新年会でダンスをすることになりました。
ダンスパートナーの香港人のネーさんが「練習する」と言うのでダンスホールに行ってきました。
ダンスホールは、基本的に食事処で、周りに席があり、真中でダンスができ、
タンゴ・ルンバ・チャチャチャなどの音楽がかかります。
彼女の先生(とても若くて、イケ面)にレッスンを受けながら、練習もひと段落ついた頃、彼女が彼に食事を取り分けてあげたら
彼が「不要」(ブーヤオ、要らない)と言いました。
ブーヤオだとぉ??俺の数少ないマンダリン・ボキャブラリに登録されているその言葉を聞き、即座に彼女に聞いた。
「彼は中国人ですか?」
「そーだよ。香港人じゃない。”ガイジン”だよ。」
どーりで、英語で話しかけても反応が鈍いわけだ。
俺が直接の客でないから無愛想なのか?なんて密かに思っていたが。
そもそも、男のために、食事を取り分けるという行為は、香港人女性にしては珍しいので違和感があった。
ただ相手が”ガイジン”(私も外人なので手加減してもらってます)だと優しくなるので妙に納得。
30分聞いてようやく広東語と普通語の違いがわかったよ。1年半にしてこの語学力。先が思いやれるわ。
「中国のナンバー7のダンサーなんだから!休日はとても忙しいからレッスンは平日だけね。彼は21歳なんだけど、ダンス暦は11年。」
と彼女が楽しそうに笑った。
「彼はSpecial Educationを受けていたのか?」と聞いたら
「学校なんかない。ひたすらダンスダンスダンスだよ!彼の英語聞いただろ?Open、Closeしか言わなかったでしょ?」
香港…ここは金だけがものをいう世界。今日はとても厳しい現実を見た気がする。(2時間も)
中国のナンバー7も、10億の民を相手に競争に敗れれば、俺より年上っぽいネーさんのダンスのお相手よ。
これは推測よ。あくまでも推測。
「今日のレッスンは疲れたなー、うちに来てマッサージしてくれや。」って彼女が言ったら、断れる関係に見えなかった。
日本のホストクラブ?アメーよ。そんなもんじゃねぇ。(って行ったことないけどさ)
体格的に、彼がキャシャで彼女がご立派なので余計にそう見えたのかも知れん。
中国はやはり男女平等。金を持ってるやつが偉い。ルールはそれだけだ。
男でも若さと芸があれば、あっという間に被買収銘柄よ。
ダンサーを目指す少年がそばにいたら是非この現実を教えてやってくれ。