今日のランチはBlok Mの日本スーパー Papaya Fresh Galleryに行ってみた。日本人の主婦が多い。平日昼間なので、当然なのだがw 品揃えは・・・、まぁ普通だ。シンガポールのリャンコートには劣るが、細かいのが色々ある・・・、ように思える。主婦の目からすれば、「細かいのが色々無いんだ、バカヤロー」ということになりそうので、大まかには大体あると言い直そう。観光客である私は、鮭とツナのおにぎりを2つ買ってランチに。1個10,000IDRもする高級品だが、内税だ。
夜ご飯は信頼の丸福。今回夜メニューは初。ああ・・・肉寿司、前沢牛握りがメニューから消えてる。けっこうショック・・・。おいしかったのに。予定外のメニュー変更で長考したが、いじけてショボいオーダー
あぶりサーモン握り 2貫 40,000IDR
鯖寿司握り 2貫 40,000IDR
里芋蒟蒻 24,000IDR
ざるそば 60,000IDR ←シンガポールで蕎麦は貴重! ラーメンあっても蕎麦は無し。あるけど少ない。
そして遊蔵だが、飯も食ってるし、丸福でお茶を飲みまくっているのでビールも要らない。ロックの氷のみの20,000IDRコースだったのだが、東南アジアのとがり顎が愛社精神を振りかざし、「氷だけは駄目だよー、飯奢ってくれよぉ」と言ってきたので、了承しお会計は150,000IDRほどに膨らんだw
日本市場引け後の今日のランチは、Blok M Plazaにあるバーガーキングで、Whopper Jr.のセット。32,500IDRと破格の現地価格。うーむ安いな・・・。デフォルトで付いているのはチリなので、お願いしてケチャップをつけてもらう。ショックだ・・・ケチャップがハインツ(Heinz)ではなくデルモンテ(Delmonte)だ。個人的な味覚の問題ではあるのだが、トマトケチャップはハインツ派だ。本場アメリカでも日本でもシンガポールでもバーガーキングと言えば、ハインツのケチャップで、フレンチフライが食べられると期待していたのに・・・。なぜか? これは完全に私の推測だが、原因はバナナだ。バナナの三大巨人商社であるドール、チキータ、デルモンテ。このバナナ・メジャーがインドネシア産のバナナを世界の流通網に載せて販売している都合上、トマトケチャップオンリーのハインツの言うことを聞く理由が無いのだ。「バナナを世界に売るためにはウチ使わないといけないでしょ? うちのケチャップ買ってよ。」と凄んだに違いない。デルモンテの営業、エグいな。


※この私の推測にマスターが異議あり! もしバナナの輸出が強いなら、国内販売でも存在感を感じるはずだ。インドネシア・バナナは日本でメジャーなキャベンディッシュ種ではなく、短かめのグロス・ミッチェル種に近い。インドネシアの伝統的ローカル市場、Baserはグロス・ミッチェル種に満ちており、マスターはキャベンディッシュ種を求めてスーパーでバナナを買い求めているようだが、Baserもスーパーにおいてもデルモンテやドールの印を見かけたことが無いという・・・。
「インドネシア・バナナって聞いたことあります?」 確かに・・・。デルモンテが大々的に輸出しているなら、国外で見かけても良いが、フィリピンやタイのバナナは聞いたことがあるが、インドネシア・バナナはインドネシア国外で見かけない。農産物においても輸出できない、相手国の輸入基準を満たせていない”品質”のようである。
というわけでバナナ輸出とバーキン・デルモンテはの関係は疑わしい推測となり、真相はわからずじまいである・・・。
契約したアパート(KOST)だが、Blok Mから南に徒歩30分(約1km)、Damai Rayaという通りにある。今日、鍵を受け取りに試しにBlok Mから歩いてみたが、昼のジャカルタを徒歩で30分歩くと汗をかくような暑さである。それにしてもDamai Rayaだが、すさまじいEM臭(エマージングなかほり)がする通りで、本当に臭い。露天で野菜、肉などを売っており、それが販売の過程で道路に散らばり、そのまま腐って異臭を放っている。カメラを持っていないので写真が無いのが残念だが、リアル・インドネシア。狭い通りだがすさまじい車の通り、両脇には露天商(野菜・果物などの食べ物、とても買う気が起こらない屋台)がずらっと並んでいて、相当に汚い。これに比べると、物件そのものKOSTの内装は、狭いが綺麗。(標準的な日本人ならこんなところに住めるか!)という次元であろうが。部屋ではなくDamai Raya通りそのものの雰囲気はこの私をもってしても長い間留まりたくないようなエマージング状態である。まだ夜のDamai Rayaを知らないので、どうなるのかわからないが、泥酔状態でウロウロできるような所ではないのは確実だ。
ドアは3重、門の鍵、屋内に入るドアの鍵、そして部屋の鍵となっている。ジャカ1の家に行った経験があるので、経験済みだが、門の鍵というのがちょっと癖があり、門に小さな穴が開いていて、そこに手を突っ込んで南京錠を外す。インドネシアのアパートでありがちなセキュリティだ。酔っ払っていると門の中に鍵を落としてしまいそうで心配だが、門の下は少し隙間があるので落とした鍵は拾えるだろう。
今日、Facebookで、「日本の税金が高く、日本政府が無駄遣いをしている」的な意見を言っている人が居たので、思わず反論してしまった。Ecce HomoならぬEcce Indonesia(インドネシアを見よ)だ! 1km歩くとなお感じるが、ジャカルタ市内なので、道路インフラはある。だが、その道路の状態も良いとは言えない。一度作ったきり、メンテナンスはしていないように思える。歩道は滅茶苦茶にデコボコ、下水道はワークしているとは言いがたく、道路脇のドブが異臭を放っている。一部の道路のことではない。1kmも歩いて、その道路全てが、ずっとそういう状態なのだ!
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通勤時間でもないのに異様な交通量だが、信号はBlok Mの角に一つともう一つしかない。慢性的な渋滞を引き起こすのも無理はない。急速な経済発展、自動車の普及に、ジャカルタという街の道路インフラが追いついていないのは明らかだ。インドネシアでは、このジャカルタですら公共投資が行き届いた首都であり、地方に行けばもっと酷い。日本の所得格差や地域格差など誤差にも等しい状態で、その格差是正と所得の再分配は政府の”無駄遣い”によって賄われていることを忘れてはならない。
ネット世論でありがちなのは、生活保護や年金の不正受給を叩くというのが流行って長いが、民の最大の社会貢献は消費である。消費のために労働が必要なら労働すればいい。生活保護などの貧困世帯は、パチンコに使おうが風俗に使おうが、とにかく使ってしまうので、効果的な公共投資と乗数効果が望めるのだ。一方で中産階級のために消費税減税や所得税減税をしたところで、減税分の金額を公共投資と見なすならば、貯金となって国庫に戻ってきてしまい意味が無いのである。法人税減税も同様だ。法人=銀行としてはいけないが、黒田バズーカーで年間60兆円の国債買い入れ=月間5兆円ペースの資金の供給に対し、銀行貸出残高は1兆円の増加(ごめんな書いたのが6月なので5月末の数値ね)、日銀が買ってくれるから安心かなと国債を保有し続け、銀行の役割である信用創造とマネーサプライの拡大がワークしていない。金融機関に的を絞って見てみれば、ゆうちょ、農中、公的年金、最大の主体は民間ではなく国家なのである。
日本は共産化(日本は共産主義だとは言っていない)、全・国有化の道を緩やかに歩んでいる。株式市場の時価総額が数十年足踏みしている間、日本の債務残高がどれだけ増えたことか。借金が大きすぎるというが、最近でこそ金利が上昇基調にあるものの以前空前の低金利でファイナンスできているのが現状だ。「日本の消費を促すために資産課税を導入しては? 預金課税、マイナス金利」などという人がいるが、それは既に実行されている。黒田総裁が「生鮮品を除く消費者物価指数を2%程度に」と言っても10年国債の金利は1%未満の逆ザヤ状態(まー、4月のCPIはまだマイナスなんだがw)。消費税を段階的に増税しているのは、事実上の資産課税、現金課税を意味している。だから消費税増税前の駆け込み需要で、民が住宅を買い消費を喚起している。全てが政府主導の日本の共産化は、大蔵省が描いた日本国家のグランドデザインで、それがうまくいっているから、国民生活に支障が無いのである。
株の世界においても大蔵省のトレーディングは天才的だと私は評価している。NTTの売出時期はいつだったか? 86-88年のバブルの頂点直前と98-00年のITバブル頂点に売ってきている。JTはNTTほどではないが、アベノミクスに乗じて好調な株価を背景に今年の3月に売ってきている。完全民営化したJRの売出は、94年バブルの頂点を逃してしまっているが、大蔵省が石井進と野村證券を使って行った東急電鉄買占め事件とJRの売出が94年で一致しているのは偶然ではない。JRの売出価格を決めるために、同一セクターの民間鉄道会社の株価が高くある必要があったからだ。大蔵省は実に巧妙に国庫に貢献しながら国有企業のトレーディングを行ってくれているではないか。ロシアのように、元国有企業の筆頭株主が、”ヤクザみたいな顔したおじさん”で、その人がいきなり世界の富豪ランキング20位みたいなことは、NTT、JR、JT、いずれの場合も起こってないだろう?
5月は一服したものの、アベノミクスなる言葉で演出された円安・株高誘導は永田町主導の政策努力ではなく、霞ヶ関・財務省主導のゆうちょと東電を高く売るための演出だと、個人的に解釈しているくらいだ(ちょっと言いすぎか?w)。上記の意見は、ネットで日本政府の悪口を言っているところにコピペしてくれて構わない。大蔵省以上にうまくNTTとJRとJTをトレーディングできるヤツ、いるか? 日本政府とは、民の気まぐれで変動する永田町ではない。選挙など関係ない霞ヶ関の国家貢献を、民はもっと感謝し、もっと評価すべきである。
インドネシアから大分話題がそれてしまったが、インドネシアは共産国家ではないので、国有企業の民営化と大蔵省というよりは、国土交通省に値する公共投資が重要なのだが、私が株の人間で、日本の省庁となるとどうしても財務省に焦点が当たってしまい話題がそれてしまう。多分、日本の国土交通省もうまくやってると思うw (対インドネシア比な、マジで、ジャカルタを見ればわかる。本当に酷い。)
【胴元・市場創生者】
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