6.サラエボ事件
1914年6月28日、ところは“ヨーロッパの火薬庫”といわれたバルカン半島ボスニアの首都サラエボ。オーストリア=ハンガリー帝国皇帝の甥、フランツ・フェルディナント皇太子とその妃ゾフィーがセルビアの一青年の手で殺されたのである。当然ながらオーストリア政府はセルビア政府に対して強い態度をとった。7月22日の最後通牒は反オーストリア宣伝の禁止声明、反ハプスブルク的新聞の発禁、「民族防衛」の解散、事件関与の疑いのある教師・将校・官吏の解職・解任・逮捕などを要求し、25日までに回答するように迫った。結局オーストリア政府はセルビア側の回答を不満として7月28日にセルビアに宣戦布告することになる。このサラエボ事件によって三国協商(英・仏・露)と三国同盟(独・伊・墺)の対立に火がついた。各国は次々に総動員令を発令し、8月1日のドイツの対ロシア宣戦布告でついに第1次世界大戦が開始することになる。
ハプスブルク家の悲劇 7/8 ~失われた軍事バランス
フィリピン落下傘部隊の仕込み
記念すべき第一号なのでマニラ1号と名付けよう。まだフィリピン・オンショアで会ったことが無く、現段階での希薄なフィリピン・ネットワークでは、まだ複雑なニックネームは必要ないだろう。
マニラ1号を落下傘部隊に指名した理由は単純だ。私が初めて会った「時間を守るフィリピン人」だったからだ。時間意識が希薄な東南アジアでは多少の遅刻はよくあるだから怒っていたらきりがないのではあるが、タイっ子に比べて明らかに劣後するフィリピン人の時間感覚には閉口したことが何度もある。
2012.07.27 ACAL(アジア一国一愛人構想)進捗状況
東南アジア圏と中国文化圏の違い、契約、約束、時間の概念が希薄な彼らとの関係は極めて難しく、怒涛の南進も一時停軍するほどの苦戦である。
などと過去に書いているが、具体的な事例が無いので、どのように苦戦していたか思い出しながら書くと、2時に待ち合わせをしたとしよう。当然ながら時間通りに来ないのは織り込み済みなので2:15に電話してみると・・・
フ「今、シャワー浴びてる。」 と返ってくるわけだ。
「OK、では何時に来れるの?」
フ「3時かな。」
「OKでは待っている。」 3:15にもう一度電話し
「今どこにいるの?」
フ「家だよ。」 ううーーー、もうぶちきれる寸前だーーー!我慢して、
「OK、では何時に来れるの?」
フ「4時かな。」
と言って、4:00ちょい過ぎに現れるという按配だ。
ジャカルタ・リラクゼーション・アワー 9/16 ~神秘の場所カリジョド
インドネシア・スラウェシ料理
Pelangi
インドネシアを東西南北の4つの地域に大雑把に分けると、
西 スマトラ カレー料理
南 ジャワ 甘い料理
北 スラウェシ・カリマンタン 塩味
東 イリアンジャヤ もはや料理なのかどうかもわからない
という4地域4料理、すなわち4文化圏に大別できる。スラウェシ料理の代表作は、辛そうな赤いナシゴレン、だが赤はトマトなので実は辛くない。今回は注文しなかった。今回は、モツ煮込み(コト・マカッサル)、焼き魚(イカン・バカール)、イカ焼き、そして、焼きビーフンである。ビーフンがお薦めのようであったが、モツと焼き魚が普通にうまい。前回Ikan Aji-Ajiという巨大な鯵の焼き魚を食べていたが、ここでは若干名前が違う。インドネシア料理の魚はおいしいと思うが、店によって、魚によって、調理法によって、かなり味が違うので注意が必要だ。失敗すると2口くらいでもう食べたくなくなる。
スラウェシはジャワ島東のインドネシアの群島部分に当たり、スラウェシ人は海賊文化の気質が残っているという。結婚前の女性に手を出そうものなら、親戚一同が殺しに来る。そうでもしないと女性が奪われてしまうからだ。今でもその風習は継承されており、裁判上でもそれによる殺人は、若干減刑される傾向があり、殺人件数はインドネシアでも群を抜いてトップ。スラウェシ人の従業員としての性向は、完全歩合制などのアグレッシブな労働体制に向き、定着率が低い(離職率が高い)傾向にあるという。
はい、男性諸君、大変長らくお待たせいたしました。ご新規、ジャカルタ 男の夜のお楽しみアワーがやってまいりました。
Kalijodo(カリジョドで検索すると一個も出てこないので、記念すべき第一号の日本語記述となろう。)
ジャカルタ北西部に存在する巨数売春地区。
最適行使モデル主題による交響的変容 1/2 ~商品性と必要性
新株予約権、アメリカン・オプション、従業員ストック・オプションなど、最適行使モデルによるバリュエーションが必要なデリバティブ群であるが、これらを、ちょっと扱う可能性があったので、また職人VBA関数を作ってしまった。プレーンバニラ、いわゆるヨーロピアンのブラックショールズならば、グリークの計算からIVの逆算ロジックまで含めて2-3時間で完成、VBAのソースコードもプリントアウトしたら、A4用紙約1枚で収まる程度の長さである。それに比べると、解析的に解くのが難しいアメリカン・オプションの評価モデルは、簡易モデルとは言え、数日かかった。
ここまで時間をかけて対応しているこの私に対して、とある金利系の後輩が、「そんなん、わざわざ作る必要あるんですか? c=Cって書いてあるし。」と、”のたまった”。c=Cだけを見て、出展がわかる諸君は、日本には珍しいデリ・オタレベルにあると言えよう。答えはJohn Hull、配当の無い株式のアメリカンオプションの価格Cは、ヨーロピアンの価格cに等しい。 というような記述があるはずだ。この教科書通りの文言をもって、”金利系”デリバティブの人間が、「アメリカン・オプションなんて、ヨーロピアンだと思ってバリュエーションしておけば良いんじゃねーの?」的な主張をしているように聞こえたので、この場を借りて、徹底的に斬っていこう。
まず、John Hull自体も、当然ながら配当の”ある”株式のアメリカン・コール・オプションの価格>ヨーロピアン・コール・オプションの価格 とはっきり書いてある。これは既に、この金利系デリバティブの後輩に対しての説明記事を書いているのでこちらを参照して欲しい。
ハプスブルク家の悲劇 6/8 ~フランツ・ヨーゼフの対抗勢力だった帝位継承者
4.ヨハン大公失踪事件
ヨハン・サルバドール大公は、従兄弟のオーストリア皇太子ルドルフと手を結び、フランツ・ヨーゼフ1世を退位させるクーデターを計画した。が、ルドルフが心中死を遂げたことで計画が頓挫するときっぱり大公の地位を捨てて、あてもない航海に飛び出してしまったのである。いかに権威あるロイズ保険が彼の死を確認したといっても、大公自身の遺体が発見されない限り、世間はそう簡単に大公の死を認めようとしなかった。かくてヨハン大公を惜しむ人々の間で無数の生存伝説が生まれた。世界のあちこちにヨハン・オルトが現れる。そして伝説によれば、日露戦争前夜に我が日本にも出没しているというのだ。トスカナ公でありオーストリア大公であるヨハン・サルバドールは、1852年、シチリア公国のマルグリット公女とレオポルト2世の息子として生まれた。父がトスカナ王位を退位した後、オーストリアの宮廷で育てられた彼は、知的で才能豊かな青年に成長していった。
ハプスブルク家の悲劇 5/8 ~ルドルフの血統、インブリード
マイヤリンク事件はたちまち、世界中の注目を集める大スキャンダルとなった。自殺説も千差万別で、前途に希望を失った二人が自殺で禁じられた恋の清算を図ったのだというものから、マリーの妊娠を知ったルドルフが別れ話を持ち出したが、それがこじれてやむなく無理心中を選んだというものや、モルヒネを常用していた皇太子が幻覚症状に襲われ、つい拳銃の引き金を引いてしまったとする事故説まである。情死説を採用する中で最も有名な著書はクロード・アネの「うたかたの恋」だが、史実と異なる点も多く、著しくロマンチックな脚色がほどこされている。
ルドルフは当時の最強国であるドイツと宰相ビスマルクに根強い不信を抱いていた。オーストリア=ハンガリー帝国はドイツと同盟を結んでいたが、それはあくまで政治的な必要に迫られていたからである。しかし、父皇帝と違ってルドルフは、いずれはドイツから離れて、フランスやロシアとの同盟に切り換えたいという考えを持っていた。彼はビスマルクがいずれはオーストリアを併合しようとたくらんでいることを見抜いていたのだ。1878年、ルドルフがベルリンを訪れた時、ビスマルクは彼に、万一オーストリアがロシアと戦った場合、必ずドイツはオーストリアに味方するだろうと言明した。そして翌年、ドイツとオーストリアの間に秘密同盟条約が交わされた。だが1887年、ロシアがフランスに近づくのを恐れたビスマルクは、ロシアと二重保障条約を結んだ。締結当事者が他の国と戦いになったとき、もう一方の国は中立を守ることを約束するものだったが実はその他に秘密条項があった。それはロシアがトルコの属国であるブルガリアに進出したり、トルコの領海であるポスホラス海峡やダーダヌルス海峡に進出する政策にドイツが支援を与えるというもの、そしてオーストリアがロシアを攻撃した場合、ドイツは中立を守るという条項だった。これは明らかにオーストリアに対する裏切りである。
自殺説の一つとして、ルドルフが当時、遺伝と育った環境から来る、重い躁鬱病とモルヒネ中毒にかかっていたとする説がある。遺伝説としては、ルドルフがハプスブルク家とヴィテルスバッハ家の従兄妹同士の近親結婚から生まれていることである。ハプスブルク家とヴィテルスバッハ家の間は、何世紀にもわたって近親結婚が行われ、ルドルフの両親の結婚は両家間の22回目の結婚だった。さらにヴィテルスバッハ家は代々、その家系から変人や狂人が何人も生まれているのである。環境説としては、ルドルフの両親の夫婦関係が円満でなかったことである。ルドルフの母エリザベート皇后は姑であるゾフィー大公妃との嫁姑争いに疲れて家庭をかえりみず、生活の大半を国から国への長期旅行に費やしていた。父皇帝はそんな母の欠如を補うどころか、政務に忙殺され息子と共に過ごす時間はなかった。父とは公的行事やパレードや狩猟の時に会うだけだった。狩猟の結果が報告された時だけ、皇帝はルドルフに関心を示した。まだ9歳足らずのとき、ルドルフが初めて鹿を射止めると皇帝からイシュルに電報が送られてきた。「シュク!シュリョウ。シカヲイトメテオメデトウ。タイヘンウレシイ。」 狩猟で何を射止めたかが、これ以来父子の主な話題となった。
父としての愛を感じるけどな・・・この電報。それでも家庭不和と言われちゃうんですね。ハープスブルク家の長として、ヨーロッパ一国一妻構想(ECAW?イーカウと発音するのか?)に翻弄していた皇帝フランツ・ヨーゼフが、皇太子である愛する我が息子に限られた時間の中で送った、短いが父の愛にあふれた電報に思えてならない。
さて人間インブリード、ハプスブルグ家とヴィテルスバッハ家の交配を血統表にしてみました。
おぅ!なんと父系表示で表現するならば、マクシミリアン1世の3×3とカール・ルートヴィヒ・フォン・バーデンの4×4のクロスです。さらに言うなら母母母母のアマーリエ・フォン・ヘッセン=ダルムシュタットの父である 母母母母父 ルートヴィヒ9世 (ヘッセン=ダルムシュタット方伯)の5×5も入ってます。しかし、こんなまどろこしい書き方をしなくても、父母両系表示なら、3×3が2本も入っている12.5%同一血量×2本なので、25%がクロスしているので、うーむ・・・ちょっとこれは危険な配合ですね・・・。5代目まで調べたので、これ以外には、4×4以上に濃いインブリードは入ってなさそうですが、それ未満のインブリードももっと調べれば入っていることでしょう。
オブデロード一族の女たち ~オクシオーヌと龍軍団参戦
つぎのアガレス戦、脱出したギルダスがHP1で参戦し、支援効果で多少HPを回復するものの、馬鹿なアルゴリズムで、瀕死の状態なのに突進して一般兵に一撃で斬られて最初ターンでまた脱出。本当にカッコ悪いギルダスであったが、それなりに緊張がある2戦であった。アガレス戦の後、オクシオーヌと4匹の龍たちが参戦してくる。神龍騎士団でLv30時には、最強能力値誇ると期待されるオクシオーヌの初期値である。(顔が変わって、運命の輪の顔になっている) ついでにラヴィニス初登場シーンも載せておこう。
and
Lv30の時の「全能力値の和-MP-HP/2」を計算してランキング。自軍のトップレベルを記載しておく。
自軍・御贔屓度高めキャラクター・ランキング
ジャカルタ・リラクゼーション・アワー 8/16 ~KOSTの生活
KOSTの住民は中産階級
家賃2mil IDR(2万円)/月の高級物件だけに、そこに住む住民もさぞかしガラが悪いのだろうと想像していた。2日間の滞在で大体全員(5名ほどしかいないので)の顔を見たが、意外にも平和そうな顔をした人が多い。貧しさと苦労が顔ににじみ出ているような人が居ないということだ。苦労を知らない日本人のお前が、「苦労の無い顔をしておるな」と偉そうに言うなと言われてしまいそうだが、事実、そう見えるのである。室内は禁煙なので、外に出てタバコを吸っていたら、英語で話しかけてきたのはフィリピン人。5年ほどジャカルタに住んでいるそうだ。「マニラは気をつけたほうがいいな、金のネックレスとか危ない。」と言っていたので、「今度、クラーク・アンヘルスに行こうと計画している。友達の話によればマニラよりも安全で良いところと聞いているが?」 「それは俺の故郷だよ。ああ、アンヘルスは悪くないな。マニラよりも安全だ。ところで、バスケットボールやらないの? 靴もボールも貸してやるよ。明日の20時から。日本人のチームも来ているよ。かれこれ4年の付き合いだがな。」 と提案されたが、灼熱のインドネシアで2時間もバスケをしたら病院送りになりそうなので、お断りしておいた。
ジャカ1の意見では「月2milはお金持ち、貧しい人が住んでいるのは50万IDR/月くらいの物件だよ。」 「ハハハ、金持ち言うな、中産階級な。」 一般に、インドネシアの金持ちというのはは、日本一の柳井さんよりも持っているであろうHartono一族のようなタバコ貴族であろう。大学時代、クラスに一人インドネシアからの国費留学生が居たのだが、彼に媚びへつらわなかったのが今も悔やまれる。時計の針を戻してくれぃ! 日本の閉鎖的な文化ゆえに、彼はちょっと仲間はずれの傾向があった。「日本語通じるの? 実験のパートナー一緒になっちゃったら面倒っぽいよね」のような感じだ。「そこに落ちている1万円札が本物なら既に誰かが拾っているよ。」とArbitrage Freeを説明した皮肉があるが、大学構内には、億の金が落ちていたのだ! インドネシアのエリートというだけでなく、金持ちもしくは権力者の息子であったことは間違いない。「オフショアで売った恩はオンショアで取り戻せ。」 この発想が当時18歳の俺にあれば・・・。「日本は外の人には生活しにくいでしょう? 困ったことあったら24時間電話くれて構わないよ。」と言わしめただろうに。彼は今頃、インドネシアの城みたいな家に住んでいるに違いない。
広報担当者必見、ストックオプションのプレスリリースのひな形を見直すべき
従業員の株式報酬型の新株予約権系、すなわちストックオプションのニュースは、ファイナンスが絡まないので素通りするのだが、気紛れで読んでみたら相当に突っ込みどころが満載だ。ショックなのは、怪しげなファイナンスを行っている”怪しげな企業”なら、資料の不備も人材不足なのだろうと思うのだが、不動産業界トップにある三井不動産のような大会社のプレスリリースでこのレベルなのである。
新株予約権の割当に関するお知らせ – 三井不動産
見てくれ・・・なんじゃこりゃ? でしょ? この原稿を書いているのが広報なのか経理なのか、はたまた弁護士・会計士・コンサル事務所にアウトソースしているのか、日本の会社事情に詳しくないwので知らないが。とにかく、デリバティブに関することになると、日本は全体的にかなりレベルが低いのが、新聞等メディア以外でも目立つ。ストックオプションはかなり広く多くの事業会社で取り入れられているので、広報担当者なり、新株予約権の原稿を書かされて困っているなら、俺に言ってくれれば、面倒でない限り、無料でアドバイスしてやるぞ。面倒とは何かというと、守秘義務契約の締結の必要性や、インサイダー情報にあたるかどうかだ。「プレスリリースを発行する前に全体的にチェックしてくれ。」とかいうお願いは、この観点から言うと”面倒”な話だ。
まずは理論的な部分から斬っていこう。
ハプスブルク家の悲劇 4/8 ~正妻ステファニーvs愛人マリー
3.マイヤリンク事件
フランツ・ヨーゼフとエリザベートとの間に1858年8月21日のルドルフ皇太子の誕生はオーストリアじゅうから盛大な歓迎を受けた。ルドルフは、教師が自分につける点数に一喜一憂したが、年に似合わぬ早熟な少年であった。ある日養育係のラトゥール伯爵が、成績が悪かった罰に狩りに行くのを禁じるとルドルフは言った。「褒美が欲しいから一生懸命勉強しているのではない。私の義務だからやっているのだ。」 これが9歳の子供の答えである。虚弱な体質ではあったが、ルドルフはぎっしり詰まった時間割を懸命にこなした。古文書学者ギンドレー、歴史家キリエク、地理学者グルーエン、美術の専門家アムブロス博士らはみな、彼の記憶力のよさとと学習意欲に驚いた。教師に対して、「何もかも教えてください。全部知りたいのです。」というのがルドルフの口癖だった。
ハプスブルク家の悲劇 3/8 ~ルートヴィヒとワーグナーの同性愛
2.ルートヴィヒ2世変死事件
いまやドイツの観光ルートの定番になってしまった感のある、南バイエルン地方のノイシュバンシュタイン城。森の中の白亜の美しい城は楽聖ワーグナーを愛したバイエルン王、ルートヴィヒ2世の名と固く結びついている。ここを訪れる観光客は年間200万人を越えるといわれるが、そのなかでも日本人がダントツに多いことは言うまでもない。このルートヴィヒ2世が城の建築に夢中になったために、国庫の赤字を招き、あげくは退位にまで追い込まれ、スタルンベルク湖で悲劇的な死を遂げたことはあまりにも有名である。
無数の王侯たちがひしめく19世紀ヨーロッパで、特にきわだった美貌で知られていたのはなんといってもこのルートヴィヒ2世だろう。彼が19歳でバイエルン王に即位した時、その輝くような美貌はまさに地上に降り立った神のように讃えられた。すんだ瞳は哀しいまでに青く、目鼻立ちは女のように整っていて、彼の乗った馬車が通ると女たちはおもわずうっとりと見とれたという。“童貞王”と呼ばれたルートヴィヒ2世はあだ名の通り、40年余りの生涯を独り身で通した。その間、俳優、貴族、馬丁などの若く美しい同性たちが、もっぱら彼の禁じられた恋の対象となったのである。
> 女性読者、なんだ・・・いくら美男と言えどもホモか!と怒らないように。
奔放な恋愛生活とは別に、ルートヴィヒ2世には生涯忘れることができない崇高なプラトニック・ラブの対象があった。その一人が従姉のオーストリア皇后エリザベート、そしてもう一人がかの天才オペラ作曲家、リヒャルト・ワーグナーである。若くして王につくやいなや、秘書官に八方手を尽くしてワーグナーの行方を捜させた。ワーグナーは当時、51歳。30代でザクセン王室の宮廷指揮者に任ぜられ、自作「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」上演も成功したが、1849年にドレスデンの5月革命蜂起に関与し、追われる身となって国外に逃亡した。その後はザクセン官憲の逮捕状と借金取りに追われ、ヨーロッパ各地を転々とした挙句、当地の安宿にひっそりと身を隠していたワーグナーにとって、ルートヴィヒ2世の申し出はまさに奇跡の訪れであった。ルートヴィヒ2世はワーグナーに居城近くの邸を与え、それまでの借金を完済させると共に多額の年金を支給した。かくて君主と楽聖の、奇妙な友情が始まったのである。ルートヴィヒが「わが師、わが友、わが光」と呼べば、ワーグナーも「あまりに美しくて、夢のように消えてしまわぬかと心配だ。彼こそ私の幸運の全て。彼がもし死ねば、私も次の瞬間に死ぬ」と書き記している。
贅沢よのぅ。ルートヴィヒに召還されたのが1864年、62年からとりかかっていたマイスタージンガーの完成が1867年、初演が1868年。ワーグナーの最高傑作とも言えよう、名曲マイスタージンガーが、ルートヴィヒの目の前で作曲されていたとは! 民の下賎な無駄遣いとは異なる高貴なる贅沢。ルートヴィヒが、オーケストラとスコアとワーグナーを目の前に、「そこの演奏・・・、もう少し速度を落としたらどうなるかね?」 などと注文をつけていたに違いない。インターネット時代にクリック一つで安易な音楽鑑賞に浸っている下賎の民である私は、「ルートヴィヒとワーグナーは本当にプラトニックな関係なのだろうか? ワーグナーあの顔でまさか?」などと卑猥な勘ぐりをしてしまうのであった・・・。
アジア一国一愛人構想と外務省
自然人も、経済合理性を追求すると行動が法人化してくる。シンガポールに住む理由として、法人ならば、法人税、法人維持コスト、地理的条件(東南アジア各国へのアクセス)を考えているだろう。誰一人として、暖かいから(気候)、飯がうまいから、女の子が可愛いからなどという形容詞表現の感情論では動かない。アジア一国一愛人構想を東南アジアに大きく舵を切るものとした、約1年ほど前の宣言を再度見直すと同時に、今日は、収益を最大化する経済集団である企業活動になぞらえて、アジア一国一愛人構想の新展開を説明していこうと思う。
トヨタのような大企業であれば、その巨大な資本力のみでアジア展開・戦略を実現できよう。資本が大きすぎて、その影響は工場を作るだけにとどまらず、電力・水道インフラ、道路・港などの整備を含めて、“産業・経済そのものを創生する”という一大事業なのである。具体的な例としてインドネシアにおける自動車産業の存在感を挙げて今まで説明してきた。一方で、もう少し小さな組織の場合、自分自身の資本力で産業を創生し、経済を押し上げていくようなことはできない。地元経済にインパクトを与える大資本に対して、過小資本は地元文化に溶け込みながら、より局所的な範囲で、ゲリラ戦を展開していくこととなろう。その際に有効な手段なのが、私が提唱するアジア一国一愛人構想なのである。
ジャカルタ・リラクゼーション・アワー 7/16 ~この8ヶ月のインフレの実態
ビールを飲みたくなったので、コンビニでお買い物。Zeroを2つ取れば円表記になるのに、かなり細かく様々な商品について、IDR建で記述しているのには理由がある。1000IDRの差額は10円相当で、その10円のためになるべく安く買うのは当然の努力だが、主たる目的は最安値店舗の記録ではない。IDRは高金利通貨。その分、通貨の値下がりも恒常的なインフレ国家の経済の実態を知るためなのである。
ビンタンビール 330ml標準モノ Blok M コンビニ価格
2013年6月現在 セブンイレブン 16,500 サークルK 15,800
過去ブログを読み返すと・・・
2012年10月段階で セブンイレブン 14,000 サークルK 16,000
セブンとサークルKで符号が異なっているが、平均を取れば、より確からしい局所的消費者物価指数が測れるだろう? ビール指数はこの8ヶ月で7.7%(年率換算で11.5%)の値上がりである。政府発表のインフレターゲット年率5-6%とはかなり異なり、ジャカ1の名台詞、「銀行金利は月に1%しか付かない」が正当化されているのである。
タバコ 赤マル コンビニ価格
2013年6月 15,000IDR(Blok M、Cipeteの最安値は14,200IDR)
2012年10月価格 サンポルナマイルドメンソール 13,500IDR
2012年7月価格 赤マル 13,500IDR Alila hotel前
オプションなんて勉強するものじゃないです。まずは債券いっときまひょ
20代前半にしては、しっかりとしたコメントを書く将来有望そうな若い衆の質問に答えていこうと思う。タイトルは若者の主張を全否定してしまっているが、若い衆の貴重な時間と金をなるべく効率よく使ってもらいたいという、せめてもの親心なのである。
>投資一族の長さんは現物は一切やらずにオプション絡みのトレードしかしないのですか?企業内で役割を振られている場合は分かりますが、基本的に自由にやられてるようなので気になりました。
株がメインです。オプションは追加的なものです。個人で取引したのは初めてというレベルですw 詳細は下記に書きましたが、
2013.06.10 初めてのオプション取引 1/2 ~口座開設・取引まで
「暴落はいつ起こるかわからないが、まだ起きそうも無い感じがしていて、株を買うのに絶好のタイミングとはとても言えない。」、言い換えると、「ショートで向かったら踏まれそうだし、ロングを新たに積み増すのも嫌だ」という相場観、
というのがオプションをはじめた理由です。もう少し現実的に言えば、2008~2009年に株を買って、一切売らずにBuy & Holdしていたとしても、4~5年経つとその期間の配当、それからTOBなどのイベントによる売却・キャッシュ化などで、ドンドン現金が増えていき、無視できない金額になってきます。迷惑なことにアベノミクスで株価が上がってしまい、買い増しするには高すぎる株価、金利も低くて債券運用も怖すぎる。でも現金は余ってるという状況下で唯一残された選択肢という苦しい状況です。
ハプスブルク家の悲劇 2/8 ~エリザベートvsゾフィーの嫁姑問題
1.エリザベート暗殺事件
1848年の3月革命で義兄である前皇帝フェルディナント1世が、子の無いまま退位を迫られた後、王位を継いだのはゾフィーの頼りない夫フランツ・カールではなく、理知と生気にあふれた18歳になるゾフィーの長男、フランツ・ヨーゼフだった。我が子の即位と共に、ゾフィーは皇帝の母后として宮廷の絶対権力者にのし上がった。実家のヴィテルスバッハ家の姪ヘレーネを妃に迎えるつもりでヘレーネの母である実妹ルドヴィカと話をつけていたのである。ところが当日になってフランツが当のヘレーネではなくて、彼女と一緒に来ていた16歳の妹、エリザベートのほうに引きつられていることに気付いた。二人ともそろって美人だが、その個性は正反対なまでに違っていた。しとやかでお行儀の良いヘレーネに比べて、お転婆で自由奔放でいつもいたずらっぽく笑いさざめいているエリザベート・・・。
そもそもヴィテルスバッハ家には変人が多かった。エリザベートの兄ルートヴィヒ(ルートヴィヒ2世とは別人)は、王家の一員としての権利を放棄して身分違いの恋に走った。次兄カール・テオドーアは兄の代わりに王位を継いだが、政治には関与せず、医学に専念して眼科医になった。エリザベート自身もそうした自由奔放な家風を受けついでいた。常識化のゾフィーには、それが理解できなかったのだろう。意外な成り行きにゾフィーは驚き、姪でありながらエリザベートに対して激しい憎悪を抱いた。すでに50歳に手が届こうとしていた彼女は、とっくに失った若さと美貌ではとてもかなわない姪に、年甲斐も無く嫉妬すら感じたのかも知れない。お転婆なエリザベートが、厳格なハプスブルク家の家風に合うはずは無いとゾフィーは反対したが、あくまで母に逆らって頑張り続ける息子に、とうとう根負けしてしまったのである。
世界中に、時代超えて存在する、嫁姑問題フラグが立ちましたよ・・・
ハプスブルク家の悲劇 1/8 ~革命はいつの世も魅力的
オーストリアの観光名所と言えば、ハプスブルク家の記念碑とも呼ばれるシェーンブルン宮殿であろう。ウィーンの森のはずれにある緑豊かな広人とした敷地に、伸びやかに広ある宮殿である。シェーンブルンとはそもそも「美しい森」という意味。初めてここに狩りのために館を建てさせたのは、マリア・テレジアの祖父レオポルト一世だが、テレジアがここに瀟洒な宮殿を建設して初めて、シェーンブルン宮殿はのちの名声にふさわしい王宮に生まれ変わったのである。バロックの巨匠ファン・エアラッはの設計になる宮殿は外観は“マリア・テレジア・イエロー”と呼ばれるクリーム色、内装はロココ調で、金箔をふんだんに使った漆喰装飾とボヘミアン・グラスのシャンデリア、陶器製の暖炉などは豪華そのものだ。
ハプスブルグ家の歴史が今日、人々の注目を集めているのは、決して単なるノスタルジーではあるまい。なんといっても天才作曲家モーツァルトをはじめ、ベートーベンやシューベルトやヨハン・シュトラウスなどがここで活躍した。世紀末になるとマーラーやブルックナー、画家ではクリムトやエゴン・シーレ、作家ではマゾッホやカフカなど・・・。オーストリア=ハンガリー帝国の栄光が、今も人々の血を騒がせるのは、これら天才たちの希有の才能を開花させた、ウィーンという都の持つ、妖しいまでの魅力ではないだろうか?
ブルックナーか・・・僕のお好みは Bruckner No.7 ですが、いかがですか?
それから・・・楽曲としては・・・、あまり好きではないのだがタイトルだけ 「ウィーンはいつもウィーン」 これ良い日本語訳。とても素敵なタイトルだと思います。
ジャカルタ・リラクゼーション・アワー 6/16 ~優秀な日本政府、真・国家予算の無駄遣い
今日のランチはBlok Mの日本スーパー Papaya Fresh Galleryに行ってみた。日本人の主婦が多い。平日昼間なので、当然なのだがw 品揃えは・・・、まぁ普通だ。シンガポールのリャンコートには劣るが、細かいのが色々ある・・・、ように思える。主婦の目からすれば、「細かいのが色々無いんだ、バカヤロー」ということになりそうので、大まかには大体あると言い直そう。観光客である私は、鮭とツナのおにぎりを2つ買ってランチに。1個10,000IDRもする高級品だが、内税だ。
夜ご飯は信頼の丸福。今回夜メニューは初。ああ・・・肉寿司、前沢牛握りがメニューから消えてる。けっこうショック・・・。おいしかったのに。予定外のメニュー変更で長考したが、いじけてショボいオーダー
あぶりサーモン握り 2貫 40,000IDR
鯖寿司握り 2貫 40,000IDR
里芋蒟蒻 24,000IDR
ざるそば 60,000IDR ←シンガポールで蕎麦は貴重! ラーメンあっても蕎麦は無し。あるけど少ない。
そして遊蔵だが、飯も食ってるし、丸福でお茶を飲みまくっているのでビールも要らない。ロックの氷のみの20,000IDRコースだったのだが、東南アジアのとがり顎が愛社精神を振りかざし、「氷だけは駄目だよー、飯奢ってくれよぉ」と言ってきたので、了承しお会計は150,000IDRほどに膨らんだw
日本市場引け後の今日のランチは、Blok M Plazaにあるバーガーキングで、Whopper Jr.のセット。32,500IDRと破格の現地価格。うーむ安いな・・・。デフォルトで付いているのはチリなので、お願いしてケチャップをつけてもらう。ショックだ・・・ケチャップがハインツ(Heinz)ではなくデルモンテ(Delmonte)だ。個人的な味覚の問題ではあるのだが、トマトケチャップはハインツ派だ。本場アメリカでも日本でもシンガポールでもバーガーキングと言えば、ハインツのケチャップで、フレンチフライが食べられると期待していたのに・・・。なぜか? これは完全に私の推測だが、原因はバナナだ。バナナの三大巨人商社であるドール、チキータ、デルモンテ。このバナナ・メジャーがインドネシア産のバナナを世界の流通網に載せて販売している都合上、トマトケチャップオンリーのハインツの言うことを聞く理由が無いのだ。「バナナを世界に売るためにはウチ使わないといけないでしょ? うちのケチャップ買ってよ。」と凄んだに違いない。デルモンテの営業、エグいな。
春のタイ 後編 ソンクランのはしご 8/8 ~ハーレムナイトの黒歴史
夜になった。プーケット潜伏隊は俺のショバであるパッポンもタニヤも知らないというので、この俺が直々にご案内申し上げよう。ナイトマーケット化したパッポンを通過。あまりショッピングには興味が無いようだ。それよりもタニヤに高い関心がある。彼女にとってタニヤ見学は夜遊びではなく、就職活動、職場見学なのである。ではここでタニヤの歴史とハーレムナイトの歴史が交錯し、登場人物が増えてくるので、一度まとめよう。
第一次タニヤ出兵
・Yuちゃん:酒(特にビール)とディスコが大好きな刺青もんもん現役ヤンキー・ネーさん。シンガポールで再会を果たし、ハーレムナイトの始祖であり、ハーレムナイト第一期女主人をつとめた功労者。度重なる酒癖の悪さと、ハーレムナイト参加者への恫喝・圧力などをきっかけに、去年のソンクランの第二次タニヤ出兵にて、冬将軍タニヤ2号に討ち取られ、戦力外通告。その後、冬将軍タニヤ2号との一騎打ち対決で破れ、タニヤを去る。
・るみちゃん:タニヤの伝説創設時のホステス。タニヤ歴10年超のタニヤ・ナンバーワン・プロフェッショナル・ホステス(エキゾ調べ)。性格は大人しめだが、体は大きく、飲ませ上手。いつも飲みすぎてしまってなかなかペイバーできない不遇のナンバーワンである。
第二次タニヤ出兵
・冬将軍タニヤ2号:Yuちゃんの妹分として紹介された。Yuちゃんと同じ店に勤める。低い声、冷静な対応と落ち着き、その風体から、タニヤのエメリヤーエンコ・ヒョードルこと冬将軍と呼ばれている。「Yuちゃんいるとお店行きにくいな・・・」、「女の子関係無いですよ。店はお客様のためのものですから。」と低い声で言ったことが有名。
・丸いチイママ:第二次出兵ではまだホステスだったが、その後、チイママに昇格。お店で色々と融通を利かせてくれ、色々なホステスをあてがう傍ら、ハーレムナイトinバンコクの女主人をつとめる。
ハーレムナイトinシンガポール第一期生
ハーレムナイトのシーズンは、女主人の代替わりをもってカウントされる。ハーレムナイト3役は
1)女主人(主として連絡係だが、愛人とこじれようが不動の地位を保つ)
2)愛人役(私の横についてお酒を作ったり、メインでセクハラを受ける役割)
3)単なる構成員
の3役である。ハーレムナイトの安定運用のために、私が考案したガバナンス体制である。
・Yuちゃん:ハーレムナイト始祖ゆえ、第一期女主人。当時はまだ三役が確立しておらず、Yuちゃんが女主人と愛人役を兼任していた。
オブデロード一族の女たち ~全体設計・初動
私が少し目を離した隙に、Tactics Ogre Chronicle Valeria2がVer1.58まで更新されていたようなので、オクシオーヌのドラゴン道中記を4章、死者の宮殿前でギブアップし、再度やり直すことにした。いくつかの決定要因があるが最大の理由は、
クレシダの登場
これはTactics Ogre 運命の輪 (リメイク版) から初登場のキャラクターで、ニバスの娘という設定だったからだ。もちろん、運命の輪で人気が高いラヴィニスとやらも登場するらしいが、お気に入りキャラのニバスの血縁であるクレシダは重視せざるを得ない。
さらに、ハンデとして用意されていた敵キャラだけLv Up時の成長率+1があまりにも厳しいため、+0.5はできないかとKT氏にお願いしたところ、その対応も終わっているようだ。当初は0.5刻みは難しいとKT氏にはねられていた事案だったが、下記のように設定することで、0.5刻みハンデが実現可能となった。
1.ランダム成長(デフォルトON)
敵ステータス計算にもランダム要素を導入します。
敵全体補正・敵リーダー補正が設定できるようになります。
(v1.51より仕様変更)
いままでは敵全体補正、敵リーダー補正をそのまま上乗せする仕様だったが、
ランダム幅を変化させる仕様に変更した。(少しまろやかになるはず)
例)成長値5、ランダム幅3、敵全体補正1、敵リーダー補正0の場合
旧仕様:成長値5+ランダム幅(0~2)+敵全体補正1+敵リーダー補正0
=5+(0~2)+1=6~8:平均7.0成長
新仕様:成長値5+ランダム幅(0~2+敵全体補正1+敵リーダー補正0)
=5+(0~3)=5~8:平均6.5成長
今まで当ブログに記録されているTactics Ogreシリーズをまとめてみよう。
2010年7月 Tactics Ogreへの愛 Cルート
2011年9月 Tactics Ogre 15年目にして初のNルート Tactics Ogre Chronicle Valeria2 v1.18の初導入
2012年5月 ニバス君の成長日記 Lルート TOCV2 v1.44
2012年7月 オクシオーヌのドラゴン道中記 ゲームバランスを失い途中で4章で挫折。 TOCV2 v1.48
そして今回の
2012年12月 オブデロード一族の女たち TOCV2 v1.58 ←今ここ
ついに5作目か・・・
同和と銀行 6/6 ~行政と銀行に踊らされただけ
西梅田地域にそびえたつゲートタワービルはいまや大阪名物になっている。ゲートタワービルの建設計画は、道路や鉄道など公共交通機関の敷設計画では行政の思惑が絡んでくる。というより、国土交通省や地方自治体がそれなりの役割を果たさなければ実現できない。それゆえ、行政と一体となってきた小西のような存在が重宝されてきたともいえる。ゲートタワービルにおける高速道路のルートと同様、もちろん阪急の延伸プロジェクトには大阪市も噛んでいました。土地再開発に行政が関係しなければ、計画に信用力がなくなり、うまくいかないからです。当時、このあたりの地価相場は1坪当たり300万円程度でした。それを大阪市がいったん800万円で買い取る、という形で土地を取りまとめていこうとしたのです。その実際の地上げを五社興産が担う。そういう仕組みです。形の上で行政が噛んでいると、再開発事業という大義名分も立つ。なおかつ小西さんのようなとりまとめ役が後ろ控えていれば、妙なところからクレームも付かない。そして私たち三和銀行はと言えば、阪急とゼネコン、五社興産との間の調整役です。そうしてプロジェクトが進められていきました。
同和と銀行 5/6 ~北浜の女相場師、バブルの女帝
興銀を手玉に取った尾上縫
「北浜の大物相場師」「謎の料亭女将」「バブルの女帝」。あぶくのような好景気の中で暗躍した怪人物は数多いが、女性はそうはいない。なかでも尾上は、稀有な存在だった。大阪みなみの千日前で料亭「恵川」を経営する傍ら、一日に数百億円の株式投資を繰り返してきた女相場師である。逮捕後、彼女は一躍時の人になった。尾上の奇怪な行動は、今も語り草になっている。彼女は「恵川」の隣にもう1つ「大黒や」という料理屋を経営していた。「大黒や」の中庭には、不動明王や弘法大師の石像、灯籠などがところ狭しと並んでいた。特に珍しいのは、その中央で睨みを利かせていた大きなガマガエルの石像である。彼女は毎日、このガマガエルを拝み、株の相場を張った。やがて尾上は、優良銘柄を事前に的中させる女祈祷師と、北浜の証券マンの間で評判になる。しかも1度に20億円、30億円と投資をする。大物相場師の相場に乗り遅れまいと、証券マンたちが「大黒や」へ日参し、彼女とともにガマガエルを拝んだ。
ジャカルタ・リラクゼーション・アワー 5/16 ~ジャカルタのマンスリー・アパートの契約
私の家を選ぶときの希望は、Blok Mの徒歩圏、エアコン、ネット環境、以上である。ホテルを選ぶ時、シンガポールで家を借りる時と同じ条件である。インドネシアだろうが、シンガポールだろうが、私の要求は変わらない。この条件を基に、ジャカルタ在住の後輩が、秘書を使って調べてくれたのである。しかし、その情報は、住所やWeb Site、英語情報は一切無い。
遊蔵の東南アジアのとがり顎から、「今日遅刻してペナルティある。ご飯一緒に食べたいけど店来れるか?」とお誘いがある。誘いが無くてもロックを飲みに出かけるのだが、この意味はお持ち帰り要求なのである。遊蔵に着いて、私の第一声は、
「ちょっと助けてほしいことがあるんだけどもね・・・。このマンション借りたいの。ここの電話番号に電話して、住所とどうやってお金払えば良いのか聞いてもらえるかな? これはとても重要なことなので、もしうまく契約できたらスペシャル・チップを払おう。」
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