ロウアーミドルの衝撃を読んで・・・一言で最初から斬っていきましょう。
本を読む前に、表紙は見るわな。こう書いてあります。今や日本人の8割が「中流の下」(ロウアーミドル)以下。
そして裏表紙には以下のような円グラフが載っています。
lower-middle.jpeg
私の眼から見れば、この分類はすべて中産階級内の細かい分類に過ぎず、貧困層、中産階級、上流階級で分けたら日本はほぼ100%が中産階級にはいる類稀な国家なのです。
これ言っちゃうと売れるものも売れなくなる。大前研一はそこをわかっていながら、あえてどうでもいい誤差を取り出して煽っている商売人なんだわ。
大前さんの1000万以上でアッパークラスって間違ってるから。(笑、というか爆笑) 下記はWikipediaからの抜粋ですが、一般的なUpper Class=上流階級の解釈としては妥当なところです。
上流階級(じょうりゅうかいきゅう、Upper class)は、社会的に上層に位置する階層から成る階級。社会学などでは大きな富、そして政府などの権力と近い地位を持った、貴族や大地主、大企業オーナーなどからなる社会階級として定義される
年収1000万以上じゃなくて、資産総額1000億円以上の間違いですw
ちなみに中産階級はブルジョワジーと言われています。日本という国は、年収300万円ももらってるブルジョアジーが、「俺って超貧乏」って言ってるゆとり国家ですから。どこの国に、太ってインターネットやってる貧困層が居るんですか?
ロウアークラスと書いてありますがLower Classは酷い言葉で、訳するならば下層階級です。労働者階級を含む意味もあるらしいですが、下層階級という言葉は日本では、所得や富で区切る意味だけではないような気がします。
なのでここではより経済的な概念としてのロウアークラスとして、貧困層を定義づけたいと思います。貧困には絶対的な貧困と相対的な貧困があり、絶対的な貧困の定義はかなり低くなっていて、世銀の所得基準による貧困は年間400ドル以下です。ちょっと低すぎて日本人の想像を超えてしまいます。
人気の記事 発展途上国の定義から引用しますが、
http://www.ichizoku.net/2008/11/post-130.html
(1)低所得国(LIC)は1人当たり年GNIが745ドル以下の国および地域。
(2)低位中所得国(LMIC)は746ドル以上2975ドル以下の国および地域。
(3)上位中所得国(UMIC)は2976ドル以上9205ドル以下の国および地域。
(4)高所得国(HIC)は9206ドル以上の国および地域。
ということであり、日本の外務省は、9,000ドル以下だとODAが必要な貧困に苦しんでいる国という認識です。
外務省に習うならば、年収と一人あたりGNIは違うのですが、似たようなレベルと近似し、年間9,000USD以下だと貧困層とすると大分感覚が追いついてきたのではないでしょうか?
しかし、それでも10,000USD=80万円ですから、日本人にとって80万円というのは労働の対価である年収ではなく、アルバイト収入とみなすのが一般的かと思います。
では年間10,000USD以下という所得を貧困の定義としたら、世界でどのくらいの人が貧困に値するか、想像できますか?
その答えはまた後日にしましょう。
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