日経新聞に日々の雑用に追われるプロとしてのファンドマネージャーとは?
と疑問調で書かれていましたが、私の見解としては、プロの定義は単に金をもらうかどうかだけであって
勝ち負けは関係無いと考えているので、何を今更という印象です。
また、ファンドの成績一覧が載っていましたが、これもひどいねぇ。投資のプロの運用結果。
純資産200億円以上で2000年2月以降から運用されているのはわずか16本。
そのうち、Indexに勝ったのは5本だけのようです。
長期投資? 徹底した企業調査に基づく投資?
いやー、実に素晴らしいよ。
ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理 バートン マルキール 井手 正介 日本経済新聞出版社 2007-05-25 |
Index投信の大御所が書いたずいぶん前に読んだ本なのですが、この本にとってもお気に入りのくだりがあります。
それは、チャーチストに対する挑戦状。
本が手元にあるわけではないのですが、確か内容はこんな感じでした。
私はサイコロを使って、チャートを描き、チャートが好きな友達に見せた。すると彼は、「おー、これは絶好の買い目だよ!」と言うので、「これは私がサイコロで書いたグラフなんだよ」と言ったところ、彼の反応は決して良いものではなかった。
うーん、マルキール�、なかなか性格が悪い。なんだか仲良くできそうな気がしますよ。
本の中でアクティブファンドもギッタンギッタンに斬りまくってましたが、確かに彼を否定することは難しい。
こんだけ言っておいて厳しいですが私はアクティブ派なのです。
私なりの答えは
Indexは夢が無い。100倍リターンは相当難しい。ただ、個別株投資においても、100倍銘柄の選定もさることながら、売らずに持ち続ける我慢も同様に難しい。読者の中で、今の持ち株で含み益は既に100%(2倍)を超えているが、まだ売らずに持ち続けている株があるという人は居るだろうか?
また分散投資してしまっている場合、自分の総アセットが100倍になるのはもっと難しい。
もう一つIndex Fundの一般に見た場合の欠点で銘柄入替のコストがちょっと気になります。
Index Fundは機械運用なので、Indexの組入計算開始日に株を買い付けます。
一方、Indexに採用が決まった瞬間に株を買い、計算開始日に売るという動きも見られます。(俗に言うコバンザメ法)
そんな動きがIndexに与える影響は軽微であると言われそうですが、これを投資理由にしている飯を食っている人が隣に居る環境だと盲目的にIndex Fundを買うのも心理的に難しい。
私が読んだ時は、こんなカバーでしたが最新版は違うようです。