無償の家事労働。何の褒美もなく、不満を口にすることさえ許されない。「家庭の不和も、亭主が不甲斐無い
のも、子供の成績が悪いのも、みんなおまえが悪いからだ」と責められる。夫に対して生殖目的以外の無料
奉仕も拒むことはできず、男児を生まなければ役立たずと罵られる。十数年苦労した揚げ句、愛人をつくった
夫に家を追い出される妻もいる。主婦の領分である家事も、最近はフィリピン人のメイドの安い労働力に駆逐
されつつある。孤立無縁な専業主婦たちは社会と断絶され、人づきあいもない。ちょっとは女らしくおしゃれを
したいと思っても忙しくて鏡を見る余裕さえない。妻の運命は不特定多数の男に体を売る娼婦のそれとさほど
変わりはない。異なる点といえば有料か無料か
、運がいいか悪いかということぐらいである。妻に残されたの
は「貞淑」「愛情」「真面目」という切り札だけ
だ。家庭の主婦たちが結婚によって売り渡すものは、青春、労働
魂、自由、そして自らの生涯なのである。
そうだろう? だから俺は常に言っている。
「俺のためにな~んもしなくて良いぞ。だけど自分のことは自分でやってくれ。わかりやすくいうと金は自分で
稼げよ。なっ!!」
これ・・・意外にも、望まない女性も居るんですねぇ。自由と労働を買って欲しいそうです。
「すいません。間に合ってます。そんなもんに金を使う気は一切無い。」
ペーター、エリック、ジョン。彼ら三人は自称色男の独身貴族で、ガールフレンドに不自由はしない。彼らはこ
れまでよくバーで行きずりの相手を探すことがあった。エリックとジョンはかっこいいので、カウンターに座りさ
えすれば必ず収穫があるのだが、今では両者とも、いっそのことペーターと一緒にプロの女性を買った方が
いい、もうタダ飯をガツガツ食べたくないと思っている。「ただより高いものはないよ」3人は口を揃える。
タダ飯一食にありつくには、一晩中狩りに費やさなければならない。この時間のロスを計算すれば高級娼婦
を買った方が安くつくくらいだ。時間を気にしないとしても狩りをするほうだっていつまでも道化師になれる気分
とは限らない。魅力的な笑顔をふりまき、バカ話をし、お世辞を言ったり騙したりして、やっと一人の女を引っ
かけることに成功するなんて、まるでドタバタ劇
だ。それに女の良し悪しはその晩の運次第であり、狩人には
選択の余地がない。つまらぬゲームが終わっても、そのあとさらに問題が待っている。香港の行きずりの女に
ゲームのルールは通用しない。あらかじめ、一晩限りの遊びだと納得したはずなのに、彼女たちはいつも一晩
終わればもう一晩となかなか踏ん切りがつけられない。本来は善良な彼らだが、真面目な女の与えるプレッ
シャーの下では、やむを得ず心を鬼にして、玉の輿に乗ろうとする女たちに望みを放棄させるよう、しむけざるを
得ない。
こんなことはわかっている。世の殿方たちもそうだろう
しかしわからないのは、世の殿方たちがこれをわかっていながら、なぜ”素人”に手を出すのかという謎である。
どうして?
妾の中には、旦那の愛を繫ぎ留めるため、自ら進んで金を工面してやる者も多い。賢い男なら、女を囲うのに
は必ずしも金はたくさん必要ではないということをちゃんと知っている
。最初、十分に豪勢にしてやり、女心を
掴んでしまえば、その後は倍になって返ってくる、ということを。
中国のセックスマーケットの歴史は浅い。当初、客は単純な性交のみを求め、娼婦もセックスプレーを全く知ら
なかった。しかし近年、中国から娼婦が大挙して香港や台湾へ押し寄せ、果ては外国のチャイナタウンまで行
って売春するようになると、国際市場の中で、彼女たちは多種多様なセックス方法を学習した。そして帰国する
と新しく学んできた技を国内の客に伝授した。このように娼婦を通じて外部の影響を受けながら、国内の客の
好みも変化を遂げてきたのである。このことを見てもわかるように、娼婦も十分、社会に影響する力を持っている
が、単にセックスというプライベートな関係だけに限られているため、彼女たちの活動は社会に尊重されず、ま
た譴責もされないという、一種衝突のない状態の中にある。娼婦と社会の関係は非常に微妙である。娼婦は社
会のさまざまな集団の持ついかなる特徴も備えておらず、同業者同士の団結力も乏しい。このほか、顧客もお
そらく非常に体面を重んじる人々であろう。彼らは娼婦と親密な関係になる際、知らず知らずのうちに娼婦の生
活スタイルおよび価値観を受け入れている。こうしたことで、娼婦は客を通して、ある程度社会からの抑圧を緩
和させることができる。不公平な目にあうと、娼婦は個人的な不幸、あるいは誰かに迷惑をかけられたと考え、
社会制度のせいとは考えない。だが、このように矛盾を個人化する態度では、社会制度に厳しく反発する力を
呼び起こすことができない。抑圧を感じないのだから、革命をやる力などあるわけない。
弁護士をしているイギリス人の友人は言う。
相対的に見て、中国文化における娼婦差別は、他の国の文化よりずっと人道的だよ。西洋の娼婦は、『聖書』
においいてすでに十八層の地獄に落とされている
んだから。彼によるとヨーロッパの街頭で見かける娼婦の姿
は不潔で死んだような目をしているという。それに比べ香港や中国の街娼は、見た目も清潔で、この職業が決
してそう卑しいものではないと思わせる。中国の伝統的な第一夫人は亭主が外で遊ぶのを不潔だと恐れて、
自ら野の花を摘んで帰ることを提案し、娼婦が見受けされて妾になる例も少なくなかった。中国におけるこれま
での高級娼婦たちはみな厳格な訓練を受けて、すぐれた才能を発揮してきた。さまざまな故事においても高級
娼婦と風雅な文人や英雄豪傑との交わりが描かれており、それが不思議と歴史上に重大な影響を及ぼしてい
ることがわかる。これに対し、西洋文化はこれまで娼婦に対して情けをかけたことは一度たりともない。さすが
に現代になってからはあえて公然と娼婦に唾を吐きかけたりしないが、決してその尊厳を認めたわけではない。
西洋の娼婦はほとんど街娼スタイルであるため、売春禁止法の脅威を直接受ける。この厳しい抑圧の環境の
下では、自然に抵抗する力が生まれてくる。Gluttons and Libetines(マーストンベイツ著)という本には世界各地
における娼婦の権利獲得運動の軌跡が記されている。それによればロンドンの娼婦の団体は結束が固く、権
利獲得のための活動も活発であるという。あるロンドンの娼婦の団体では驚くべきことに売春業関係者が一致
団結してサービスを提供すべきでないと見なす客を拒絶してしまう。これを見てもロンドンの娼婦の中には強大
な反逆勢力が結集していることが明らかである。彼女たちが反抗する理由は、その生活スタイルが大多数の
人々から公然とした非難を受けているからだ。
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