指輪の玉受けを自分の方に、手の内側へまわしてみたのです。するとたちまち彼の姿は目に見えなくなって、彼等はギュゲスがどこかへ行ってしまったかのように涸れについて話しているではありませんか。玉受けをまわして内側に向ければ姿が見えなくなるし、外側に向けると、見えるようになるのです。ギュゲスはこれを知ると、さっそく王のもとへ報告に行く使者の一人に自分が加わるように取り計らい、そこへ行ってまず王の妃と通じたのち、妃と共謀して王を襲い、殺してしまいました。そしてこのようにして王権をわがものとしたのです。

後の「ポール・バーホーベン、インビジブル、姿は見えないが、殺意は見える」である。
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人は言うでしょう、このことこそは何人も自発的に正しい人間である者はなく、強制されてやむを得ずそうなっているのだということの動かぬ証拠ではないか。つまり、正義とは当人にとって個人的には善いものではない、と考えられているのだ。すべての人間は不正の方が個人的には正義よりもずっと得になると考えているからに他ならない。

後の「オリバー・ストーン、ナチュラル・ボーン・キラーズ」である。

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もし極度に不正な人間であるべきならば、色々の不正事を企てるにあたって誤ることなく、人目をくらますようでなければなりません。発見して捕らえられるような者は、へまな奴だと考えるべきです。なぜならば不正の極致とは実際には正しい人間ではないのに、正しい人間だと思われることなのですから。彼は最大の悪事を働きながら、正義にかけては最大の評判を自分のために確保できる人であると考えなければなりません。

後の「スターリン、一人殺せば殺人だが、百万人の死は統計上の数値に過ぎない」である、と書こうとしたが、独裁者とも言われている面もあるので…

後の「日の沈まぬ大英帝国による世界、植民地支配」であるw この方が良いかな。

大英帝国というのならば、地図を塗り替えた男、ジュリアス・シーザーでもチンギスハンでもナポレオンでも同じだろ、ってのがあるかもしれないけど、大英帝国のアジア支配は現代で、その支配冷めやらぬ現在でも未だに反発が少ない(少ないだけでかなりあるけどさ)のが、よりリアリティが感じられるからだ。香港が中国返還を恐れ、未だに選挙制度が非民主的なのだが、それは中国が新たにやったことではなく、イギリスが香港に対して行った愚民化政策の継続なのである。イギリスの最大の罪はイスラエルとパレスチナ問題だと個人的には思うが、アジア的な視点でも、アヘン戦争、日本だったら武器商人グラバーの暗躍、インドネシアから見ればカリマンタン=ボルネオの北半分の領有権をマレーシアが主張しているのは、イギリスとマレーシアの策謀に過ぎない。

我々アジアから見ると反発は薄くなるが、当の大陸ヨーロッパから見ればヒトラーは、著書「わが闘争」の中で

わが闘争 下 国家社会主義運動 6/7~ヨーロッパ外交政策
https://ichizoku.net/my-ideology/20130620/european-foreign-policy/

「今日のヨーロッパの勢力関係を冷静に吟味してみると、次のような帰結に達する。つまり、300年この方わが大陸の歴史は、ヨーロッパ各国の勢力関係を均衡させ、相互に牽制させるといった方法によって、自己の巨大な世界政策的目標にとって必要な後方守備を安全にしようとするイギリスの企てにより決定的に支配されていた。

と憎々しげに書いている。ドイツにとってはドーバー海峡、地中海を持っている国にとってもジブラルタルとスエズ運河とイスラエル、さらにヨーロッパ外でも、アングロ・イラニアンとホルムズ海峡、マレーシアとマラッカ海峡、シンガポール、香港など、すべての要所をイギリスが抑えてる。

ここで大英帝国の強さの根源、日本において希薄な意識は、ロジスティクス(兵站)の重要性だ。やれ核武装だ、ゼロ戦と戦艦ヤマトはすごかっただの、上杉謙信戦闘力100だの表現が多い。イギリスの強さは兵器の強さではなく兵站だ。日本の歴史だって同様の事がたくさんある。強調して触れられてるのは、信長の桶狭間、石山本願寺、ロジェストウェンスキー航海、ハワイ・サイパンをはじめとする太平洋群島列島、まぁ挙げればきりなくあるが。B29と核兵器も大きいよ、それは否定しないよ。でも、もっとくだらない次元で良い。日本のゲームは兵站を意識してない。信長の野望では、どんな大軍でも瞬間移動できたり、ドラクエでは食料も確保せずに無限に歩き回れる。

話がそれすぎた…ごめん。