これもちょっと今一つな内容だったのだが・・・
高僧 秘められた宗門パワー
家元 茶の湯に伝わる侘びの心と権威
花街衆 遊と美の世界の舞台裏
御所はん 菊の御紋の向こう側
室町の商人 生き残りをかける美の裏方
共産党 古都で育った革新の秘密
なんて目次だから、おもしろそうでしょう?
茶の門下生は圧倒的に女性が多いが、流儀の将来を担う「家元の内弟子」は伝統的な男社会。異例の女性内弟子の誕生だった。諏訪美佐子さん(32歳)は武者小路千家官休庵の門をくぐった。
「あう茶会で、何気なく渡された道具の重さに『修行に男女の隔てはない』と実感しました。流儀の頂点である家元のそばで勉強していることへの重い責任も感じます。でも、故郷では出合えない、本物の世界がここにある。今は経験を積み、視野を広げたい。結婚とか、将来のことは考えられません。」
諏訪先生、私から一言、一般に男の社会では、結婚とかいう法律上のイベントが、仕事、つまり自らの”道”に影響を及ぼすと考える人はいません
「ともすれば流儀を普及させるための『型』が偏重され、今の茶人は価値判断ができなくなりつつある」と千宗守家元は懸念し、「例えば、この茶碗。茶を立てる道具として、使い勝手が素晴らしい。高価でなくても、型にはまっていなくても、立派な茶道具になるのです。
Excuse me for going before you.(お先にちょうだい致します)
1993年裏千家茶道会館の茶室は全国の社中から集まった着物姿の門弟40人でひしめいていた。通のけいこ風景。だが日本語は一切禁止。講師7人はベテランぞろいだが、日本人は一人もいない。
花街とは、もとは遊女屋などが軒を並べた色街のことで、祇園、上七軒、先斗町、宮川町、祇園東の五花街がある。他の花街と違い、ここでは「芸者」ではなく「芸妓」「舞妓」が芸を披露する。綺麗どころがコピーを欲しがる名簿とは、市川団十郎演じる歌舞伎「助六」に出る「旦那衆」の出番表である。江戸時代から市川家とのつながりで、この歌舞伎には「吉原の旦那衆」役として約20人の今日の紳士たちが出演し、自慢の浄瑠璃(河東節)を聞かせる。
京都は花街で少しは損をしてきた部分もあるだろう。いわば”必要悪”として。花街は女性からの搾取の歴史を重ねてきたからね。愛らしいチョウのような芸舞妓に見せられ、遊びの達人たちが、スリリングな色事を楽しんだのが花街の歴史。娼婦もいた。そんな「色」」の部分が、ある意味では花街を支えてきた。花街は芸と色が車の両輪のようにして時代を走ってきた場所だった。一夜を共にするのではなく、客は芸舞妓の着替える衣ずれの音を聞いて京情緒を楽しんだが、1958年の売春防止法で座敷にふとんを備えることが禁止され、酔って眠った客に舞妓が優しく布団をかけてやる光景も今はない。色の部分は花街の表舞台から消え、陰画となった。しかし、色事の美学は今も厳然と残っている。日本人はまるで弁当を持参するように、どこにでも性を感じさせる産業を必要とする民族だからね。
千切屋の三家、「千治」「千總」「千吉」、千吉は資本金1億円、従業員109人の呉服製造卸会社。その三カ条
家業に専念せよ、使用人と一体になり店をもり立てよ、 あっあれ? 3つ目は?? って感じなのよ、この本・・・。んもぅ。
京都では共産党員の6,7割が民主青年同盟(民青)を経て入党する。民青はおおむね15-25歳を対象とし「共産党の導きを受ける」青年団体。かつて革新府政時代には一つの学校に同盟員が4,50人いた。
なつかしー、ミンセー。なんか怪しいんだよね、別に恨みはねぇけどさ。
全国の税務署がごった返す日が年に一度ある。3月12日。京都の中京税務署では、職員十数人が憂鬱そうな緊張気味の表情で待機していた。午後3時過ぎ、四条烏丸からデモ行進してきた約500人の業者が「集団申告」の長い列を作った。民商は商業サービス業では従業員4人以下、建設製造業では9人以下の、いわゆる零細企業が対象。会員の政党支持は自由だが、共産党は共闘して要求を実現する大衆組織と位置づける。集団申告も業者の利益を守る運動として支援している。
「自分がウソばかりいうのでスローガンに乗らない。物を買う時、裏から見るような気性でダメなところを見抜くから、自、社は受け入れない。京をリードする三者一僧(医、学、芸者と僧)なんて、政治家に操縦できる相手やないしね」
蜷川多選批判が集中した時、故大西良慶清水寺貫主に相談に行った。「長い」という批判には「ええものは長持ちするの」。「赤い」に対しては「赤かろうが白かろうが、ええもんはええ」。「高齢」批判には「だれでも年はいく」。「独裁」には「(知事がトップに立って権限をふるうことは)地方自治法に書いてある」。

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