日本にいる工作員は多くはない
朝鮮有事といっても、日本への脅威として考えられるのはテロかミサイルということになる。北朝鮮には潜水艇・潜水艇を運用しており、これらが海自や海上保安庁の警備を掻い潜って日本沿岸まで極秘に潜入することは可能だ。とはいえ、現実問題として何隻もの潜水艦が警備を突破するなどということはまず考えられない。半島で交戦中にそんなに潜水艦を何隻も日本に派遣することもあるまい。となると潜水艦1隻で運べる人数は多くても数十人だ。それだけの人数で映画の様にいきなりコマンドゥ部隊として暴れまくるなどということもありそうにない。かねて日本に潜入し日本社会に溶け込んで暮らしているスリーパーが、それほどの破壊工作に参加できるほど訓練されているか はなはだ疑問だ。概して1人の工作員が様々な任務をあれもこれも任されている。ということはつまりはそれほど多くの工作員がそもそも日本にはいないということなのかもしれない。しばしば週刊誌などでは「日本には北朝鮮の工作員が1000人単位で潜伏している!」などということが書かれるが、まったく根拠のない話である。