次の日、ジャカルタ時間12時過ぎに、
ジャカ1から電話「何してんの?」
「マーケット監視中。13:15には終わる。」
ジャカ1「じゃ、家まで迎えに行く。海沿いのレストランがあるから、そこでご飯でも食べよう。」
「はい。」
タイミングが良い。早いと「今は出かけられない。」だし、引けたらBlok Mにランチに行く予定だった。15:00頃、KOSTの目の前にジャカ1到着。「この辺りの道はしらんなぁ・・・」と10分ほどCipeteの樹海を彷徨い、Fatmawatiに続く道へ。「おっ、この道は知っている。」 ってわかるのかよ!! ジャカルタの道路がいくら限定的とはいえ、ジャカルタ市内は縦横無尽に道路がある。Google Mapでいうところの黄色の幹線道路ならまだしも、この小道を覚えているというのか! さすが脅威のインドネシア人の記憶力。
15:30にBlok M Square横を通過して、KOTAに入るまでの道に到着するまで、10km走るのに約1時間。今日は16時前なので、3人乗り規制がなく、二人乗りでも、中央道を突破できる。つまり渋滞ピーク時でなくても時速10km程度しかでない。東京23区、一般道渋滞時だと大体どのくらい出るだろうか? 時速30kmはまず不可能だと思うが、東京の下道だったら、渋滞時でも20kmは出るのではないだろうか。東京-品川間8kmの道を30分弱程度という計算だ。30分では無理かもしれないので、渋滞していたら10-20kmというところであろう。道路事情について話したいので、先に帰り道を書いてしまうが、今度、海沿いのレストランからCikiniまでの10kmの道で2時間かかっている。おそらくそのうち90分がKOTAの幹線道路入り口からHyatt前のラウンドアバウトまでの6kmの道に使っている。メインストリートの平均時速は、既に徒歩と同じ時速だ。私は毎日CipeteからBlok Mまでの2kmを歩いているのだが、徒歩30分の道なら歩いてしまったほうが早いくらいということが証明されたわけだ。
時速5kmですよ! こんなこと東京であります?? 正直、局所的には東京でもあるとは思うのですが、ジャカルタではこれが毎日、ジャカルタ市内あらゆる所で発生しています。恒常的な時速5kmというのは国民生活に支障をきたしている状態と言えよう。原因はいくつかあるだろうが、
1.ジャカルタに人が密集して来ている。2000年1100万人から2015年予想1750万人都市へ。
2.自動車販売台数が年間100万台ペースを越えるほど、自動車の数も増えている。
倍増する都市人口に対応して、道路インフラも当然、拡大していかなければならないのだが、
3.大きな幹線道路を作るための地上げが進まない。(民に権利を認めてしまった民主化の弊害だ!)
4.高架線を建設しようとしたが、使途不明金のあまりの多さに公共事業が停止。
これらは一般に言われている原因だが、今日車に乗っていて気付いた細かな原因は、交差点の信号の仕組みだ。4本の道路から車が進入するが、全ての道路に等量の車が居て、直進・左折・右折も等量と仮定しよう。日本の交差ならば青信号で直進と左折車が進むので、このときの稼働率は1/4×2/3×2=1/3、右折車だけが進む時は1/6。つまり、青信号と右折オンリーが時間的に等しい時で平均稼働率(1/3+1/6)÷2で1/4となる。通常右折オンリー時間は短いので、1/4よりは1/3に近い稼働率になるであろう。ところが、ジャカルタでは信号は青しかない。その間残りの3本の道の車は完全に停止している。稼働率が1/4しかない交差点なのである。
右折車分離式信号は、信号の敷設に加え、右折専用レーンまで必要になるため、国家予算の厳しいインドネシアには厳しいのである。通貨の信認、物価の安定、高架線そして右折車分離式信号までも、日本では存在して当然と思っているかもしれないが、それは誰が作っているのか? 考え直し、改めて感謝し、納得して鬼のようなガソリン税や住民税を納税して欲しいw もちろん、東京にも渋滞はあるし、高速道路の再整備などで不十分な部分もあるだろう。しかし、それに対する文句を言う前に、ジャカルタを見て欲しい。インドネシア政府だって何もしてないわけではないのでインドネシア政府の無策・失政とは言いたくない。だが、明らかに舵取りがうまくいっておらず、この渋滞を引き起こしている。
海沿いのレストラン
Bandar Djakarta
Add:Pintu Timur Taman Impian Jaya Ancol
Tel:64555472
Ancolはアンコールではなく、アンチョールと読みます。Sea World Indonesiaになっているので、駐車場代20,000IDRと入場料15,000IDR(一人につき)を払います。ちょっと高い!! 公園の中のさらに海沿いに、レストランがあります。
水槽なり箱なりに入っている海鮮を選んで調理していただきます。
蟹2匹(大790g、小395g)、魚(670g Ikan Tawasang)、蝦(250g)を選びました。調理法はジャカ1に任せてオーダーしてもらいましたが、写真付で載っているので、指差しでOKでしょう。魚料理に関しては、あまり味付けせず、Ikan Bakerで普通に焼くだけで、後から東南アジア風のヤクミをつける方が、日本人にとっては美味しくいただけるような気がします。
まだ17時前なので、アウトドアの海沿いの席も予約無しで座れました。とはいえ、日差しがきついので、カーテンをするから海はあまり見えませんがw 冷房付の部屋は多分なく、全部外席だと思います。これにオレンジジュース・お茶・もやし・カンクンを付けて・・・。一応、先ほどの大量の海鮮も二人でがんばって、大体食べました。気になるお値段は・・・
307,153IDR キマした。(Cooking Charge32,000IDR程度、Tax10%も込みの価格です)
蟹が二匹で100,000IDR、魚が60,000IDR、蝦がディスカウントで10匹で20,000IDR。蝦が一番割安でしたかね。かなり頑張って食べていたので、日没を迎えました。とはいえまだ十分に明るいが直接的な日差しがなくなるので、カーテンを外してもらえ、海が見えます。(ジャカ1が嫌がるからカーテンですが、頼めば日中でもカーテンを外すことはできると思います) 蟹を食べるのに時間がかかることと量が多かったことからお店に90分くらい居ましたかね・・・。ここは場所がちょっと北にありますが、立地を除けば良いと思います。
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