車が着いた先はリゾート。サコンナコン、ノンカーイで既に経験していた非ホテル形式の宿泊形態ではあるが、英語で言うたらモーテルだ。車で直接乗り入れて、車を降りたら部屋がある。モーテルという説明が一番しっくり来る。泊まったところの名前と電話番号もわかっているのだが、住所は書かれていないわ、英語ができるスタッフなど当然居ないので、ここに書いても意味が無いので省略する。500THB/1泊とちょっとお高め(サコンナコン、ノンカーイでは300-400THB)だが、冷蔵庫、暑いお湯が出るシャワー、バンコクのホテルよりも速いWifi、朝食が付いているので、この値段となる。今、ちょうどリー・ラムプーンの寺で催し物があり、バンコクなどから大量の観光客がここに来ていて、ここら辺のリゾートが埋まっているのも、強気プライスなのかもしれない。ちなみに、ここは2泊しようとしたら予約でいっぱいと言われたので、次の日に泊まったリゾートは、冷蔵庫無し、水シャワー、Wifi無し、朝食も無し、だと驚愕のプライス200THB/1泊だったｗ

7時前に起床、日本市場をチェックｗ　そして大した変化はない(-1.4%の下げで始まったSQだったが、このくらいの変動は大した変化と言わないｗ)のを見てから朝食だ。お粥とパン、水とコーヒーくらいしかない粗末な朝食だが、十分。
「たまたま今日、SQでしょ。それに日本市場は機械でできるほど信頼性のおける市場ではないから、見ながらトレーディングしないとちょっと不安でしょ?」
と説明したところで、日本人女性かつ市場関係者であっても、よほどデリバティブに精通していないと、「まぁ、そうだな」とは言ってくれないので、言い訳もしないで、快適なWifiを使って、調整的なトレード。ごめんねリーラム、偶然にもSQだからちょっとトレードしているけど、いつもは暇なのよｗ　連泊が無理だったので12時過ぎにリゾートを追われる。
「13時(日本時間15時)より前か、もし無理なら14:30以降(イブニングセッションが始まる時間)にインターネットの使える状況で本日のPLを記録したい。」　(とは実際には言ってない。リスクは変わっていないけど、取引が多かったので、キチッとしめておきたいという本能が、よほど私に深刻な顔をさせていたのか、リーラムが最優先でWifi付きの喫茶店に連れて行ってくれた。)
リーラム　「寺でも行くか」
はい

田舎の寺、Google Mapでも確認できないようなところではあるが・・・、観光客ゼロ、我々含めて来訪者4人。2人のタイ人も私達が着いたときに帰路についており、事実上私とリーラムしか居ない田舎の寺。タイ人は何かと言えば、「じゃあ寺でも行くか」と言いますし、シンガポールのゴールデンマイル(タイ人御用達のシンガポールのタイビル)の前にある仏像に、キャバ嬢らしき人物がお祈りしているのを見かけるほどに、寺と生活が密着している。それゆえに私は田舎の寺を何回も行ったことがあるが、誰も居ない寺で、かつ、このスケールは初めてだ。牛の像の柱が100本近く左右に並ぶ道路の行く先にそびえたつ金の塔とブッダ。あまりにも静寂。そして風と共に時々鳴るリンリンという鐘が、なかなか神秘的な雰囲気でお祈りしたくなる気持ちもわからなくは無いほどだ。リーラムは牛肉は食べないというほど敬虔な仏教徒なので、真剣にお祈りしていた。
リーラム　「ちょっと着替えを取りに家に帰りたい」
そのまま、寺を奥に進んでいくと・・・、「おぅ・・・」　メインストリートから車で15分程度入り込むと、そこはサコンナコン顔負けの農村地帯。
俺　「見ていると稲が2種類あるようだ。黄色くなりかけていて穂がなっているものと、まだ背が低く緑のものがある。二毛作をやっているのか?」
リーラム　「違う。雨が降らない。水が足らないから育っていないだけだ。」
俺　「おかしいではないか。同じ地域、さっき見た場所に雨が降って、今見た場所に雨が降らないなどということは起こりえない!　あっ、ごめん、人工的に水をコントロールしていれば話は別か。十分に雨があれば全ての田んぼに水が行き届き、十分でなければ一部は、水が来ないということだな?」
リーラム　「お前はいつも、そのようなことを考えているのか?」
俺　「自分一人で見ることができる世界は限られている。その限られた情報で、どれだけ多くのことを類推できるのか、私はいつもそれを自分に課し、訓練している。例えば、ここに来る時でも、バスに乗って得られる情報は、私はiPhoneを持っていないので、バスから見える風景しかない。時間と太陽の位置(実際にはバスから太陽は見えないので影なんだが)を確認し、自分が南下していることがわかる。大まかな方向は間違っていない。注意深く道路標識を見て、リーまで何kmと出ている時がある。それが小さい数値になっていればリーに近づいていることがわかるし、バスが実効速度で時速何キロで走れているかもわかるので到着予想時刻も予想できる。私が送った到着予想時刻の誤差は5分以内だったはずだ。」
いいかげん、iPhone買ってもいいよなｗ　でも原始的な方法でGPSいらずじゃｗ
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