今日は素人読者のための漫画で見る2010年世界の株式市場。
今年も残すところ後1ヶ月というところで、世界の株式市場の年初来のリターンを見つめています。
世界の主要指数一覧 特に一番右の%YtdCurにご注目いただきたいところです。
%Ytd Year to Dateで、年初来のパフォーマンス、%YtdCurはUSDで為替調整した、年初来のパフォーマンスです。
大雑把に言えば、アメリカまぁまぁ、アジアダメ、ユーロ圏はもっとダメダメ。ドイツは頑張ったみたい。
まー、しかし上記表10のEuro Stoxx(欧州)とS&P 500(米国)の開きは結構酷い。Ratioを見てみよう。
ボトムが09年3月初頭なのは同じで、よーいドン。チャンチャカチャンチャカ。09年10月にユーロ早くもピークを迎え・・・
ギリシャショックを伴い今年の5月6月に沈む・・・、アメリカは地味に上げ続け今がピークに近いと。
ではCorrelationはどうなのだろうか?
BBGのBETAという機能でCorrelationタグを選ぶと・・・あん? 120日Correlationが0.99だった??
おかしいだろ? と思いつつ、計算方法を確かめてみたらなんとPrice Correlation。
確かに価格でそのままCorrelationを取るとこんな感じになる。
一方で通常、我々が目にするReturn Corを見ると安心な数値。しかし、Price Correlationなんて
見たことなかったが、これある意味新発見で、ギリシャ危機の影響がCorrelationにモロに反映される。慣れ
ていないので、Price Correlationの数値自体の意味は不明だが、グラフとしてみる分には面白い。
ダメなアジアと乱暴に言ってしまったが、まずドル建てリターンを見れば日本はアメリカ並みのまずまずの展開だ。
何度も言うが測度変換、”ドル”で見るんだぞ。あるいは円でS&P500のリターンを見たって同じことだがな。
ダメなのは中国っつーことですね。時価総額加重とると中国に引っ張られてだめだけど、単純平均で見れば東南アジアの
インドネシア、タイ、フィリピン、マレーシアが絶好調なのでアジアは実は好調な地域だ。蛆虫シンガポールもその恩恵で
苦しゅうない。
まとめると今年は南米・東南アジアなど新興国好調、先進国の中の選別ではアメリカ・日本留まるもユーロ圏
(スペイン、イタリア特に)は低下が激しい。
【市場概観】
2010.09.21: 株メール Q8.レバレッジの効用と弊害
2010.05.12: 中国株先物が取引が開始
2010.03.30: 日経平均配当指数 そもそも日経平均が変な指数
2009.12.14: HとAどっち?
2008.10.15: 製造業至上主義的産業構造分析
2008.07.17: 車業界勢力図
2008.06.19: 原油先物の取引高
2008.01.14: またも出た 異なる時価総額ランキング
2007.12.29: 時価総額の計算方法
2007.12.21: 小型株は一部割安感有り
2007.11.30: 中国株はチキンレース
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