せっかく新しい、情報を見たのに既に頭の中にある知識を引っ張り出してきたら、新しい思考は生まれません。知識はちょっと横に置いておき、得た情報から新たに考え始めて、今まで見えていなかった結論にたどり着けるのです。
「知識」は過去!「思考」は未来!
知識が思考の邪魔をするため、誰にとっても自分が詳しい分野において斬新なアイデアを受け入れることは、よく知らない分野においてそうすることよりはるかに難しいことです。よく知らない分野であれば、革新的なアイデアを寛容に受け入れる人も、自分の専門分野については驚くほど保守的であったりします。保有する知識が多すぎて、どんなに斬新なアイデアを聞いても頭の中から引っ張り出してきた知識によって「そんなことは不可能だ、できるわけがない。」と否定してしまうからです。「詳しくなればなるほど、その分野での新しいアイデアに否定的になる」傾向が見られたら、「知識が思考を邪魔している」ことを疑ってみた方が良いでしょう。
反対に思考力のある人は、自分の専門分野においてさえ革新的で柔軟です。それは彼らが常にゼロから考えているからです。時代が変わり、世の中が変わり、新しい現象が出てきて新しい情報に触れたとき、過去の知識ではなく、目の前の情報から考えることができるかどうか。それが「考えることができる人」とできない人の分岐点です。もしくは、「時代の変化に気がつく人」と気がつかない人の違いともいえます。
ちきりんの本が、アジア一国一愛人構想の新たな一局面を言語化したな。
・アジアの動乱の収益化
・国民としての権利の買収
・高度経済成長の体感
・過去の経験や知識が通じない新興国の原始的状態を見て、そこで得た新思考を先進国市場に還流させる。New!