09年3月の最安値666.79から単純に上げ続けたと言ってよいだろう。もう少し細かく月足で高値安値も合わせ
最大下落率=ピーク後安値÷ピーク時株価-1
P(t)=Min S(T>t) ÷ Max S(0~t)-1
を計算すると、15%以上の下落はわずかに2回しかなく、
サラリーマンは面白い、SEのお仕事
SEは大きく分けて業務アプリケーションを開発する業務と環境に分かれる。業務はどちらかというとソフトウェア開発系に強く関わり、環境はまさに開発のための環境を整える。環境系SEの主な仕事は、サーバーの構築・設計。お客様の業務要件を聞き、それに必要なスペック(基本はCPU、メモリ、HDD)とソフトウェアを選定する。プログラミングはソフトウェアハウスに委託してしまうのでほとんどやらない。経験の長い先輩方はC言語やユニックス・シェルくらいは皆書けたが、私は全くできず。唯一業務上で書いたプログラムは
main(){}
8バイトプログラミング? なんで書いたかというと、サーバーに正しくCのコンパイラがインストールされているか、という確認作業のためだ。先輩に教えてもらったのだが、「これで良いんですか?」と聞いたら、「コンパイラがインストールできているかどうか確認するために一万行のソースコード書く人いる?」と笑われてしまった。Hello Worldすら書かない、忙しい人のためのC言語だw サーバーとソフトウェアの選定とソフトウェアのインストールまでがSEの仕事。そこから先、長い開発時間をかけて業務システムができあがるのだが、そのプログラミングはSEはやらない。ある先輩が
「SEの仕事は、段ボールからサーバーを出す、置く、段ボール片づける。この3つ。」
と自嘲気味に言っていたが、客先常駐SEの世界ではあながち嘘では無いw これはソフトウェアハウスに委託できない重要な作業である。またソフトウェアのインストール、OSから始まって(HDDのパーティションとかユーザー定義と権限設定とか)、開発ソフトウェアのインストールと起動確認。SEはUNIXの世界では常にroot権限だw 面倒だったのが、ライセンスの購入もSE。Cコンパイラのライセンス、開発者50人分。開発者増えたら追加で50人分とか、各ソフトウェア会社毎に割当とか。めんどくせーw
サラリーマンは面白い、サラリーマンはもっと自信を持て
ネット上に蔓延るサラリーマンを揶揄する、社畜、ブラック企業、あるいは、空虚な羨望である外資系、投資銀行、正規雇用という単語群に私は嫌悪感を覚える。私も今でこそ無職なのだが、日本の会社に勤める日本のサラリーマンは、自らの仕事に誇りを持ち、きちんとした反論をすべきである。
私が新人だった頃、部長さんに「サラリーマンになったと思わないで欲しいんだよね。諸君らはビジネスマンです。」と言われたこともあるので、サラリーマン=会社の寄生虫、ビジネスマン=会社の収益に貢献する人、という言葉に昔からなっていたのかな。サラリーマンとビジネスマン、言葉の問題はさておき、ホリエモンやちきりんなどは「今時、大企業に入ろうとする大学生、感覚大丈夫?」的なことを言っているが、私の意見は大企業も悪くないと、今でも思っている。
私の前提は「会社の外に出た時、あなたに何が残りますか?」と問われて、明確に答えを持っているならばだ。何も無い人は会社の人、答えがあるならば、あなたは「その答えのプロ(職業人)」となる。大企業は資本力が大きいので、仕事も大きい。よってその道のプロと言っても個人の資本でそのキャリアを活かすのは難しい場合が多いだろう。その場合、プロとして、同業・類似の他社への転職が選択肢となる。
私は3社の大企業に勤めたことがあるが、最初に勤めた日本の総合電機メーカーでシステムエンジニアをしていた時代の話をしてみよう。従業員としてみればとても良い会社で仕事の楽しさを教えてくれたという意味で感謝している。
数か月の新人研修が終わり、配属された事務所に行くと名刺ができていたので、喜んで部長に「名刺ができました。部長に顔を覚えてもらおうと思って」と渡そうとしたところ、
「この名刺は1枚4円かかっている。うちの会社の半導体部門は1個何十銭の利益を産むために頑張っている人たちもいる。お客さんに配るのは問題ないが、社内で顔を覚えてもらうために配るモノでは無い。自分の部門の部下の名前くらいきちんと覚えていますよ、エキゾ君。」
と優しく諭されてしまった。どの会社も日本企業なら同じような構造だと思うが、部長、課長、主任、ヒラとなっているので3階級も違い、部長となれば部下は何百人もいるのに、たかが一人の新人の名前をよく覚えていたな、と感心した。でも次の会社の部長も、顔と名前だけでなく学歴、しかも最終学歴だけでなく、高校まで覚えていたので、そういう記憶力に優れた人でないと部長になれないのかもしれないw
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