頤和園に行ってきました。
まずはどんなところか写真で見た方が早いでしょう。
かの西太后の御所ですが、西太后という言い方を中国ではしないようで、各所にある西太后の説明には慈禧大后と書かれています。世界遺産に登録されているらしいですが、そんなことはどうでもいいことです。入場料は25元、これはいわゆる門票で、門をくぐるだけ。内部にある個別の建物や公園は含まないという意味です。ちなみに”もんぴょう”と言えば買えます。
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広い池です。どのくらい広いか体感するために、レンタルボート足漕ぎを借りてみました。4人乗りは60分40元で300元デポジット。300元払うと260元返してくれるという制度です。ボート・・・何年ぶりでしょうか。もう少しストロークが長いとこぎやすいのですが・・・、レイちゃんにとっては漕ぎにくいようで、浅く腰かけないと全力で踏み込めないと言っていました。中国の小さいほうの人に合わせた設計のようです。二人で漕ぐととても軽い。方向はギアが付いていてそれで変えます。バックギアはないので原始的に逆回転で漕ぐと下がります。
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かの西太后も「前進!止!」とか言いながら、こうして池を遊覧したのであろうか。私は民なので、自分で漕いでます。(泣
蓮の花が浮く、なかなか優雅な光景ですが、1時間ではとても回れないくらいの広さです。端っこの方は霧がかっていて見えないくらい。池以外の公園部分もなかなか広い。門が4つ。
北京からハルビンへの列車旅行。
これ今回のメインイベントです!
154元で13:57~8:19、約18時間の長距離列車です。同じ距離でも9時間で着く特急もあるのですが、チケットが手に入らず、やむなくこの18時間コース。出発の1時間前に北京の汽車駅に向かいます。この理由は中国の人民が大量の荷物を持って移動するため、荷物を置く場所もまた、奪い合いになるため、席は指定であっても遅く行くと、荷物を置けなくなるからです。出発1時間ほど前でしたが、アナウンスとともに民たちが一斉に動き出します。みんな荷物を持っているので、進軍のスピードは遅いです。私たちが席に着いたタイミングは遅い方でしたが、幸運にも親切な人たちが近所で、ここに荷物を置けると座席下を教えてくれ、そこに収納できました。もっと劣悪な環境を予想していましたが、席は普通の電車で、冷房もきちんと効いているし、問題ないような気がしました。
9時間でつける距離、18時間かけて行く。帰りのハルビンから北京の飛行機の飛行時間が1時間であることを考えると線路が直線でないとしても500km-1000kmくらいでの距離なので、時速30km~60kmとずいぶん遅いことになります。走り出してみてわかりましたが、停車駅が多いことと、停車時間が長いことです。
日本で言うたら東京から東北地方までの鈍行列車というイメージでしょうか。それがわずか2000円弱で運営されている。物価の差だけでは説明できない理由を考えてみました。
・供給の制限によって乗車率を上げる。1日わずかに2便、結果として常に立っている人がいる100%強乗車率が実現しています。もちろん、私たちのようにハルビンまで18時間かけて行く人ばかりでなく、途中で降りる人もいますが、乗ってくる人もちゃんといて、一向に空席はできない完全な運用になっています。
・列車の型は、特急に比べると古く、メンテナンスも行き届いていません。(特にトイレ) 東北新幹線に乗ったことはありませんが、トイレなんかピカピカなんではないでしょうか? そんなことをすればコストが上がるのは当然です。そして地方を走る新幹線もオリジナルの新型車両。これ開発・デザイン費までかかっていますから、大変なコストです。
・おそらく冬の北中国、-30~-10度という黒竜江省の大地で、電車に置き去りにされたりすると本当に凍死してしまうので、運行時間を正確に守ることが必要とされます。そのために停車時間を調整し、客の時間を奪うことで、もっとも安価な運行時間厳守を実行しています。速度の安定性、運転手の技術が必要な時間厳守はその育成にコストがかかるからです。
・レールをなるべく少なく。一応、単線ではないのですが、貨物列車も走っているのに2本しかありません。この列車も何回か貨物列車とすれ違い、駅ですれ違った時は、貨物列車とすれ違い待ち合わせで止まっていたからでしょう。レールの本数を増やせばこの停車時間は短縮できるわけですが、1本増やすたびにその土地取得とレールの敷設に莫大なコストがかかることでしょう。
列車が走り始めて3時間もすると、普通の電車ですが、18時間となるとけっこうきついことがわかってきました。18時間級の移動はシンガポールからだとヨーロッパがそれに近い移動時間になりますが、ビジネスクラスのフルフラットや深いリクライニングなので、比較的楽でした。長時間フライトのエコノミークラス(つまりプライベートw)となると・・・、日本から出てから行ったことがありません。日本からだとNY、ヨーロッパがそれに相当しますが、エコノミークラスとはいえ、若干のリクライニングは可能なのであのリクライニングの重要性を身にしみて感じました。3人×2列+廊下+2人×2列という配列で真ん中に簡易な机が壁からちょっとだけ生えています。足のスペース確保のため、机の脚は無く、机の大きさは壁から2人目の人の半分くらいまでしかありません。その机に突っ伏すようにして寝ると言っていたレイちゃんの言葉の意味が今にして分かってきたのです。ほぼ90度でリクライニングない椅子に長時間座っていると首や腰が痛くなってきます。私も首の負担を軽くするために机に突っ伏してみたのですが、腕の脂肪が不十分なせいで腕が痛く突っ伏して1時間以上寝ることは難しいことがわかりました。ハルビンに着いて即観光という体力は無いでしょう。
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