投資家の皆様、こんにちは。
09年3月に底を打った株式市場を背景に、プラスの益が連続する中、いかがお過ごしでしょうか?
私としたことが、08年5月-8月の間、多少調子に乗ってしまったことを猛烈に反省中の今日この頃です。
このブログの右側にカテゴリという概念があります。「小さな贅沢・観光」と「ドケチ列伝」の記事総数の比
を見ているとより自己嫌悪に陥ってきます。「服装の乱れは心の乱れ」ならぬ「ブログの乱れは生活の乱れ」。
質素倹約を旨とし、消費におぼれない生活をするのが、この私の務め
私は自身の投資損益を毎営業日見つめておりますが、この習慣を改めようと思います
2008.05.28: 腐れ社員の告白 
「これだけ儲かったんだから、その一部くらいなら使ってもよいだろう」という甘えを産むということ。
損益は、測度変換という主観的な概念でプラスにもマイナスにもなりうる水物であること。
2009.05.06: 損益の定義と認識 
投資人生を楽しむ方法にも書きましたが、それに加え、より投資と生活が密着するような指標を作り、
それを意識しながら日々を過ごすよう改めなければならないと思い始めています。
2008.07.04: 投資人生の必要条件 
今まで見ていたものは、純粋な投資の世界。
生活を一次元に射影する最も簡単な方法は、銀行口座の現金引出の総和を取ることです。
MonthlyのStatementで見て、私の場合、税金以外の引落は全て、日々の浪費です。当然家賃も
浪費の一部とみなす事になりますし、クレジットカードで実態より一ヶ月ほどディレイする欠点もあります。
結果を安定させるために、1年分程度の総和を取るので、一ヶ月のディレイは気になりません。
ここでは、この総和を年間消費金額と呼びましょう。
総資産額÷年間消費金額=無職Enjoy期間(年)
2009.04.15: 貯蓄率にみる人々の自信度合い 
以前定義した 自信指数=可処分所得÷消費支出 の分子を総資産額に変えただけです。
なのでひねりが無いので、もう少し色気を出して見ましょう。
総資産額÷(年間消費金額-金利・配当収入)=勝ち組指数(年)はいいかげんすぎるか?
総資産額 X、年間消費金額 S、金利・配当収入 r(率)、勝ち組指数(年) n
1年後の総資産額 X(1+r) – S
2年後の総資産額 {X(1+r) – S}(1+r) – S
n年後の総資産額 

全資産額使い切るのにかかる年限は下記をnについて解けばよくて
勝ち組指数(年) nは
としても良いかも知れません。
勝ち組指数の欠点は、(年間消費金額-金利・配当収入)がマイナスにもなりうるということです。
また、勝ち組指数に焦点を当てすぎると、細かな金利・配当収入に固執し、総資産額を軽視すること
にもなりかねず、アジア投資家の典型的な短期思考と同類です。
やはり、シンプルではありますが、無職Enjoy期間を中心に見つめることにした方が合理的です。
 無職Enjoy期間 > 自分の期待余命 だったらどうするって?
では、私が見たおじいさんの話をいたしましょう。
齢80歳は過ぎていそうなおじいさんは、毎日ホーカーにご飯(好きなのは3.5SGDの炒飯)を食べに来ます。
近所のHDB(公営住宅)に間借りをしているようで、見つめ続けてはや50年になりますが、50年前と同じ服
で、相当にボロボロでした。おじいさんは40-60分かけてゆっくりと食事をし、食事の後は、いつも自分の手を
見つめながらニヤニヤしています。右手をグーに握り締め、左手は小指以外の指を4本折り曲げ、小指だけ
立てながら、ピクピクと小指を曲げたり伸ばしたりしていました。ブツブツ言っている独り言に耳を傾けると
アジア各国一愛人構想・・・、9人じゃ・・・。これが10になったら、わしゃ計画を実行する。
10年前にタイバーツが暴落した時に、50年分のバーツをForwardで当てといたんでな・・・。わかるか?
これ自慢な。わしゃ、ここを動かずともGlobal Arbitragerなんじゃよ・・・」
と意味不明なことを言って空を見つめていました。
小説 憎まれっ子世にはばかる ~ 最期まで孤独だったGlobal Arbitrager より
【投資方針】
2009.12.28: よくある素人の資産運用=老後の心配 
2009.05.14: 2009年度予算案 
2009.04.15: 貯蓄率にみる人々の自信度合い 
2008.12.25: さようならUS Strips 
2008.10.30: RMB(中国元)の売り 
2008.10.17: 最近数ヶ月の投資総括 
2008.10.09: 海外駐在員のための証拠金取引 
2008.10.08: 証拠金取引の効用 
2008.07.04: 投資人生の必要条件
2008.05.14: 自分自身の財務諸表