プロポーズ翌日、Money Changerをうろつく。昨日のFOMC(Foreigner Occupy Market Committee、外国人が市場を支配する委員会)の結果を踏まえて、ジャカ1に追加投資を決定したためだ。日本のクレジットカードをパタヤでロスってしまって、シンガポールのクレジットカードしかない。シンガポールのクレジットカードは為替で2-3%抜いてくるので、カードは多少資金効率が悪い。現金で交換した方が率が良いことを見越して、多めにSGDを持ってきてあったのだ。SGDIDRはインターバンク7920に対して、Cipeteの両替商は8軒まわって7600-7845。話にならんな、最低でも7880は欲しいところだ。慌てずゆっくり探して効率よく交換しよう。最低がBNI(銀行)の7600、レートを出すまでに5分以上かかり、5分の挙句にでてきたレートはCipete Blok M間で最低のレートだ。最良はBlok M Plazaの3Fの両替商である。
せっかくBlok M Plazaまで来たので5Fの床屋・美容院でCream Bath(洗髪+上半身マッサ)を楽しもう。今回はどさくさにまぎれてブロー代を追加され、25,000IDRの予定が37,500IDRも取られてしまった。1時間以上かかっていたと思うので、まぁ苦しゅうないのだがな。
さらに民として、消費活動を続けよう。Blok M Squareまで移動する。イヤホンが壊れかけているので、これを3Fで20,000IDRで入手。なんでも今iPhone用のイヤホンが鬼のような高値をつけているようで、普通のジャックで聞くイヤホンはこんな値段であった。最安値はいかにもすぐ壊れそうな見かけの15,000IDRのオファーもあったのだが、ちょっと5,000IDRほど贅沢品を買ってしまった。3Fのカルフール、この前東南アジアのとがり顎と来た時に勇気を出して買った10,000IDRの下着のパンツ。ブリーフが嫌いなので、多少高くつくのだが、残念ながらはき慣れているトランクスではなく、ご新規のボクサーパンツだ。これを一度試し履きして1日の使用感を試し、さらに一回洗濯して、それほどの劣化が観測されなかったので、一気に4枚同じパンツを購入だ。パンツなんか1枚100円だよな?350円以上の高級パンツを買う余裕が私にはありません。これで穴あきパンツを捨てることができる。たかが100円のパンツを買うだけでも、十分に吟味し、問題が無ければ一気に購入する。私の生活環境はそれだけ厳しいのです。下着(パンツ)、タバコ、ウイスキーは恒常的に不足しているので、お恵みいただけるものはなんでもいただきますので皆さんよろしくお願いいたします。
ガソリンの値上げ
深夜0時近く、ジャカルタ在住の後輩からのお誘いに乗ろう。奇跡的にもCipeteの樹海にあるKOSTの目の前まで車で迎えに来てくれた。
6月22日深夜0時から、ガソリンが値上げになっている。
正確にはガソリン値上げというよりは、ガソリン補助金の削減である。インドネシアの財政赤字と貿易赤字(最近黒字化しているようだが)は深刻な問題なので、少しでも赤字を減らしたい。バーナンキの緩和縮小の影響も強烈に受けてしまう脆弱な経済基盤である。ガソリンは1リットル4,500IDRから6,500IDRへの値上げになるので、インドネシアの民にとっては大きな影響があり、この法案の可否をめぐって、各地で激しいデモ(暴動)が発生していた。日本のデモと一緒に考えて欲しくないので、その激しさはどの程度かというと、このガソリン補助金削減法案は2年前の4月に実施予定だったのが、2年も遅れるほどの民の激しい抵抗があったということだ。この補助金削減法案は、可決まで2年も延長した一方、6月17日に議会承認を得て、22日深夜にはもう施行されるというスピード感はある。逆に言えば、それだけ逼迫した財政なのだが。ガソリンスタンドで略奪と暴動が起きないよう21日は各ガソリンスタンドにマシンガンを持った警察官が配備されていたという。
どうだ? 日本政府はうまくやってくれていると思わないか? 消費税は5%から7%に上がるだけだ。インドネシアのガソリン代は、率で計算すれば、5%から45%に上がるのと等価だ。もちろん5%から7%でも無風とは言わない。だが国民生活に支障をきたすほどの大きな変更ではないということを理解してやろうではないか。
Hotel Mulia CJ’s Bar
深夜で渋滞がないのであっさりとMuliaに着く。ここはドレスコードがあるので、サンダルや短パンはNGである。160,000IDR(うーむ、冷静に考えるとかなり高いな)でいきなりMojito。ただしMojitoの量はけっこう多い。やっぱりCjsは悪くないねぇ。綺麗だし、照明は暗めだけど、インドネシア・ディスコにありがちな真っ暗闇じゃないし。日本人的感覚に合うのか、金曜の夜だけあって、日本人もチラホラと見かける。先に着いていた先輩と合流する。あれ? ご新規の愛人? 先輩はこの前の愛人と違う女性を連れていた。
金曜の夜、客の数もかなり多いが、ピラニア嬢たちにとってもかきいれ時なので、嬢たちの数も負けずに多い。相場は一晩1mil。私はKOSTに呼んだら来てくれるのかどうかもわからないし、セイフティーボックスもなく、一見さんをお招きするには不適な環境であることから、お持ち帰りをするつもりはなかったので、もしかしたらインフレの影響で多少上がっている可能性もある。ということで、女遊びではなく、単なる夜遊びなのだが、なかなか楽しかった。どれほど楽しかったかというと、生バンドの音楽と嬢たちに絆されて、高級カクテルを4杯640,000IDRも飲んでしまうほどだ。
ジャカルタのバス
原則としてタクシーでの移動が多かったジャカルタだが、民の交通機関であるバスTrans Jakartaに挑戦してみた。路線図は重いのでリンクにとどめるが、縦横無尽のバス網は、意外にも利用価値が高そうである。
Blok M 北東部にバスターミナルがあるが、一律3,500IDR乗り放題という料金の都合上、バスにプラットホームがある。3,500IDRのチケットの半券を渡さないと入れないような設計になっているので、一度、Blok M Mallの地下に入る。地下にチケット売り場があり、その後、チケットを見せて改札を抜け、階段を上ってプラットホームに行くので、バスだと思って地上から近づこうとすると、回り道になる。窓がない(冷房がない)ボロバスと違って、冷房付のこのバスは、地上から乗れないくらい高い位置にドアがついており、バス停は原則全てプラットホーム。私はそれで終点のKOTAまで行く。いくつか路線があるが、それほど複雑ではないので行き先がしっかりしていれば迷うことはない。またバスは専用レーンがあるので、渋滞に巻き込まれずに、走ることができる。KOTAからBlok Mだと100,000IDR弱はかかる遠距離なので、料金1/20程度で、停車駅は20個ほどあるが、専用レーンのおかげでタクシーと遜色ないスピード(ちょっと嘘かな、やっぱり多少遅い)で、移動できる。
一方、プラットホームからではなく、路上から普通に乗れる民バスはこんな感じだ。後に紹介することになろう。
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