会社の評価軸は、「仕事」ではない

会社とは、人が仕事をするために存在する組織のはずだ。そして社員は、そこで何を生み出し、何を世に送り出せるかで評価されるべきだと思っている。しかし、軍隊式の組織では「仕事で評価する」という考え方自体がない。もはや会社の目的が「仕事」ではなく「秩序」の維持になってしまっている。多くの人たちが「月曜日が憂鬱だ」「宝くじがあたったら会社をやめたい」などというのは、その人たちが会社で行っているのが、筒所のための労働であり、軍隊の行進練習のようなものだからだろう。面白くもなんともなくて当然だ。

私の友人の名言、「日本の会社は結果じゃなくて犠牲を求める」が思い出される。

私の個人的な経験では、会社で我慢を強いられたことはほとんどなく、「会社の資本と人材を使っていいですよ。」という印象だ。おそらく、「月曜日が憂鬱」とか言ってる人は会社に求められている人材ではない。互いにとって不幸だからとっとと辞めればいいだけのことだ。

「辞められるわけがない」は嘘だ

「辞めたら次の職が見つからないかもしれない」「人手不足だから自分が止めたら周りが迷惑する」などと言って首を横に振る。危ない兆候だ。こうした「辞められない理由探し」に走っている状態の人はだいたい心の健康を既に害している。彼らは口を揃えて「会社を(学校を)辞めたら大変なことになる」と人を脅す。僕は東大を中退しているが、大変な目に何て一切逢わなかった。会社をやめて転職したり、独立したりといった経験を持っている人だって大勢いる。「大変なことになる」というのは、ただのデマなのである。

ヤクザじゃねぇんだからさw

俺も大学の付属高校を中退しているから、「高校中退して結果的に良かったじゃん」とよく言われる。
会社辞めて、給料がない状態が10年以上続いているが、全然、困ってないね。このライフスタイルは女性を真似たものだ。どういうことかわかりやすく説明したのがチキリンで、チキリンと勝間和代との対談の中で、チキリンは「女というだけで、社会のレールから外れていた。」と述べていたように記憶しているが正確を期すために、もう一度見てみよう。

勝間和代 & ちきりん 『変化の時代の乗り切り方』

41分のところ。レールじゃなくて「殻の外」と言っている。書き下そう。

勝間「一般の人がなぜ殻をやぶれないか考察したことは?」
ちきりん「私も勝間さんも女じゃないですか、最初から殻がやぶれていたじゃないですか。自分がちゃんとした殻を持って生まれていたら、卵の中に住んでるみたいな世界の人生だったら、それをやぶって外に出るのは私も怖い。だから女で良かった。しょうがないから外に出た。殻の外の方が楽しいじゃんみたいな世界だった。リスクなんて取ったって大して怖くないんだけど、見えないと怖い。女に生まれた段階で、『仕事ないですよ』と言われた段階で、殻の外にいるので、怖いものは何もない。そこはラッキーだった。」

「女というだけで殻の外だった。だからリスクは怖くなかった。」というのを、殻の中の俺が見よう見真似でやっただけだ。チキリンがよく主張している「ゆるく考えよう」「目標を下げよう」「成長を全然考えてない」「ダラダラ生きよう」を採用すればいいだけだ。低い目標でダラダラ生きるのに才能も財力も必要ないのは明らかだ。

チキリンは頭の良い特別な女性だから…、という意見に反論するために、

2014/06/11 意外に最適行動するバカお嬢様
マジでバカだから。低収入だから。それでもバカお嬢様連中は自由でカネがあるんだ。

でも、お嬢様? カネがある? という意見に反論するための例もさらにあるぞ。

バカお嬢様は横浜という土地に寄生する、ホリエモンの言葉で言うL人材で成功しているパターンだ。一方、私の知っているタイのキャバ嬢たちは、バンコク、実家のあるタイの田舎、シンガポール、東京、台北、クアラルンプールと飛び回り、遊びまくってるぞw これはホリエモンの言うG人材だ。特別な才能と豊富な財力? あるわけねぇ。

ホリエモンも繰り返し述べていたことではあるが、グローバルGとローカルLというのは、資本論よろしくのブルジョワジーとプロレタリアートの優劣ではない。Gが優れているということはない。日本人だとG人材はなかなか発見が難しく、いたとしても「豊富な財力」を背景にしている人になってしまっている傾向はあるが、タイのような新興国の若年層なら、グローバル人材に能力や資本力が必要ないことがよくわかる。SNSを駆使しながら「私は今東京。あなたが東京にいるなら会いましょう」みたいな感じだよ。