昨今、新聞・ニュース等で食料価格高騰が話題になる中、食糧危機が起こったら?なんて脅す人が居るので、
その市場規模を調べてみました。
農林水産省のページで世界の穀物自給率を見ることができます。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/013.html
自給率が低い場合に、どの程度の資金流出が起こるのか?それ以前に、他のAssetである貴金属やオイルなどに
比べどの程度の大きさなのかが気になりますので、穀物市場規模を見てみたいと思います。
http://www.kanbou.maff.go.jp/www/jki/usda/usda0707.pdf
年間生産量をUSDベースで計算すると
小麦 61,277万t 22.5 bil bu 135bil USD
とうもろこし 77,710万t 30.6 bil bu 100bil USD
大豆 22,205万t 8.2 bil bu 70bil USD
1bu =(とうもろこし)25.4㎏、(小麦・大豆)27.2㎏
穀物全体で
210,000万tなので、ざっくり上記の和の2倍程度ということになり、
600bil USDくらいの市場規模があるのではないかと推測しています。
一方、商品全体を見渡してみます。
地上に存在する金は約11万8,400トン
推定埋蔵量を6万~10万トン、年間の生産ペースを2,000トン
金 20万t 6.43 bil troy ounce 6,000bil USD
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/energy/pdfs/b-1.pdf
2003年時点での確認埋蔵量は全世界で1900億kl。
2001年時点の全世界の産出量は33億5000万トン
1バーレルは約159リットル
1立法センチメートル=0.85g
年間産出量は24.8 bil barrel 2,480 bil USD
埋蔵量量は1200bil barrel 120,000 bil USD
株式市場の時価総額は約40,000bil
これらを総合して考えると、現時点での食料品市場はまだまだ小さいと言う結論になりました。
ただ、逆に言うと、食品は相対的に安すぎるということなのかもしれません。
金の先物を買うくらいなら、大豆の先物買ったほうが良いかな?というくらいでしょうか?