セミの寿命が素数である理由
日本のセミは地中で7年地中で7年、幼虫として生き、そして羽化するために地上に出てきて、交尾して死にます。つまり寿命は7年です。一方アメリカのセミは11年から13年、地域によっては17年ゼミもいる。セミの周期というのはどういうわけかすべて素数なのが特徴です(数学の世界では有名な話)。なぜ素数なのか?いや、なぜこんな話にここで突然触れるのか?これが自然界が作った、出会いたくない相手と出会わないための技だからです。地上で天敵と遭遇する確率を極限まで低くするためには、寿命は大きい素数であった方が良い。出会いたくない敵と次に地上で遭遇する期間が指数的に長くなる。自然界は、こうやってトラブルを回避してきたわけです。
世の中には「カリスマ」と呼ばれる経営者が何人もいます。彼らと面会していて共通していること、それは来客の対応をしている時には相手に時間を独占させる、ということです。仕事ができない経営者は、来客中でも時間を気にしたり、秘書からのメモにわざとらしく目をやったり、忙しげなフリをして応接室を突然離れたり、とにかく落ち着かない。「ごめんなさい、ドタバタしてて」と謝りながら、結局、来客の面会という貴重なチャンスを無駄にしている。なので、仕事ができない経営者はすぐにわかるものです。
それに対して、ホンモノは実にゆったりとしています。相手の話にしっかりと耳を傾け、そして考えをしっかり伝える。あたかも「僕との面会がそんなに楽しいのか?」と錯覚すら与えるのです。しかし大物ですからヒマなはずがない。客との会話に集中し、それ以外のことをシャットアウトしているだけの話です。ニセモノは、他にもあれこれやりたいことがあるからじたばたする。そして見苦しい。だから結局、相手の心をつかめないのでしょう。ホンモノは、しっかりと集中し、その日の内に話の決着をつける。相手をその気にさせるのも抜群にうまいのです。
つまりプロ中のプロとは、一番大切なことを見失わない。その一点において、集中力がすごい。ダメな営業マンやキャバ嬢のようにギリギリになるまで、とか、めんどくさいから、とかそういう刹那的な理由で、自分のゴールを変えない。だから、もしかしたらプロとは、自分の願望を実現するためのシナリオをすでに持っているのではないだろうか?ブレずにそれをひたすら遂行する人のことを言うんじゃないか?そんな気さえするのです。
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