ディズニーランドと似たようなものだ。アメリカの物質文明の極み。良く言えば、アメリカの豊かさとエンターテイメントの象徴だ。子供向けの施設ではあるのものの、大人の場合は、映画オタク(アメリカ映画だがw)、アメコミ・オタクが喜びそうな環境で、スパイダーマンとかベティちゃんなど(後はあまり知らないので認知できない)の専門ショップがあるようだ。ディズニーランドと比較すると、若干、雰囲気がマシで、それを定量的に表すのが、やはり、「喫煙所」の数だ。実質上使えるのが一箇所しかないディズニーランドに対して、ユニバーサルスタジオでは、吸おうと思った任意の地点から、徒歩圏内に喫煙所が存在する。
それにしても高い! 2Park Ticketで一人147USD+で156USD。×4で600USDを越える。1USD=125円とすると、75000円! 俺、生活地味だから、一日で75000円も使ったこと、この何年でないんじゃないかな。しかもだよ、「絶叫系のジェットコースターは怖い」とか言いやがる。行けばわかることだが、1回2500円はしそうな巨大なジェットコースターがいくつかあるのに、それに乗らず。俺なら高そうな豪華ジェットコースターから機械的に制覇していく(しかしそれは本当に楽しんでいるのか?と自分でも疑問だ)。ジュラシックパーク・エリアによる、円形ボートでの川下りも雨天で、いつ再開するかわからず、並んでいる間にあきらめる。お目当ては、ハリーポッターの城とDiagon Alleyでのショッピング。城はけっこうすごいです。映画を真面目に見たことはないのですが、様々なところに映画さながらの演出がしてあるようです。それはさておき、城の中をゴンドラに乗って回るのですが、ゴンドラの動きと周辺の風景と映像の組み合わせで、本当にほうきに乗って?空を飛んでいるような高次元なバーチャルリアリティでした。これは納得の2500円級アトラクション。さて、これと同等のアトラクションを7個乗らないと元が取れないぞっ! 目の前にあるグリフォンライダー?、ジェットコースター、これもすごいぞ! どうだ! 拒否だ。怖いそうだ・・・むぅ・・・。
本日の主目的であるDiagon Alleyでハリポタグッズの買い物だ。ユニバーサルスタジオは2つのパークが並列しており、ハリポタの「城とDiagon Alley」は別々のパークに設置されているというなんとも嫌らしい構成になっている。ハリポタ両方に行きたければ、2パーク料金を払えということなのだ。すさまじい商魂だ。2パーク間はハリポタ電車で移動可能。本物の電車に乗りながら、窓はハリポタスクリーンになっている。ゴンドラで上下しながら移動する城といい、電車といい、実際の体感と映像を組み合わせた演出は同じだ。
Diagon Alleyの買い物の予算、お友だちのお土産にいくらお小遣いが出るのかでモメている。しかも金額は2000円、16ドル程度で、買える物はここにはほとんどないぞ。少ない予算、すなわち強い制限がある中での買い物は面白くないだろう、よしお前に選択肢を与えよう。「ユニバーサルスタジオがお前にとっての第一希望であり、ディズニーランドは違うな・・・。ならばディズニーランド行きを1日諦めて、俺とホテルでゴロゴロしているだけなら、1日分諦める毎に80ドルをプレゼントしよう。」 4回行く予定だったディズニーランドだが、私は初日で嫌気が指してしまい、残りは彼等3人で行ってもらい、私はひとりでホテルで待つように変更した。待つ人数が一人増えるたびに、100ドル以上が浮くので、その一部を還元してやろう、という提案だ。
「3日全部諦めれば、プラス240ドル、1日なら80ドルだ。さぁ、どうする?ディズニーランドか? Diagon Alleyでの買い物か? どちらにするかよく考えて選べ・・・ここにいる間に、色々見ながら買いたいものとのバランスをゆっくり考えて良いんだぞぉ」
一気に買い物が楽しくなったようだ。そりゃそうだよなぁ。カネ持ってないのに買い物って矛盾してるし。買い物の楽しみなど俺には理解できないが、わざわざフロリダまで来て買いたいというのならそれも良かろう。しかし、このDiagon Alleyは映画の中を忠実に再現しているようである。老若男女、多様な人種がいるのだが、大人は映画・アニメオタク風、子供はおとなしくて繊細そうな感じの子が、熱心に杖を選んでいるような印象だ。ローブ、パーカー、手袋、靴下、マフラー、杖、う~ん、映画作る時、この商売まで見越していたのではないかと思えるほどに、綺麗に商品化されている。ちなみに日本のハリポタ展で買った杖を機内持ち込みしたら、アメリカの荷物チェックで、「この突起物は?」と怪訝な顔をする検査官に対し、「フロリダ行きだろ?子供が遊ぶハリポタの魔法の杖だよ」と他の検査官がジェスチャーで示し、あっさり通過。
「こんなに買い物したのは生まれて初めてだよ。」
「そうか・・・俺は欲しいものは何も無いから、お前が喜んでいるのが楽しいよ。」
悲しい台詞だな。買い物の楽しみを知らないとは、俺は人生損してる? 子供の頃とか欲しいおもちゃとかあったけど、買い物が楽しいと思ったことはない。欲しいおもちゃが手に入るプレゼントは楽しみだったが。でも時代が変わっちゃって、今のおもちゃ、スマホゲームもユーチューブも無料だぜ。課金すりゃカネかかるけど。スマホそのものも購入にカネが必要だが、電話やPCとして使うことを思えば安い。俺が今の時代の子供だったら、ネット環境さえあれば、おもちゃなんていらねーって言うのかな?
「何時に帰る?」
「16時くらい…」
「ちょーっと待ってくれよ。まだ半分も見てない。少しでも取り返したい。せめて19時にしよう」
アメコミは分からないので、ターミネーター2のブースに行ってみた。ターミネーターの寸劇を立体メガネをかけながら、飛び出る動画と共に見るんだが・・・、この程度なら10年前と変わらねぇ陳腐な技術だな。ハリポタ城のゴンドラや電車など、実際の体感と映像を組み合わせている新しいアトラクションと比較すると古い。
しかし・・・。超巨大な度級のジェットコースター1回も乗らないのに600ドル越え。割高感が否めない・・・。かかったカネを取り替えすほど遊んでやろうって気概はねぇのかよ。ガキは、そんなもんすかねぇ。
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