池上彰の本だ。私は爪の垢を煎じて飲まなければならないが、反省の意味を込めて読んでいくこととしよう。
焦点の合わせ方がうまいかどうか=受け手にとって身近な話としてどうもっていくか
常に根本的な疑問を持つ そもそもなぜ~なのか? と自問自答しそれに答える解説。
日本航空の経営破綻の理由を二つのキーワードで説明しましょう。それは特別会計と護送船団方式です
すっげー、言い切った。
これで視聴者の興味をつかみます。道路を作る話と飛行機の話を結びつける。護送船団方式という金融機関
を守る話と航空会社の話を結びつける。「これらは意外な組み合わせですよね。でも本質は同じですよ」
これもインパクトがあって、よくわかってもらえます。
わかりにくい説明を見つけてみよう。
子供新聞より、テーマは「日本銀行の国際業務」
日銀の仕事の中には「国際金融システム安定への取り組み」もあると聞いた中学生の息子が、「難しそうだね」
と父親に尋ねています。その答えが次のようなものです。
「世界経済が安定的に発展するためには、国際金融システムが正常に機能し、企業や金融機関が安心して
国際的な取引を行える環境が必要なんだ。日銀は、海外の中央銀行や国際機関と情報交換を行い、国際
金融市場のリスクを把握するんだ」
これが中学生向けの解説文なのですから、恐れ入ります。日銀の担当者は「国際金融システム」や「国際金融
市場のリスク」がどういうものかよく知っていますから、「そもそも・・・」と説明する必要があることに気づきません。そ
の結果が、この専門的な解説になっています。自分がよく知っている常識を相手は全く知らないという事実に気
づけないと、こんな難しい説明になってしまうのです。
この『にちぎん』は、日銀がわざわざ私に送ってくださったもの。それを、こんな批判の俎上に載せてしまって、まこと
に申し訳ないのですが、「専門家」は、素人が何がわからないかがわからないので、こんなことになるのです。
専門家で無い人は何がわからないか。そこに気づくことから、わかりやすい説明は始まります。
デリバティブのプロ・ノンプロと玄人・素人は違います
プロかどうかの線引きは金をもらっている。つまり金融機関で働く人のことを指します。
玄人かどうかの線引きは”理解”です。
私の記事は、例えば
Vanilla基礎 GammaとVolatility
の記事は、プロ向け(プロ素人には解説、プロ玄人にはお笑い。すげー説明だなと玄人は思うでしょ?)
最近がんばって書いたこちら
数学を使わないオプション解説 Gammaって?
は、ノンプロを包括したプロ向けの解説のつもりです。
ノンプロの読者の皆様、いかがでしょうか? まだ専門的な解説でしょうか?
>が、金利の連中がGammaこそがデリバティブであるという意識が無い理由は、現物である債券にも
>Convexityは存在するからである。
この辺がノンプロ向け記事でありながらも、玄人には受ける視点だとは思っているのですが笑っていただけました?
企業小説にはなぜ素人が登場するのか
専門的な内容を、読者にわかってもらうため、企業小説やビジネス小説には、必ず素人が登場します。企業
の内幕や業界事情に詳しい人が、素朴な質問する素人に向かって丁寧に説明するシーンがあるはずです。
あっちゃー! 
当サイト・・・、質問者は全員プロだ・・・。コメント投稿者までプロの香り。
だからわかりにくいんだな!! コメントしにくいよなぁ・・・この雰囲気じゃ・・・。
50% Knock-In PutのPremiumって実現できるの?@理想的な世界にて
金利をSalesに教える
CBとCall Option+Bondの違い for Beginner
何がfor beginnerだよなぁ。一生懸命書いたつもりだったが、ノンプロ読者にわかるわけもない説明だな。
記事上に登場するイビリ・パワハラの被害者であるシロウトもまたプロだ・・・。
為替オプションの基本勝ちパターン? プッ
お前VEGAの意味わかって無いだろ?
アナリストの前で言っちゃいけないこと
世の中に対する批判的な記事や嫌味は書いているのだが、コメントが荒れない理由がわかった気もする・・・
聞き上手は話し上手
相手の表情を見るとはいっても、じっと相手の目を見つめては、お互いが気づまりになります。そこでふだん親しい人との
日常会話の様子を思い出してください。いつも目を見ていますか?そんなことはないですね。たまに目を見て互いの視線
をあわせますが、その直後には目以外の部分に視線を当てているはずです。たまに視線を合わせつつ、さりげなく視線を
はずして話を続ける。これが理想的なのです。視線を合わせ続けていると恋人同士でもなければ、お互い気づまりです。
最初に会ったら、しっかり目を見て挨拶します。続いて視線を下にそらしてノートなど筆記用具を見る。次に再び相手の
目を見て、質問を投げかける。相手が話し出したら頷きながら、視線を下に向ける。相手が息継ぎのためにいったん話
を中断したら、また相手の目を見る。これの繰り返しです。相手の目を見ないで漠然と相手の顔全体に視線を向けま
しょう。相手の目の下、鼻から口の辺りを漠然と見ておくと、相手は「ああ、この人は私の話を聞いてくれているな」と感
じると同時に「見つめられている」という緊張感を覚えないですみます。
おっしゃる通りですね。私は普段、伏せ目がちに話しますが、男同士、圧力をかける必要がある場合、じっと目をみつめ
ながら話す習慣があります。

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池上 彰

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