インドネシアのエコカー「ローコスト・グリーンカー(LCGC)」政策
燃費の良い小型車で、環境対策というのは建前で、インドネシアの自動車ロビイストの目論見は減税である。インドネシア自動車業界としては、安い車を作って、現在、自動車を買えない層への普及を狙っている。自動車の質を下げれば(色々と手を抜くことで)、販売価格を下げることができるが、街中で中国製・インド製の車はほとんど見かけないことから、インドネシアの民の車に対する要求は、もはや走れば何でも良いというレベルを超えている。また日産が出した「Evalia」も売れ行きが今ひとつだそうだが、売れない理由は「後部座席の窓が開かない」ということにあるらしい。後部座席の窓を開かなくするというかなり小さな質の低下の分だけ値段が下がる。この積み上げで価格の安い自動車を生産することはできるのだが、インドネシアの民の触手は動かないのである。
こうした実績から、インドネシア経済に強烈なインパクトを持っている自動車業界のロビイストたちは、減税による低価格化を望んだのである。
ジャカルタ・リラクゼーション・アワー 4/16 ~言語にみる国家統一の軋み
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