タブレットを買ったので、写真が取れるようになりました。ノートPCを持ち歩いて、バッテリー気にしながら、カメラとして重すぎて手元グラグラしながら写真を撮るのも嫌なので。タブレットとはいえ、PC代わりなので、シムも入らなければ12インチもあり、常時持ち歩くには不便な大きさです。
底辺の生活に触れる前に、シンガポール在住の一般的な日本人の居住区に触れておこう。私の経験上、最も日本人と遭遇率が高いところはマリーナベイサンズだが、ほとんどが宿泊者=観光客と思われるので、これは除外する。シンガポールのリトルトーキョーは、ロバートソンキーと呼ばれるところとなる。最寄り駅のクラークキーまでは歩いて15分ほどで、あまり便利ではないが、そこからさらに徒歩で10~20分のリババレ(リバーバレー)・グレワ(グレートワールドシティ)までのコンドミニアムが、標準的な日本人居住区といえよう。
日本人学校が、島の東部・西部にあるので、子育て世帯は、日本人学校近傍のコンドミニアムに住んでいることもある。独身世帯だと逆にオフィスまでの立地だけを重要視したラッフルズプレイスにあるコンド、Sail(セール)もよく聞く。裕福な世帯は、オーチャード近郊やセントーサのコンドミニアムに住んでいるが、数はあまり多くない。一方、中華系・インドネシア系の富裕層が住んでいる一軒家地域は、日本人が住んでいるというのは聞いたことがないほど珍しい。
お待たせいたしました、ここからが底辺の世界になるが、シンガポール人の8割が住んでいるHDB(公共住宅)を底辺と呼んでしまうと、ほぼ全員底辺になってしまい、真の貧困層がほとんど皆無のシンガポールの記述として不適切な気もする。繰り返すが、中国やインドネシアの貧困層に値する層は、シンガポールにはいない、と言ってしまってよいだろう。日本にもいないのだが、「日本の貧困層」と同じ感覚でとらえるならば、底辺と解釈してもよいだろう。
底辺という言葉を使っておきながら言うのもなんだが、実はHDB(公共住宅)とコンドミニアムは、大して変わらないw ここからはシンガポール賛美=HDB賛美だw
家賃:HDBが2500~3500SGDに対し、コンドミニアムは3500~5000SGD程度である。もちろん、上記の富裕層の住むコンドミニアムは10,000SGD以上も普通に存在する。家賃20万円と40万円の違いなので、違うといえば違うが、20万円の物件に住んでいて底辺というのも…厳しいだろ?
セキュリティ:コンドミニアムには、ゲートにガードマンが居る。が…、「フレンド、インサーイド」とか適当言えば誰でも入れるのでほとんど意味のないセキュリティレベルであるw
内装:HDBの分譲はハコのみの状態で売り出されるので、内装はオーナーによる。内装の質は時代によっての流行りや改善が見られ、最近建設されたHDBならば、コンドミニアムと遜色ない内装と言ってよいだろう。ポンゴールというシンガポール北部にある新興HDB群(とはいえ、Punggol21という開発プロジェクトは1996年、Punggol21 Plusが2007年なので超最新ではない)に遊びに行った時は、あまりの綺麗さに驚いた。住んでいた日本人が几帳面で、彼の家はいつも綺麗にお洒落に保たれているというバイアスがちょっとある。
コンドミニアムにはないHDBの利点がいくつかある。それはHDBが政府開発なので当然の結果だが、公共交通機関とのアクセスが良い、ように作られている。
バス:バス停まで雨にぬれずに行けるアーケードが配備されている。
地下鉄駅:駅近もあるが、政府開発のインサイダー情報があるので、将来の駅近の可能性もあるw つまり現在開発中の地下鉄の駅が近くにできることもある。駅近でなくても、上記のバスから駅までの経路は確保されているだろう。
光熱費:ガス・電気・水道代の料金体系がコンドミニアムと違い、安い。
これはどうでもよい情報だが、住所でコンドかHDBかばれてしまうことがある。HDBは、政府開発なので住所にあるブロック番号と郵便番号の下3桁が一致する。これを知らずに住所を見せてしまったら、「あら? 引っ越したってコンドなの? ふーん、そういうことね…」とプライバシーを見透かされてしまった痛い経験があるので、注意が必要だw
これはHDB・コンドに依らないことだが、シンガポールでいうところの「郊外」に住んでも、利便性はさほど変わらない。なぜならば、シンガポールはとても狭く、かつ、高速道路が完璧に整備されているので、中央からタクシーで15分・20SGD程度でどこにでも行ける。東から西へ横断するとその2倍になるが。遠いとタクシー代が高くなる? 距離にも比例するがシンガポールのタクシーは、CBDチャージだピークアワーチャージだと色々かかるので、中央から中央のごく短距離でも10SGD以上かかることを思えば、20SGDのタクシー料金も大して変わらない範囲といえよう。意外なことだが、例のポンゴールの彼の家で、深夜1時過ぎまで遊んで帰る時も、タクシーを呼ばずに流しのが捕まるという利便性がある。逆に場所に依らず、昼間は、夜間チャージが取れないので、乗車拒否されまくる、客が乗っていないのに、オレンジランプなんてのが多い。夜であれば、50%増しなので、どこでもすぐに捕まるゆえに、私はシンガポール生活8年でタクシーを自分で呼んだことがない。
以上を総合すると、HDBの家賃分布でも2500SGDに限りなく近づくのは郊外、CBDエリアだと3500SGD近傍になるだろうから、郊外のHDBは、割安となる。
シンガポール在住20年以上、すなわち10年以上前のシンガポールをよく知る人、それはシンガポール人も含むが、HDBを不当に評価してしまう傾向がある。ちょっと前にも書いたことだが、10年以上前のシンガポールのGDPは現在の約半分だ。さらに10年前の20年前だと現在の1/4ということから、想像すればわかるように、その時代の政府開発の公共住宅=ショボイというのは事実”だった”。しかし、最近10年前後のHDB開発は、20~30年前のHDBとは異なる。また地下鉄一つとっても、私が来た2008年以降、黄色・青などの新設ライン、またはラッフルズ南のマリーナベイエリアの開発など、どんどんシンガポールは進化している。現在は、HDB=ショボイ・汚いは必ずしも成立しないだろう。
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