紫禁城=天安門=故宮 とは知りませんでした・・・。勉強不足、ヤバ過ぎ。故宮というのが一般的な呼び方のようです。
レイちゃんがホテルまで迎えに来てくれました。早速紫禁城へ向かいます。ホテルから1号線(地下鉄)の建国門駅まで歩きます。北京、広い! 中国広い。シンセンでもいつも思うことですが、「うーん、中国は広いな」を連呼してしまいました。ビルとビルの間隔、道路の幅がシンガポールや香港と比べると格段に広く、いかに土地が余っているかを象徴している町並みなので、ついつい歩いているとそれを感じてしまうのです。ホテルから駅まで15分~20分程度。チケットはレイちゃんがおごってくれましたが2元。どこまで乗っても2元。3駅でも2元。
天安門東駅で降ります。お役所通り、というか霞が関よりは永田町ですが、人民大会堂があり、そして天安門、毛沢東ドーン。キター。とりあえず昼過ぎだったのでお食事でもと思いましたが、ぱっと歩いて行けるところに飯屋が全然ねーーー! マジで広い。またまた故宮の周りを20分ほど歩き、ようやく小さな食堂。そこから故宮博物館=紫禁城へ突入。レイちゃんは学割で20元、私は外国人なので60元払います。
この門は・・・もしかして一番好きなあのシーンかな? 皇帝が故宮を出て、五色の共和国旗が飾られてしまう。ちょっとイメージ違うけど・・・。
キター。おびただしい数の宦官が、新皇帝にご挨拶しているシーン。
私が膝まずいて皇帝に挨拶していたら、レイちゃんが「みんな見てるー、恥ずかしい」と言って制止しようとしましたが、
「ん? 映画で有名なシーンだよ。中国では放映されていないからみんな知らないだけだ。もう一度やるから皇帝への挨拶を写真で撮ってくれ。」と頼んで、撮ってもらいました。
映画で言ったらこのシーンね。
宦官として皇帝へのあいさつを終えたところで、階段登り…
今度は皇帝として臣民にご挨拶。イエー。ご機嫌です。
あっ、しまった、服が民色だ。エンペラーイエロー、黄色の服着てくるべきだったな。ノリとしては、スペイン広場でオードリー・ヘプバーンとは似ても似つかない女が大勢アイス食ってるようなものだ。ま、故宮で皇帝のマネをしている人は、大勢はいなくて、俺一人しかやってないんだがな。
中国人民は末代皇帝だけでなく、ラスト・エンペラーも見ろ。俺なんか10回以上見てるわ。お前ら人民は、民のクセに偉そうに故宮歩くんじゃねぇ!失礼だろうが! Republicだと?笑わせんじゃねぇ!キチッと皇帝陛下に挨拶せんか! 日本人の俺でもやっとるわ。
中国版ラスト・エンペラー=末代皇帝はまだ見ていないから何とも言えないが、推測するに共和国化した後の中国のプロパガンダが入り込み、中国の素晴らしき伝統と皇帝を否定するような表現があるに違いない。日本には自らを”朕”と呼ぶ天皇がいる。中国人民よ、共和国化は構わんが皇帝を否定するな。我々民とは違う階級の人間、皇帝と言う存在があるんだ!私たち日本人も中国に習い天皇という民ではない存在が今もある。それは決してそんな軽いものではない。日本とは違い中国では革命の嵐、紆余曲折はあったかもしれないが、皇帝という概念があったはずで、それはヨーロッパの蛮族が規定した共和制なる思想と違っていてもかまわない!
レイち 「日本人はみんな写真好きなのに、エキゾさんはカメラ持ってないんですね。」
そこまで自信過剰じゃねぇからな。普段から写真なんか撮らないからブーヤオなの。
皇帝が屋根の上から石を投げるシーンのところだ。民なんで屋根に上ると人民解放軍に撃ち殺されそうだから、平地にて、俺も真似してシュッ!
これ映画。本来は俺が立っているところに向けて、皇帝が石を投げる。
ここで、レイちゃんが、お友達を召喚。あっちゃー、中国でも女の子3人とハーレムナイトと言いたいところだが、類は友を呼ぶ。レイちゃんの友達もこれまた真面目そーうな女の子。これじゃどう考えてもハーレムデイツ。色気も下心もあったもんじゃないね。なんでもハルビンの大学で日本語専攻の同期だそうで。
そして、いつも泣いてるこのシーン。アーモーーーーーーー。乳母を追いかけるシーンね。
あれっ、やっぱり、こっちかなー? 広いでしょう? 鬼のように広い。
3度目の正直でようやく見つけました。ここだ。ここに間違いない。アーモーーーーー!!
ここは最後のシーンのところかなー??
見比べると違うような気がしますね。ウーン…広すぎて探せねーです。
前皇帝の后が眼鏡で皇帝を監視しているシーンの場所も見つけたのですが、あまりにも人が多く興ざめだったので撮影しませんでした。写真も多いので、かなり駆け足で故宮巡りの説明を終えますが、実に4-5時間はかかっています。また博物館と言うだけあって、メノウや翡翠の美術品や金の飾りなどが多数複数個所に展示されています。しかし、私の興味は中国のチマチマした美術品ではありません。そして一つ一つの建造物にも特に関心はありません。中国には、規模・広大な国土を連想させるモノを期待しているのです。ですから撮った写真のほとんどが(写真に撮ると大きさの迫力が落ちるのですが)、規模を感じさせるアングルになっているかと思います。
故宮…ラスト・エンペラーを10回以上見た人は、行く価値ありです!
ここは清の一つ前、明王朝があったところをつぶしてその上から清王朝が・・・
うーん、それが中国の良くないところ。なぜ素晴らしい中国の伝統をつぶすのだ?? これだけの国土があるのだから違うところに建てればよい。
中国には風水というのがあって、立地的に最高の場所だから。
なるほど・・・。
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いやー、おもしろかった!なかなか、いい読み物でした。ありがとうございます!
張り切って写真多めにしたのですが、まだ読み物ですかね…。ラストエンペラーを10回見てから行くとかなり良いです。
10回はお許しくだされ。まずは1回目からチャレンジしてみます。ジャカルタも、レベル感がよう分かります。
長い映画ですから、数年かけて10回見た後で紫禁城見学です。数か月で10回は厳しいと思います。ジャカルタ、遊びに行く街ではないですが、無理矢理遊ぶと意外に楽しかったです。