男尊女卑社会住民の男として、女性には敵わない。だが、最大限の努力をしてきたつもりである。
会計の直前にトイレに席を外す。
伝票を持って立ち上がらない。(ここでは会計は、席で済ますことが多いので自然消滅)
等の行為は、露骨にタカリ男のかほりがすると指摘され、数年前から矯正している。
十分な所得がありながらも、女性や年下にタカルのは大人気ないと反省しているものの、タカられるの
を許容することはできない微妙な男心(女心と行った方が正確か?)はいまだ健在である。
まず、店は詳しくないことにしておくのがよろしい。これはタカルための布石となる。
タカリ女のタカリのためのロジックは以下の通り。
誘ったのはあなた。
店を選んだのもあなた。
料理を決めたのもあなた。
私が払うんですか?となるわけであるから、店と料理を相手に決めさせることでタカリを防ぐ効果がある。
であるから、女性と私でメニューを見ながら睨めっこ状態に陥るのは、互いに優柔不断なわけではなく、
タカリ同志のせめぎ合いで、動いたら負けということを、二人とも知っているのである。
モノをもらうための戦略・心構え
プレゼントを渡す人の心理として、求めているのはお返しでもお礼の言葉でもなく、私の満足である。
これは貢がれまくっていた女性の言葉であったが、真理であると今でも思う。
「私はプレゼントをしない男ですが、その私に対してあなたはどう思っているのですか?」
という私の問に彼女はこう答えた。
「楽だねぇ。モノくれない人は、楽だ。モノをもらうということを安易に捉えてはならない。頂いた相手に
対する誠意を見せるのが人としての礼儀である。
例えば、このスカーフ。難しい色だと思わんか?私に似合うと思ってこのスカーフを買ってくれたというご
好意は大変ありがたいものではあるが、彼は私の持っている服の事までは考えてくれない。このスカー
フの色に合う服は持っていない。だけど、頂いたスカーフを身につけないわけにもいかない
。
わしゃぁな・・・、このスカーフのために新しい服を買ったのだ。
このイヤリング・・・可愛いだろ? しかし、イヤリングはポロポロよく落ちるんだ。つまりよく失くすというこ
とだ。気に入って度々着けて歩けば失くす確率は当然上がる。『あのイヤリングどうした?』と聞かれて、
『失くしました』などと軽々しく答えることはできない。失くしたら自分で同じものを買い戻す
のだ。
頂いた人に会った時着けていて、別れた時になくなっていたら、『気に入っていたのに残念』で、また
買ってくれるかもしれんが、結局、失くして買い戻しのリスクを考えれば、頂いた人と会う時以外は、
怖くて着けられないイヤリング
となる。」
もちろん、お礼の言葉を言わないわけではない。お礼に加え、頂いたものは、次に会う時必ず身につけ
るという無言の圧力
で自分の満足を示し、タカルからにはこの心掛けを忘れてはならない。
男の場合、プレゼントは上記のような難しい服飾は少なく、多いのは食べ物・手料理系になる。
当人だけならまだしも、実家に御呼ばれされた時などは相手方のお母様が腕によりをかけて作っ
た料理が振舞われる場合もあるので、上記の場合と違う厳しさもあるのだ。
御呼ばれされた当日は、飯は食わない。水も極力飲まない。
適度なスピード感をもって、残さず食べることが必須となる。(これがあれば「美味しい」などという台
詞は必要ない)
男尊女卑社会においては、調理・後片付けの手伝いはしなくても大きな問題にならない。
女姉妹だけの家の場合、若い男=よく食べるという変な勘違いで、尋常ではない量が出てくること
があるが、その場合は、満腹で食べられないことを素直に詫び、残り物は持って帰りたいと主張すれ
ば良い。頂いた品目、お気に入りの品目は記憶しておき、作ってくれた方が忘れかけそうなタイミン
グで「あれは美味しかったですね。」と追い討ちをかけるとまたご馳走してくれる可能性があがる。
小食・好き嫌い・食べる速度が遅い貴君は、男のタカリ道を行くためには大いなるハンデを背負って
いることを覚悟しながら精進して欲しい。健闘を祈る。
【タカリの花道】
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