カテゴリー: 人生設計

土地信奉と不動産業

何が欲しい?と聞いたら「土地」とか「家」と答える人が多いと思います。
土地や家(不動産)は、人生で一番大きな買い物と言われていますので、金の使い道=人生観と考えるなら、
不動産が一番欲しいものというのは非常に納得できる答えです。
かのピーターリンチも「株を買う前に、家を買え。」と言っているくらいです。
ここから先は、異常性格者の戯言として読んでもらいたいのですが、私は不動産には全く興味がありません。
家を買うときに何を考えますかね?
場所�通勤が楽なほうが良い。だけど休日は静かに暮らしたい。
広さ�奥さんが居る。子供が居る。自分の書斎が欲しい。奥さんは広くて綺麗なキッチンを望んでいる。
などなどを制約条件 ご予算=いくら の下で解くことになります。
ここで私には幾つかの疑問が頭をよぎります。
通勤? 転勤もあるし、いつまでその会社に勤めるつもり? 会社が変わればオフィスが変わる。
税制の変更や大きな為替変動があったら? 俺は違う国に行く。
次の奥さんが違う趣味だったら?? ずっと同じ奥さんで本当に良いの?
子供の学校のことまで考えて、家を決めた? もし期待に反してバカだったらどうする?
無理矢理バカを勉強させて、近所のエリート学校に入れようとするの?
というように、買った不動産が自分にとって価値があまりなくなり、売りたくなるようなイベントは山ほどあり、
その度に売買しているととても効率が悪いように思えます。
私が本末転倒だと思うのは、家を買ってしまったがゆえに、人生の自由度を減らす選択をしてしまうことです。
家を買って、3日後にヘッドハンターから電話がかかってきたら?どう考えますか?
家を買ってしまった事実を無視して、そのオファーを検討することは難しくなります。
人生が変化を抑えるように決断する、これすなわち人生のオプショナリティの放棄と制約。
一体いくらの損失になるのか想像もつきません。これが私の不動産が嫌いの理由です。
居住用で無い場合は、その限りではないと言われそうなので、これをご覧下さい。
世界の不動産会社、時価総額ランキングです。
BWREAL.JPG
不動産業とは、土地建物の売買・賃貸仲介・分譲などの取引行うこと。
香港・日本・シンガポール�。なんだか、どれも身近な国だな�
国土の狭い国ばかり・・・。無いものねだりという人間の本質がよく現れています。
土地信奉が無いと大きくなるのは難しそうだ、ということが推測されます。


オレはオレの国を手に入れる

シンガポールは、ハリラヤプアサ、イスラム教の断食明け(ラマダン明け)を祝う祭日です。
イスラム暦で毎年、日にちは変わるようですが、日本はOpenなので、”一日デイトレーダー”。
タイトルは、私の台詞じゃありません。ベルセルクのグリフィスの台詞です。
地に落ちる鷹を、もう一度見たいと言う動機でインターネットアニメで見ていたら、
彼は建国思想を持ち合わせていたことがわかりました。おー、今だから共鳴~♪
ということで、いくつか紹介します。
建国・自らの夢のためにゲノン総督と一夜を過ごしてしまった後、昨夜の出来事を問われて
「オレはね・・・命を落とした仲間達に何ら責任を感じてはいないよ・・・
それはあいつらが自分自身で選んだ戦いなのだろうから。だが・・・
何百何千の命を懸けながら自分だけは汚れずにいられるほど・・・
それほど・・・オレの欲しいものはたやすく手に入るものではないんだ」

うぅっ。
現時点で、男みたいな女まではいけるのですが、女みたいな男�、まだ覚悟ができません。
文で書くと大差無いんだけどなー。この一字の置換が大きいんだ。
ゲノン総督と再会し、あの素敵な一夜について、どう思うか尋ねられ
「私の歩く道端にたまたま、あなたという石コロが転がっていた…ただ、それだけです。」
姫との会話の中で
「私にとって友とは、決して人の夢にすがったりしない、誰にも強いられることもなく、
自分の生きる理由は自らが定め進んでいく者
そして、その夢を踏みにじる者があれば、全身全霊をかけて立ちむかう。
たとえそれが、この私自身であったとしても
私にとって友とは、そんな『対等の者』だと思っています。」

だからよ。香港とシンガポールの女の子どっちが可愛いと思う?なんて質問を俺にしないでくれ。
顔・国籍・年齢などどうでも良い。(あっ、だけど性別は差別するよ。今のところ。)
友をパートナーと読みかえてもらえば、それが私がパートナーに求める資質です。
「これは戦です。戦場に観覧席はありません。戦場で死ぬのは王族でも貴族でも
平民でもありません。敗れた者が死ぬのです」

いやもう、否定のしようがありませんな。
少年時代の回想シーンより
路地裏からいつも見上げる城へ行こうとして駆ける少年。けれど気が付けば、
通ってきた道は全て死体でできていた。
皆、自分が城に行きたいと言ったからついて来て、 そして死んでいった。
その死体を積み上げた道を歩いてきた。 そして、もっと死体を積み上げねば、
城には届かない。 あきらめたら、自分も死体の1つになってしまうだろう。

建国とはそんな道なのかもしれない。


一族の覇権

リー・クアン・ユー
1965年 シンガポールをマレーシアから独立させ、初代首相に就いた男。いわば建国者です。
そして、現在も顧問相、そしてGICのBoard Memberもつとめてらっしゃいます。
http://www.gic.com.sg/aboutus_mgtteam.htm
リー・クアン・ユーの長男リー・シェンロンは現シンガポール首相
 この国は一党独裁制ですので、首相の選定に国民の意思は反映されることはありません。
リー・シェンロンの奥様、何晶夫人は、政府系投資会社Temasek Holdings社長
首相夫人、つまり、Temasek Holdingsが持っている株式
Singapore Telecom 54%
DBS Group Holdings 28%
Keppel Corp 21%
Singapore Airlines 54%
CapitaLand 40%
Singapore Exchange 23%(これはOwned by SEL Holdings)
 SEL Hondingsは、金融サービス開発ファンドでMAS統括下。
http://www.sgx.com/shareholder/documents/summary_of_AGM_04.pdf
リー・クアン・ユーの次男リー・シェンヤンは現シンガポール・テレコム総裁
The Monetary Authority of Singapore (MAS)
通貨投資庁と訳されることもあるが、要は中央銀行。
金融政策、通貨政策、通貨発行、金融監督庁、外貨準備金の管理
http://www.mas.gov.sg/about_us/Introduction_to_MAS.html
Board Memberは首相によって指名。
http://www.mas.gov.sg/about_us/mgt_structure/Board_and_Management.html
一族が、首相、GIC、テマセクの代表に就任することによって
通信、銀行、造船、航空、カジノ(って本当は不動産開発会社だけど)などの国家主要産業全てと
証券取引所、金融監督、通貨発行権・管理権(SGDはManaged Float by MAS)など
金の流れ全てを掌握する。
あっ!ところで、リー先生何歳でしたっけ?
1923年生まれ。85歳か�。元気でがんばってくださいね。


俺の欲しいもの

何が欲しいの?
よく問われる質問です。読者の皆様は、この質問になんと答えるのでしょう?
ブランドの服、時計、高級車、広い家、美人の奥さん�? ありがちですが。
私は、金で買えそうな、これらのものには、あまり興味はありません。
そう言うから、「だったらあんた一体何が欲しいの!!」って言われるのかもしれませんが。
私は完全無欲の聖人君子ではないので、欲しいものは普通にあります。
最近、ここに来て、欲しくなったものは

  1. Sovereign Wealth Fundのファンドマネージャーの椅子
  2. 取引所の株51%
  3. 2009年-10年オープン予定のカジノ運営委員”長”の椅子 casino legalization committee
  4. 政府税調の椅子 iras(Inland Revenue Authority of X) members of the board

です。
金で買えるのは取引所の株くらいかな。現値で制限無く買えるとして3000億円くらい???
性格的に、プレイヤーには向いていないので、やっぱり元締めが良いのです。
自分では何もせず、場所と機会だけ提供して参加者全員から吸い上げる。
さて、欲しいものを手に入れるために、今日もせっせとRange Accrualの開発でもするか。
デリバティブの市場参加者に勝負の機会を与えるために。
はぁ~、遠すぎてため息出ちゃう。


被支配階級の特権

我々が何が正しいかと決めます。国民がどう思うかは気にする必要はありません
アジアの殆どの国は、欧米植民地支配を経験し、その負の遺産をおって独立した。経済発展
を進める上での困難さは欧米とは比べ物にならない。それに加えて、エスニックグループ、宗教
国境線といった未確定の紛争の火種は尽きず、国家統一はままならない。このような状況で
欧米流の民主主義を実践して市民的自由を認めたら、アジアの殆どの国は崩壊してしまう
by リー・クアン・ユー(シンガポール初代首相、現顧問相、建国の父でもあります)
一方、こちらはフィクション。愛するTactics Ogreの中で
ハミルトン「力で人を縛り付ける、そうしたローディスのやり方に問題がある・・・そうは思わないのか?
タルタロス「縛り付けた覚えなどないな。彼らは力で支配されることを望んだのだ
ハミルトン「望んだだと?
タルタロス「そうだ・・・世の中を見渡してみろ。どれだけの人間が自分だけの判断で物事を成し遂げるというのだ?
      自らの手を汚し、リスクを背負い、そして自分の足だけで歩いていく・・・
      そんなヤツがどれだけこの世の中にいるというのだ?
ハミルトン「・・・・・・
タルタロス「貴公らの革命を思い出してみよ。貴公らが血を流し、命を賭けて守った民はどうだ?
      自分の身を安全な場所に置きながら勝手な事ばかり言っていたのではないのか?
ハミルトン「彼らは自分の生活を維持するだけで精一杯だったのだ・・・
タルタロス「いや、違う。被害者でいる方が楽なのだ。弱者だからこそ不平を言うのではない
      不満をこぼしたいからこそ、弱者の立場に身を置くのだ。彼らは望んで『弱者』になるのだよ
ハミルトン「馬鹿な・・・人には自分の人生を決定する権利がある。自由があるのだ!
タルタロス「わからぬか! 本当の自由とは誰かに与えてもらうものではない。自分で勝ち取るものだ
      しかし、民は自分以外の誰かにそれを求める。自分では何もしないくせに権利だけは主張する
      救世主の登場を今か、今かと待っているくせに、自分がその救世主になろうとはしない。それが民だッ!
ハミルトン「人はそこまで怠惰な動物じゃない。ただ、我々ほど強くないだけだ
タルタロス「・・・聖騎士よ、貴公は純粋過ぎる。民に自分の夢を求めてはならない。支配者は与えるだけでよい
ハミルトン「何を与えるというのだ?
タルタロス「支配されるという特権をだッ!
ゲームの中ではハミルトンは主人公率いる解放軍の味方の”聖騎士”、タルタロスは敵の暗黒騎士です。
ここでもう一度現実世界を振り返って、リー・クアン・ユーの言葉を思い返しましょう。
タルタロス的イデオロギーの下の発言と思えてきます。
現実世界のシンガポールでは、解放軍は、”テロリスト”と呼ばれることになりましょう。
被支配階級の特権�、エンジョイしてらっしゃいますか?


Only Oneの利権

独占禁止法という法律があります。
公正”取引”の確保に関する法律だそうで。
独占を許せば、それが不正な利権となるから禁じられているはずなのです。
市場原理にのっとった公正な勝負。こんなものはおいしくありません。
不公正な独占こそが、確実な利を産む戦略なのだと思います。
だから、私が買い物をする時は、ずらっと価格を並べます。
「どれにしようかな~」と言いつつ、ゆっくり一番良い価格を取るのです。
当然、並ばされるほうはおいしくない。並ばせる側にならなければなりません。
このおいしい独占権をどのように手に入れるか?
視野を狭くすること。思うに、同じ会社内でも、様々な仕事があります。
役割ごとに区切ってみると、同じ役割にたくさんの人が付いている役割もありますが、
一人しか割り当てられていない、あるいは、担当者不在の役割もよくあります。
これは小さな独占権の始まりで、かつ独占禁止法が無い世界。(取引じゃないですからね)
法律を犯す必要が無く、利権が簡単に転がっています!
見つからなければ、見つかるまで視点を狭くします。
自分しかできないこと、あるいは周囲の小さな範囲で、自分が一番であることが必ずあります。
そして、確保した既得権益は、それを保持する努力無しには、必ず失われるときが来ますので既存
の優位性を活かしながら別の利権を手にするための準備として、領域を静かに少しずつ広げます。
長い間独占を続けると、利権そのものが腐り始めるので、いつかは開放することになります。
利権に固執しすぎると、パイが小さくなるので、おいしくなくなってきたところで開放するのも戦略かと。
「弊社は香港に商品開発機能がありません。私は香港でアジア顧客のために商品を供給したいのです。」
聞こえはいい言葉ですが、こんなのは許してはいけない台詞の典型です。
言い換えれば、「香港の商品開発独占権を私に下さい」って言ってるのと同義です。
1人でやると仕事量が増えて、大変という人が居ますが、2人より1人の方が絶対に”おいしい”のです。

  1. どのように「こと」を進めるか?全て自分の裁量で決まります。
  2. 誰も自分のことを相対的に評価することができません。
  3. 全ての情報が集まります。

仕事量は多少増えますが、この利権はそれに替えてあり余るおいしいものだと思いませんか?


Olympicと国家

オリンピックとは国民の関心を政治からそらし、愛国心を植えつけるためのプロパガンダに過ぎない。
私の見解はこんなところです。
職場のテレビでも観戦しているほどの盛り上がりを見せているので、それに対して全くコメントしない
のもどうかと思い一言書いてみました。
オリンピックの歌、あなたも参加者~♪とか都合の良いことを言って国民たちにゼロコストで様々な手伝いをさせ、
外国からの観光・放映権収入で大掛かりな公共投資。
したたかな中国のことだから、オリンピック開催は国家全体として黒字かもしれません。
一方、参加者側からの視点。
大変申し訳ないが、日本人選手の100m走などメダルに手が届くはずも無い。
参加することに意義があると考えている場合。
メダルは絶対無理。そうは言っても日本代表。1億2千万人の大変な競争に勝ち残ってきた代表である。
でも世の中いろいろな国があります。シンガポールなどまだ大きいほうです。
ツバル、サンマリノ、ナウル、リヒテンシュタインなどの国も参加しているのです。全国1万人の代表として。
オリンピックの出場の絶対基準があるのかどうか知らんが、ツバル代表くらいなら50m10秒の韋駄天君でさえ
飛行機代を自分で出しますって言えば、なれそうな気がしてこないか??
しかも、この手の国は、得てして簡単に国籍取得ができる・・・。
Global Arb的オリンピック出場。
さあ、あなたも日本国籍を捨て、パラオ代表として世界の舞台を駆け抜けてみないか?


東南アジア横断 ~総括 アジア覇者への道

ちょっと席を外していました。
マレーシアのコタキナバル-キャメロンハイランド-クアラルンプール-シンガポール-インドネシアのバリ
と移動していました。
海とプールで遊びすぎて、浅黒い肌が余計に怪しさを増して見える、今日この頃です。
これでアジア主要国は、殆ど全部行きました。後はフィリピンだけです。
恥ずかしながら、バリがインドネシアって知らなかったです。もちろん、コタキナバルとキャメロンの位置関係も。
この旅行のおさらい。東南アジア地図で位置関係を見てましょう。広い。正確に言えば、インドネシアは長い。
移動費も、かさむわー、納得です。
AseanMap.jpg
これは自慢ですが、出発当日7月31日に下がり始めたAUDを売っておいたので、旅行費の一部はこの
取引で稼げていますがね。
残念なのは、AUD売りUSD買いではなく、JPY買い。でもAUDJPY=101円の水準でさようならです。
対して、ムッとするのが、現地Maybank経由でおろした1000MYR。433.84SGDも引き落とされてる!
3%近いCom!なにヌイてんだよDBS! テメー、死ね、ボケッ、カス~、クサレ商業銀行が!
たかが30,000円の3%なんで1,000円くらいなんですがね。
さて、気を取り直して、これら東南アジア、もといASEANとでも言おうか。
国家間データは以下の通り。
AseanData.JPG
こうして見ると日本のGDPは、もはや怪獣。すごい国ですよ本当に。
数値のショボさから、シンガポールって国なの?って言いたくなりますが、それでも国連加盟国を国の定義とするならば
世界全192国中のちょうど真ん中程度に位置する中流国家となります。


世界各都市生活費指数 Part2

前回書いた記事(世界各都市生活費指数)はUBS調べ。
今回はマーサーという会社らしいですが、数値は前回のほうが体感に近いです。
シンガポールがニューヨークより高い??本当かね??
Frankfurt・・・、シンガポールより高いと思うけどなぁ~。
皆さんどうとらえるでしょうか??
東京が生活費の高さで2位に浮上、ロンドンを抜く-1位はモスクワ
【記者:Bei Hu、Zoya Shilova】
  7月24日(ブルームバーグ):コンサルティング会社マーサーによると、
東京は生活費の高さでロンドンを抜き2位に浮上した。1位は3年連続でモス
クワだった。調査では、ドル安と高インフレでインドの各都市の生活費が上昇
したことも示された。
  マーサーのウェブサイトに24日掲載された資料によれば、東京は昨年の4
位から2位に上がった。インドのニューデリーは55位と昨年の68位から順位
を上げ、ムンバイは4位前進して48位となった。
  マーサーの調査マネジャー、イボンヌ・トレーバー氏は発表資料で「東欧と
ブラジルとインドの都市が徐々に順位を上げている」とし、「生活費の上昇が
成長率の高さと連動している場合がある」と指摘した。
  マーサーは多国籍企業や政府が海外の従業員の報酬を決定する際に目安と
できるように、生活費調査を実施している。食料、住居費、交通費、衣料、日
用品、娯楽など200以上の品目について、6大陸の143都市で調査し、ニュー
ヨーク市を基準に指数を算出する。調査は3月に実施した。
  ソウルの生活費は今年5位と、昨年の3位から低下した。香港は6位(昨
年5位)に後退。生活費が最も安いのはパラグアイのアスンシオンだった。
  生活費の高い50都市は以下の通り。

===========================================================================
08年     2007年                                       2008年     2007年
順位      順位  都市                国                  指数        指数
1        1   Moscow            Russia                142.4      134.4
2        4   Tokyo             Japan                 127.0      122.1
3        2   London            U.K.                  125.0      126.3
4       10   Oslo              Norway                118.3      105.8
5        3   Seoul             South Korea           117.7      122.4
6        5   Hong Kong         China                 117.6      119.4
7        6   Copenhagen        Denmark               117.2      110.2
8        7   Geneva            Switzerland           115.8      109.8
9        9   Zurich            Switzerland           112.7      107.6
10       11   Milan             Italy                 111.3      104.4
11        8   Osaka             Japan                 110.0      108.4
12       13   Paris             France                109.4      101.4
13       14   Singapore         Singapore             109.1      100.4
14       17   Tel Aviv          Israel                105.0       97.7
15       21   Sydney            Australia             104.1       94.9
16       16   Dublin            Ireland               103.9       99.6
16       18   Rome              Italy                 103.9       97.6
18       12   St. Petersburg    Russia                103.1      103.0
19       19   Vienna            Austria               102.3       96.9
20       20   Beijing           China                 101.9       95.9
21       22   Helsinki          Finland               101.1       93.3
22       15   New York City     U.S.                  100.0      100.0
23       38   Istanbul          Turkey                 99.4       87.7
24       26   Shanghai          China                  98.3       92.1
25       25   Amsterdam         Netherlands            97.0       92.2
25       29   Athens            Greece                 97.0       90.6
25       62   Sao Paulo         Brazil                 97.0       82.8
28       26   Madrid            Spain                  96.7       92.1
29       49   Prague            Czech Republic         96.0       85.6
30       37   Lagos             Nigeria                95.9       88.0
31       31   Barcelona         Spain                  95.2       89.2
31       64   Rio de Janeiro    Brazil                 95.2       82.5
31       23   Stockholm         Sweden                 95.2       93.1
34       24   Douala            Cameroon               95.1       92.9
35       67   Warsaw            Poland                 95.0       82.4
36       64   Melbourne         Australia              94.2       82.5
37       39   Munich            Germany                93.1       87.6
38       45   Berlin            Germany                93.0       85.9
39       44   Brussels          Belgium                92.9       86.5
40       40   Frankfurt         Germany                92.5       87.4
41       33   Dakar             Senegal                92.2       89.0
42       28   Kiev              Ukraine                91.7       91.4
43       43   Luxembourg        Luxembourg             91.3         87
44       30   Almaty            Kazakhstan             90.7       89.6
45       31   Bratislava        Slovakia               90.6       89.2
46       45   D?sseldorf        Germany                90.4       85.9
46       72   Riga              Latvia                 90.4       81.5
48       52   Mumbai            India                  90.3       84.9
49       59   Zagreb            Croatia                90.0       83.5
50       57   Hamburg           Germany                89.9       84.2
===========================================================================

出展:マーサー
原題:Cost of Living Climbs in Tokyo, Mumbai; Moscow Top, Mercer Says
【関連記事】
2008.05.26: Global Tax Arbitrage 販売管理費
2008.04.21: 世界各都市生活費指数
2007.12.05: ロンドン 狂気の物価、以外のことを書こう


老後もアマくない日本の現実

友人が私に聞いた。
友人「お前最近何やってんの?証券会社?あー、頭使って悪いことするヤツか。
ピッタリだな!お前!良かったじゃねぇか!」
俺「・・・、お前は?」
友人「施設で働いてんだよ。障害者とか老人のよ!」
そう…施設に入ってるんじゃなくて、働いてるのね? それは、よかった。
この年で捕まったら、もう施設じゃすまない。しばらく三食・労働保障付のムショ暮らし。
俺「どう?」
友人「楽だねぇ。バイクで通ってっから、ここ数ヶ月区内から出てねぇ。仕事・家・彼女、全部横浜!」
毎日1時間、電車に揺られていた当時の私と比べて、遥かに優れた通勤事情。
当然、スーツなんか着る必要無し。
龍の書いてあるジャンパーで職場に行ってもどうせ仕事は、作業着だから関係無し。
友人「だけどよ~、障害者がこの前襲ってきやがってよ。むかついたから、(障害者の)親が見てないところで
思いっきりボコっといた。教育だよ、教育!
親がしつけねぇから俺が代わりにやってやったんだよ。ま~、ちょっと効果がありすぎてな。
俺の顔見ると、ヤツ、びびっちまうから、親にバレんじゃねぇかってのだけが心配なんだけどな。」
そりゃー、百戦錬磨のお前にボコられたら、本能的に生命の危機を感じるがな・・・。
友人「老人のオムツ換えるの嫌だぞ~。向こうもプライドあるから拒絶してくるときあるからな。
新人の女の子とかさ、拒絶されるとショックみたいなんだよな~。
俺なんか、ラッキーとしか思わねけーどなぁ。仕事減るんだからさ。
どうせそういうわけわからんこと言うジジィは、ボケてんだから、ボケ防止にデコピンしときゃ良いんだよ!」
俺は誓う。将来、老人施設にだけは入るのは止めよう。
そしてこの素晴らしき介護に多大な社会保障費を税金から出している国に納税するのも止めよう。


Gambler心得

  1. 絶対負けたくないなら打つな
  2. 金を稼ぐなら働いた方が早い
  3. 絶対勝ちたければ胴を張れ

以上を信条に勝負に臨むようにしております。
ですので、私は客としてカジノに行く時は、私の頭では一つの消費活動と考えております。
消費は投資の部分集合、リターン-100%、分散0の投資として定義できる。
と言ったことがあるので、消費よりは投資に近いのかもしれませんが、言うなれば
博打とは、分散(リスク)のお買い物、リスクショッピングである。
だから負けて当然。負けて痛いような金額はやらない。オッズは高めが好き。という結論になり、
いわゆる”女”掛けと揶揄される万馬券を100円だけ買うという戦略になりがちです。
数学的には、勝負は1回で終わらせるべきです。
10,000の資金を一発勝負で全額かけるのと、1ずつ10000回に分ける場合で、期待値は同じですが
分散が大きく違います。
カジノでありがちな”いちかばちか”ギャンブル、49%で2倍、51%で0という博打において
1回全額勝負の場合、期待値98%の分散99.96%=49%×(200%-98%)^2+51%×(0%-98%)^2
2回に均等分割すると期待値は当然同じ。一方分散は半分になり
49.98%=49%×49%×(200%-98%)^2+2×49%×51%×(100%-98%)^2+51%×51%×(0%-98%)^2
無限回の試行では分散は0%に近づく。
カジノ通と称されるリピーターは、博打打ちを超えてカジノにおける2%の”消費者”に帰着することがわかります。
分散(リスク)を買うわけですから、あえて分けて賭けて分散を下げるのは矛盾した行動なのです。
期待値の悪いオッズ100倍を、少しずつ何度もやるというのは最も愚かで矛盾した行為です。
ギャンブルで勝っている人�そもそもあまり会ったことがありませんが、大体は女性で、一度しか行ったこと
がなく、ビギナーズラックで勝って止めた人です。分散の賜物たる数学的に当然の結果です。
回数が多くなればなるほどカジノの収益源泉である負の期待値に収束するだけです。
一方、私はダラダラと長い時間ギャンブルをする非経済合理的行為が嫌いではありません
なぜならば、その時間ずっと、自分がスッタお金とは比較にならない規模で、胴元として吸い上げる
将来の自分の姿を想像しているからです。


Richest Hedge Fund Managers

すごい世界もあるものです。
運用規模28bil USDに対して3.7bil USDもらっていると言うことは、上がりの10%としたら
年間運用成績が2倍以上だったのでしょうか?
ベアで儲けたってのが、またカッコいいな。
それでもBillionairesテーブル100位以下。World Billionaires恐るべし。すごい壁の厚さです。
ただ、Billionairesテーブルみてると金融屋さんってあんまりいないのです。
Topはバフェットだ!と怒られそうですが。
考えさせられます。所詮、金融だから、それ自体何かを生んでいるわけではないし。
古い記事ですが、以下ご参考です。

ヘッジファンド業界:ポールソン氏が報酬3800億円で1位-ソロス氏2位

【記者:Poppy Trowbridge】
  4月16日(ブルームバーグ):ニューヨークを拠点とするヘッジファンド、
ポールソンの創業者、ジョン・ポールソン氏(52)の昨年の報酬は37億ドル(約
3800億円)で、業界トップだったことが、インスティチューショナル・インベ
スターのアルファ誌の調査で分かった。
  ジョージ・ソロス氏は2位だった。前年に報酬1位だったジェームズ・サ
イモンズ氏は3位。同誌はヘッジファンド運用者の報酬上位50人の番付をまと
めた。推定の報酬額はソロス氏が29億ドル、サイモンズ氏は28億ドルだった。
  上位25人の運用者の報酬の平均は8億9200万ドルで、前年から68%増加。
上位50人の中の最少額は2億1000万ドル。
  ポールソン氏の運用資産280億ドル規模の運用会社は2007年に米サブプラ
イム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連資産の下落を予想して利益を上
げた。07年1-9月の同社の手数料収入は約27億ドル。
  ポールソン氏は元ベアー・スターンズのマネジングディレクター。
07年のヘッジファンド業界報酬上位10人(単位は億ドル)
1 37 John Paulson, Paulson & Co.
2 29 George Soros, Soros Fund Management
3 28 James Simons, Renaissance Technologies Corp.
4 17 Philip Falcone, Harbinger Capital Partners
5 15 Kenneth Griffin, Citadel Investment Group
6 9 Steven Cohen, SAC Capital Advisors
7 7.5 Timothy Barakett, Atticus Capital
8 7.1 Stephen Mandel Jr., Lone Pine Capital
9 6.25 John Griffin, Blue Ridge Capital
10 5.2 O. Andreas Halvorsen, Viking Global Investors
原題:Paulson’s $3.7 Billion Pay Tops Hedge Fund Managers, Alpha Says


投資人生の必要条件

投資=人生とするためには、投資の損益が無視できるものであってはならない。
言い換えれば、投資で損をした場合、その損が自らの年収で取り返すのに時間がかかるほど大きいもの
でなくてはならない。
例えば、年収が1000万円と想定していくつかのケースを考えていくとしよう。
Case1)全資産が2000万円で株(1銘柄)で運用されている場合
この株を無視して生活するのは難しいだろう。
なぜならば、株が半分になれば年収が全額飛ぶ。
株のVolatilityが25%とするならば1σで500万円だ。
1day1σは500万円÷√250=約35万円 2σ強触れれば、一日で月収が吹っ飛ぶ。
Case2)全資産が200万円の株の場合
全額ぶっ飛ばしても2-3ヶ月で取り返すことが可能だ。大した問題ではない。
Case3)5000万円の定期預金の場合
Volatilityは円中立で見れば0だ。Market Valueで一喜一憂することは無い。
Assetの大きさもさることながら、それなりに大きなVolatilityに投資しなければ投資人生は楽しめない。
以前から述べている営業利益率とは全収入のうち、投資に回す金額の比率。
それが小さいといつまでも対年収資産は小さいままなので、投資を真剣に考える必要が無くなるのである。
ここで人生設計を考えるエクセルを作ってみました。
InvLife.xls<-ダウンロード投資人生占いエクセル B2 全資産一つの株に突っ込むというのも極端な過程なので、資産Volatility5-10%程度が適切。 D3 一日の運用成績が月収何ヶ月分に相当するか。0.5は結構エキサイティングです。2σで月収が飛びます。 B6 現在の年収を入れてください。(ナマナマしいので1でもOK) B7 現在の資産額を入れてください。(1を入れた場合、現在、収入の何倍資産を持っているか。) B9 収入の複利成長率 これは、Target年数後の年収が、E11に出るので現実性を考えながらキャリブレーション。 B10 営業利益率を入れてください。投資に回す金額÷給与 例で入れてる75%は脅威の数値ですよ!!通常25%ね。 B11 何年後に引退するか。 占いの結果は B13、B14に出ます。 B10の貯蓄率、25%じゃ駄目でしょう??それじゃ投資を楽しめない。私が倹約家な理由です。 例では収入成長率2.5%の30年計画だ。終身雇用、年功序列給与modelだ。 今の年収1としてら30年後の年収は2.1。まあ、妥当でしょ? 最終的に今の年収の2.1倍になるかな?? これ、収入成長率上げてみてください。投資に興味がなくなるんだなー。 その時だよ。売上の源泉が変わるのは。


あなた自身を所有するのに高すぎる値段などない

ニーチェ (1844-1900) 
ニーチェ君もワーグナーが好きだったみたいですね。それは知らなかった。
はい。これに通じるMichael Lewisのコラムを一発。古い記事だがニーチェよりは新しい。
今回は珍しく、結論を先に言おう。ルイス君。君の説は間違っている。
結婚はコールオプションショートでは済まされない。株のショートなんだよ。
数量は、聞いて驚く無かれ、発行済み株式のぴったり50%。
君の記事には、オプションの満期について言及されておらず、意識がそこに無いのがわかる。
「では3年後の君の誕生日まで結婚することにしようか。」なんて聞いたこと無いだろ?
満期があるのなら、満期まで行動を待てばよい。
満期が無いコールオプション(無限年コール)をバリエーションしてみなさい。それは株と等価になる。
株とは何か。それは会社のオーナーシップ。それを半分売ると言うことは自分自身を売ると言うこと。
どんな会社に勤めようが、どんな国で働こうが、自分自身の株式の50%を拠出させられることは無い。
つまり自分の意思で、相手の了承を得ずに、一方的に、会社も国も去ることができる。
51%対49%の拠出などとよく聞くが過半数にして、そのような重要事項の意思決定をスムーズにするためだ。
50%の意味するところは、なにをするのにも許可と承認、そしておそるべきことに全会一致が必要なのである。
私はいつも言っている。「安いオプションを売るなよ。」と。気付かずに売ってしまったら売ったヤツの負けだ。
困ったときは、ニーチェの言葉を思い出せ。そして自分自身に問いかけろ。
「自分自身の所有権の値段はいくら?これを売ることによって自分は何を手にするのか?」
以下ルイス君のコラムの引用です。
【米経済コラム】ウォール街の男性陣、その結婚の代償-M・ルイス 2007-05-08 00:17 (New York)

【記者:Michael Lewis】

5月8日(ブルームバーグ):数カ月前、ブルームバーグ・ニュースのキャロライン・バーン
記者は、裕福なビジネスマンの元妻にとって有利な判決を下した英離婚裁判所の太っ腹
ぶりを記事にまとめた。
ヘッジファンド・マネジャーのアラン・ミラー氏には子供のいない結婚生活に3年足らずで
ピリオドを打った代償として1000万ドル(約12億円)の支払いを命じる判決が、広告大手
WPPグループのマーティン・ソレル最高経営責任者(CEO)には約6000万ドルの支払いを
命じる判決がそれぞれ下された。
貴族院の上訴委員会(最高裁に相当)は昨年、離婚した夫婦の元妻に対し、元夫の将来
の全所得の半分を半永久的に受け取る権利を認める判断を下している。
ウォール街で働く男性陣の目は、一連の判決にくぎ付けになった。無理もない。金融市場
とはかなりの隔たりがある一握りの英司法当局者が、金融業界の大惨事を画策しているか
らだ。その影響は、1987年のブラックマンデー(株価大暴落)や、大手ヘッジファンド3社の
破たんによる打撃を上回る規模になる恐れもある。
危機にさらされているのは、もはや住居の所有権や子供の親権だけではない。将来の
ボーナス(賞与)の行方が危ないのだ。数多くの投資銀行家がこぞって離婚の予定を棚上げ
している様子が目に浮かぶ。
さらに数週間前、バーン記者は新たな記事を書いた。所有財産5300万ドルの半分を元妻
に支払うよう命じられた元夫に、将来のボーナスを全額受け取る権利を認めるロンドン高等法
院の判決に関する記事だ。ただこの判決に安堵(あんど)のため息をつくのは早計だろう。英
国の法律は依然として複雑だ。明確な規則はなく、あるのは互いに矛盾した過去の多くの判
例だけ。つまり現在は、ロンドンのヘッジファンド・マネジャーと離婚するのに最高のタイミング
といえるわけだ。
「結婚するべからず」
英国の離婚裁判の弁護士ジェレミー・レビソン氏は、窮地に追い込まれている裕福な英国
男性の顧客にこう諭している。「結婚するべからず。もしどうしてもしなければならない場合は、
あなたと同じくらいに裕福な結婚相手を見つけるべし」。
この英国の問題は、ウォール街で働く男性陣にも、もちろん他人事ではない。
ウォール街の男性陣はいったいなぜ結婚するのだろう?お金に強い関心を持ち、金もうけ
のために人生の大半を費やす彼らは、平均を大幅に上回る所得を得る可能性が高い。金融
市場の動向次第では、所得は数百万ドルにとどまらず数億ドルに達することもあろう。
実際に金持ちになれたとすれば、それは金融取引の確率を見極める卓越した才能のたま
ものだ。しかしある時点で彼(通常は「彼」、ごくまれに「彼女」の可能性もある)は、悲惨な結果
を招く可能性のある離婚の確率を平気で無視してしまうのだ。なぜだろう?
コール・オプション
別の言い方をすれば、ウォール街の若い男性が結婚によって受ける恩恵にさほど変化が
ない一方で、そのコストは青天井になっている。さらに悪いことには、ウォール街で財を成す
行為と、離婚の確率は正比例するという現実もある。
もちろん、ウォール街の男性陣の私生活が、仕事の時ほど抜け目なく、計算高いものでは
ないことは多い。すべての男性にとって恋は盲目だ。結婚に際して妻に売って手放すものが、
自分の所有財産の半分のコール・オプション(買う権利)であることに気付いた時には後の祭
りだ。このコール・オプションには、年を取ったぶよぶよの夫のプット・オプション(売る権利)が
安価で付いてくる。
(マイケル・ルイス)

(マイケル・ルイス氏は、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。コラムの内容は、同氏自身の見解を反映したものです)


腐れ社員の告白

万年ヒラ社員の私の罪。
通称、”黒いエクセル”の作成だ。
株屋に入社以来、ずっとやってる、当然今も、ドイツに来てまでやっちゃってます。
総製作時間はここに書くのは忍びないが、1000時間をゆうに越えてると思われる。
7時に出勤して寄りまでの間、休憩・喫煙などをはさみつつも約2時間弱、ほぼ毎日欠かしたことは無い。
席・環境が変わって真っ先にやることは黒いエクセルの起動確認だ。
朝来て、起動に失敗などのトラブルがあれば、サポートに電話しまくり、動くまで仕事はしない。
同じ課の連中は知っていたが、給与の査定をする部長さんはこの実態を知らなかっただろう。
み~んな、業務用の発注・プライシングアプリでスクリーンを埋めてるのに、スクリーン×3面に、
1人だけ、全く違う黒いエクセルを全面展開させてんだから、普通、気付くはずだけどな。
私が執着しているこの ”黒いエクセル”�、何かって? 要はマーケットモニターです。
今まで誰にも言ったことないんですけど、私が会社毎日来る理由。
このモニター見るためです!
というより見てるんじゃない、話してるの!
俺の好きなように、俺だけが見るためだけに、俺が作ったモニターでマーケットと会話したい。
マーケット(彼女)と話し、愛をはぐくむ。それだけのために会社に来てる。
モニターは、言わば、二人の愛の巣、お気に入りの喫茶店でも良い。
毎日彼女のために掃除をし、常に新しいデザインを考えてる。
仕事はその会話の内容に変化を与えるきっかけに過ぎない。
毎朝2時間は、「昨日はどうだった?調子はどうだい?今日は何をしようか?」と言う感じ。
そして彼女が眠る長い長い週末は、眠る彼女の横で私は将来の夢を静かに想像する。
さて、そろそろ精神科の電話番号を胸にぶら下げながら歩いたほうが良いかもしれない。


Global Tax Arbitrage 販売管理費

Global Tax Arbitrage…世界を出し抜く天才的な投資戦略?
ごめんなさい。そういうことじゃありません。
今まで述べてきたように、自分自身の損益計算書における
原価 : 税金・社会保障費
法人税: 投資課税
を住居や所得源泉をタックスヘイブンに移すという話です。効果も極めてデカイのでこれで大半は決まります。
ただ、生活コストをなめていて、結局、純利益が下がっているなんてことにならないように、完璧な
ポジションを求めたいのです。
この布石として、世界各都市生活費指数の話をしたわけでありますが。
ただ、今回は単に生活コストの大きさを抑えるという努力だけでなく、ポリシーを全うするため、
Arb機会を創出するような買い物をしてはならないところまで突き詰めようと思います。
一般生活において、Arb機会の創出という観点から注意が必要なのは以下の3点に絞られます。
煙草
 一体人生で何度目の禁煙なのかわかりませんが、意外に早いものでもう3週間の禁煙に成功してます。
 このブログでも12月に宣言し、1月頭に復活してしまいましたが、今回のポリシーはちょっと重いです。
 禁断症状がでたときは、Tax Arbitrageされるんですね?と自分に問えば自然と止められるでしょう。
 煙草における市場間価格差は大体以下のような感じで、
 中国<韓国<日本<香港<米国<シンガポール<英国
 実際の価格は、中国1とすれば日本2、香港3、シンガポール5、英国7くらいあります。
 税金の塊、臭い、そして健康に悪い! 確かに良い所が無い!

 ビールも高いなー。100円くらいがいいなぁ。200円以上はもう出せんわー。
 こりゃ、簡単だ。買わなきゃいいだけの話。
 水飲むよ水!
日本食
 なんだ納豆300円って!
 3つで100円が市場価格だろ?それが90円になったら成行で5株買って冷凍庫じゃー!
 これも簡単。
 やっぱり高いのねっていう確認だけ。
 さて、インド飯でも食いに行くかな。


さようなら 厚生年金

年金って一体どうなっているのか確認してみました。
確定拠出年金
住民票が無いことを条件に払い戻し可能。超微々たる額でしたが。
厚生年金 支払い実績
37ヶ月 国民年金
104ヶ月厚生年金
300ヶ月で受給資格発生。残念!後159ヶ月足らず!
厚生年金加入企業で無い場合、国民年金に切り替えるしか選択肢は無い。
だけど国内に住民票が無いと国民年金も加入可能かどうか不明。
老人福祉だったと思って捨てます。その代わり俺にシルバーシート譲れっつったら、ボコるからな。
さようなら老人天国日本。
何が言いたいって、結局、自分の財務諸表上の可処分所得はいくらになるのか?ってことです。
私は高額所得者ではないので分かりませんが、税と年金を全部足すと最高で70%弱になるのです。
年収2000万円くらいの方は本当に可処分所得は給与の50%前後なのでしょうか?
そして年収1億円を超えると可処分所得が35%くらいになってしまうのですが本当でしょうかね??
私の場合、住民税からの脱却は数年前に既に成功。
所得税の影響はあるんだかないんだかという中途半端な立場から、無いとはっきり言える立場へ移行。
厚生年金は有から無へはっきりと移行ということで喜び勇んで書いてみました。
掛け捨てになった厚生年金募金については、悔しい思いもあるので、腹癒せに所得税などを計算してみました。
所得税
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2260.htm
驚愕の40%2000万円だと所得控除後も以前34%程度・・・。
住民税
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/zeigen.htm
10%
厚生年金保険料率
http://www.sia.go.jp/topics/2005/n0816.htm
14%-18%
高額所得者の人~、俺にこっそり教えて~ん♪
本当に可処分所得が50%以下になっちゃうの??


自分自身の財務諸表

損益計算書

売上高 : 給与所得による収入(額面)
-           税金・社会保障費           
粗利益 : 可処分所得
-            家賃・生活コスト            
営業利益 :投資資金
+            金利
+            資産運用益                 
経常利益 :運用成績
-            特別損失
-キャピタルゲイン課税・インカムゲイン課税
純利益 :

 

売上高の源泉が給与所得である以上、World Billionaire Tableに載る事は難しい。

 

日本に住んでいる限り、売上高の源泉を変えない限り、粗利益率を上げることは難しい。

(シンガポールと香港では粗利益率80%が実現します。

一方で日本でも生活保護対象者は、売上げ0で粗利が上がるという脅威の財務諸表が出来上がります)

 

見栄っ張りな人は、額面給料(売上)の向上を目指す。

家庭の人は可処分所得(粗利)の向上を目指す。

物欲が無い人は? 営業利益の向上を目指す。

給与に応じて生活水準を上げたくなるのが常識人。つまり生活コストは変動費ということを意味します。

調子に乗らず、慎ましやかに生活する=生活コストは固定費と言えます。

ってこれは、悟りを開いている私だからできることで、簡単なことじゃないんですよ!

さすれば売上げが上がれば利益率は必ず上がります。今まではコスト/粗利益=25%でしたが、ここからは目指せ10%以下!

つまり売上高営業利益率が70%超というキーエンスも凌駕する超越的な数値だ。

 

金利は金利所得、有利子負債がある人はマイナスです。

私は莫大な借金を抱えて債務超過なのですが、有利子負債じゃないので、かろうじて倒産を免れています。

 

経常利益は、この1年の運用成績となり、資産運用益はマイナスにもなりえます。

黄金の2005年は資産運用益が可処分所得に並びました。売上より増えた経常利益を見ると退職の動機になりますな。

 

特別利益は期待できなく、損失が多いと思われますが、事故に合わなければ0でしょう。地獄の2007年は強引に実行した

資本政策エクイティ・デッドスワップにコストがかかりすぎて債務超過に陥ってしまいましたが。

 

法人税に値する投資課税は香港・シンガポールは無いので、経常利益=純利益となる。ほほほ。

 

これで蓄えた利益剰余金の使い道はどうするの?

それは、次なる特別損失への引当金で�

ってボケが! 二度と払うか!

剰余金の使い道はね、冒頭に書いたように、売上高の源泉の変更に使うのですよ。


夢をアツク語る女

香港に来て、まもなく、友人の紹介で知り合った中国人女性が居ます。
私にとって唯一のピュア中国人の知り合いで、中国語しか話せない強烈なメインランドチャイニーズです。
個人の国民性の印象は、少ないサンプルによって決められてしまうことがあるので、彼女は私の中国人女性観
を決める唯一の超重要サンプルです。
彼女は北京語と広東語は両方話せるので、いつも混ぜて話していますが、私とはコミニケーションがなかなか大変で
筆談無しではすぐに会話が止まってしまうので、紙と鉛筆は欠かせません。
大体2時間超に及び、自分たちの将来や中国について、英語・日本語は一切使わず議論します。
かなり長い関係なので、話しているうちに、彼女は私が理解できる漢字と理解できない漢字を認知し、私もいくつかの
単語を覚え、筆談もスムーズになり、まさに異文化の歩み寄りで、現地化のカホリが楽しめ苦しゅうない雰囲気です。
似てるようで日本人女性とは違うカルチャーギャップを見せてくれるのが私にとっての楽しみで
誕生日を太陽暦で言えない。
年は数えで言う。
煙草は吸うのに酒は飲まない。(明らかに飲めそうのだが、人前で飲みたがらない)
チーズが嫌い。(ブルーチーズならわかるが、ピザでも嫌がった)
私のことを中国名で呼ぶ。(名前を漢字で書いたら日本語読みはしてくれない)
これらに遭遇した時は、目が点でした。
一般に、中国人女性は地面にツバを吐く、ワキゲを剃らない、乱暴などという声も聞かれましたが、
私の唯一のサンプルで中国人女性観を判断するならば、そういったことは無く、むしろ香港人よりも丁寧なの
ではないかという印象です。
最も好印象に残っているのは、彼女は会うと、一番に今日の授業で何を勉強したか私にプレゼンをすること
から始まります。
漢字だらけのゴッツいノート(中国では当然なのかもしれませんが)を私に見せ、今日の自分の前進を中国語で語ります。
そして、特筆すべきは、長い議論の中で、一度も結婚・出産と言う単語を発したことはありません。
彼女の中で、その2つのイベントは、自らが突き進む人生と進路に、なんの影響を及ぼさないと考えているのでしょう。
「私は男には頼らない」という嘘臭い言葉ではなく、そのことを発言しないことで、「自らの人生を横臥する」
と高らかに宣言しているように聞こえます。
ある時、夕飯を食べながら、彼女は自分の夢を語りました。
1年後に学校を卒業して働き始める、多分月収はこんなもん。
3年後には、経験を積んで、月収がこれだけあがり、
最終的には自分で店を持つ。
そして、そのために今日の勉強があり、理解したことはXXXとYYY。
外国人の私に中国語でアツク語りました。それは言語の問題ではなく、中国語の語彙は10単語くらいしかない
私にも伝わるアツいプレゼンでした。

小さな夢でしたが、その大きさはどうでもよく、大事なのは株式投資にも通じる成長率。
夢に向かって躍進するその姿は美しく、見習うべきものがありました。
短期的なビュー、長期的なビュー、最終的な夢、そして今日一日何が前進したのか。
会社の査定で上司にクリアーに説明できる人居ますか?
私も彼女を見習い、このブログを通じて日々の小さな一歩を書き残すということで実践しているつもりです。
これが、一つのサンプルから導き出した私の中国人女性観です。
当然中国5億人の女性がみんなこんな凄いはずはないですが、日本人女性でこのようなタイプにあうことは
極めて稀と思えます。


見ていて楽しいWorld Billionaires

2008年
http://www.forbes.com/lists/2008/10/billionaires08_The-Worlds-Billionaires_Rank.html
2006年
http://www.forbes.com/lists/2006/10/Rank_1.html
顔ぶれがだいぶ変わりました。インドとロシアの躍進は目を見張るものがあります。
例えば、5位のMukesh Ambani、6位のAnil Ambaniなんて知ってました?
ムンバイ30インデックス時価総額1位(100bil USD) Reliance Industriesの社長。
一族でRelianceグループ会社を仕切っており、筆頭株主でもないのにどうしてNet Worthが
40bilもあるのか不明ですが。
9位 Oleg Deripaska は、ロシアのアルミニウム事業です。
Russian Aluminium (RUSAL)は既に非上場化されていて詳細不明。謎めくロシア。
女性1位 総合17位 Liliane Bettencourt はL’Orealで安定してるけど、所詮はinherited(相続)。
たたき上げとなるとRosalia Meraは22位Amancio Ortegaの元奥さんで、2006年の経歴で
self madeとなっていますが、2008年の順位は確認できず。
10位以内の人は、大体常連さんか。
新興勢力もさることながら、常連たちの成長率も凄まじい。
2006年から2008年にかけてほぼ全員が資産を増やし、成長率たるや年率20-30%は固い。
わが目標であるカジノ王関連の成長率は
Sheldon Adelson(Vegas SANDS Venetian)は堅調、
Stanley Ho(Macau カジノ独占権)はそこそこ、
日本のBusujima family(パチンコSANKYO)は横這い。
横這いって言ったってすごい資産額ですけど、順位は落ちていくと言う恐ろしい世界。
私の年間目標成長率は10%弱なので、Stanley Hoと同じくらい。
その成長率では達成できたとしても、このテーブルに一生名前が載ることは無いということは確実です。
目標も良いけど、実際問題、私の実現成長率も過去4年で見ると、かなりショボい。
2007年、人生史上初のマイナス成長を記録してしまった影響だ。
うーん、こんなんじゃダメだ。2008年は、脅威の成長率を目指さねばならない。
ちなみに、この2年でテーブルから消えたのはロシアのRoman Abramovichくらいか。
なぜ消えた?
それは1兆円の養育費と慰謝料だよ。
お前もバカだな、ホント。


世界各都市生活費指数

可処分所得の定義

課税前の家計収入から、支出が義務付けられている税金と社会保険料を差し引いた残りの所得。

自由に使える手取り収入と言え、個人消費の動向に大きな影響を与える。

俺流可処分所得の定義

可処分所得から、衣食住にかかる生活最低限のコストをさらに引いたもの。

自由に使える投資資金原資と言え、我人生の動向に大きな影響を与える。

以下参考までに生活コストを考えるに面白い統計資料を載せておきます。

旅行するときは、除く家賃。居住するときは含む家賃。

経験上、感覚に合わない等のご意見がありましたら、是非拝聴したいところです。

Wire: BLOOMBERG Japanese News (in Japanese) (JBN) Date: 2008-03-19 05:38:25

世界で最も生活費が高い都市はオスロ、東京は12位-UBS調査(表)

【記者: Marco Babic】

3月19日(ブルームバーグ):スイスの銀行、UBSがまとめた2008年3月の世界各都市の物価・所得調査で、

各都市の生活費の指数(ニューヨーク=100)は以下の通り。家賃を除く指数が高い順となっている。

======================================================================
-------------2008年調査--------------  -----------2006年調査------
都市名       家賃除く    家賃含む     都市名      家賃除く  家賃含む
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Oslo          144.2       112.3        Oslo       121.5        94.6
Copenhagen    129.8       102.6        London     110.6       105.5
London        125.9       120.2        Copenhagen 109.2        86.3
Dublin        122.7       105.2        Zurich     107.4        87.3
Zurich        120.2        97.7        Tokyo      106.8        93.4
Stockholm     117.6        90.8        Geneva     102.9        85.8
Helsinki      116.5        92.8        New York   100.0       100.0
Geneva        115.2        96.0        Dublin      98.3        84.3
Paris         113.6        92.8        Stockholm   98.1        75.8
Vienna        113.3        88.3        Helsinki    97.0        77.3
Luxembourg    112.0        91.9        Paris       95.6        78.1
Tokyo         108.0        94.4        Vienna      95.0        74.0
Brussels      105.5        81.7        Luxembourg  93.3        76.6
Munich        105.4        84.9        Chicago     92.2        82.2
Lyon          103.7        78.5        Los Angeles 91.6        80.6
Amsterdam     103.6        86.2        Toronto     88.5        71.4
Frankfurt     103.2        82.4        Brussels    88.4        68.5
New York      100.0       100.0        Munich      88.4        71.2
Toronto        99.7        80.4        Amsterdam   87.7        73.0
Barcelona      99.3        79.9        Montreal    87.5        71.2
Milan          98.5        81.2        Lyon        87.2        66.0
Montreal       98.3        80.0        Miami       87.0        70.5
Berlin         97.6        76.4        Frankfurt   86.9        69.3
Madrid         97.5        80.7        Seoul       85.8        73.9
Rome           96.9        80.5        Milan       83.1        68.5
Sydney         95.8        82.2        Berlin      82.3        64.4
Istanbul       94.9        76.6        Hong Kong   82.1        73.0
Los Angeles    91.7        80.8        Barcelona   81.5        65.6
Chicago        91.7        81.8        Rome        81.3        67.6
Nicosia        89.4        79.2        Sydney      80.4        69.0
Athens         89.1        70.0        Madrid      80.0        66.2
Miami          88.5        73.1        Singapore   76.6        62.9
Seoul          88.2        76.0        Istanbul    76.3        61.6
Auckland       88.2        71.8        Nicosia     74.7        66.2
Lisbon         86.9        74.6        Auckland    74.4        60.6
Singapore      85.9        70.5        Dubai       74.0        66.1
Caracas        82.3        68.6        Athens      73.0        57.4
Moscow         82.2        71.2        Lisbon      72.3        62.1
Warsaw         81.7        63.5        Tel Aviv    69.2        55.2
Dubai          81.5        72.8        Taipei      68.9        57.2
Hong Kong      81.3        72.3        Moscow      65.6        56.8
Tel Aviv       81.0        64.6        Sao Paulo   65.1        53.6
Tallinn        80.3        63.0     Rio de Janeiro 64.8        55.1
Ljubljana      79.6        60.2        Ljubljana   64.4        48.7
Sao Paolo      78.9        64.9        Manama      64.0        54.8
Rio de Janeiro 78.1        66.5        Warsaw      63.7        49.5
Budapest       77.9        62.0        Caracas     63.4        52.8
Riga           71.9        54.8        Santiago    63.1        54.3
Prague         70.5        55.9        Tallinn     62.0        48.6
Santiago       69.3        59.7        Mexico City 60.7        49.2
Bratislava     68.1        53.5       Johannesburg 59.7        47.2
Taipei         67.9        56.4        Budapest    58.6        46.7
Bogota         66.5        49.4        Bogota      56.9        42.3
Sofia          66.3        52.8        Bangkok     55.3        41.0
Manama         64.1        54.8        Prague      53.8        42.6
Bucharest      64.0        53.7        Riga        52.7        40.2
Bangkok        63.6        47.2        Jakarta     51.8        44.4
Vilnius        63.3        48.3        Bucharest   51.6        43.3
Mexico City    60.6        49.1        Bratislava  50.4        39.6
Johannesburg   57.6        45.5        Shanghai    50.3        39.3
Manila         57.5        43.3        Sofia       50.1        40.0
Kiev           56.5        48.0        Beijing     49.6        39.6
Nairobi        56.5        46.3        Vilnius     49.4        37.7
Shanghai       55.2        43.2        Lima        49.1        35.9
Beijing        54.5        43.4        Nairobi     48.4        39.7
Lima           53.8        39.3        Kiev        47.8        40.6
Jakarta        52.4        45.9        Manila      46.7        35.2
Delhi          51.2        41.4        Delhi       42.8        34.6
Mumbai         46.0        49.6       Buenos Aires 41.9        32.1
Buenos Aires   44.9        34.4        Mumbai      38.5        41.5
Kuala Lumpur   40.5        31.0       Kuala Lumpur 36.8        28.2
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出典:UBS

原題:Oslo Is Most Expensive City Ahead of Copenhagen, London (Table)(抜粋)


国境 ~統治権の狭間

香港からKCRで深圳に向かう。
最近、羅湖の駅でイミグレを越える瞬間、エクスタシーを感じる今日この頃です。
一歩歩くたびに、深圳の雑踏に体が溶けていき、闇に全てを隠せる…そんな錯覚に襲われます。
狭く天井の低い通路と橋を渡り、イミグレを抜けるとパァーッと広がる風景が余計にそう感じさせるのかもしれません。
こんな感じの所を延々歩き…
inlowu.jpg
ドーンと広がる羅湖駅前(中国は広い)
sinsenlohu.jpg
一番臨場感のある写真をhttp://sceneway.exblog.jp/より参照しました。
誰も私を知らない。何者も私に触れられない。誰も私を捕まえることができない。
(実際には、知り合いもいるし、通行人と肩が当たることもあるし、悪いことをすれば捕まるんですけどね)
法律・税制・通貨・物価・言葉が変わり、パスポートがないと超えることができず、様々な持ち込み制限があります。
その変化を噛締めながら、世界最強の日本パスポートで、すぅーっと、国境を越える瞬間、
開放感と優越感に浸ってしまうのは私だけでしょうか?
国境、そして国家、よく考えるととても不思議です。特に陸続きで、香港・中国のように簡単に国をまたげる場合。
(香港は国ではないとツッコミが来そうですが)
今日はその不思議な国家という概念をWikiより引用してみました。

国家とは、一定の領域と人民に排他的な統治権を有する政治団体もしくは政治的共同体のこと。
統治権とは、国際法や国内法で有する国土や国民など国家を治める権利のことである。主権や国権ともいう。
主権という概念の内容については、きわめて不明確であり、統一的な定義を下すことは困難である。
対外主権(最高独立性)
国家は互いに平等であり、その上に存在する権威はないため、「最高独立性」といわれることもある。近代国家である以上、対外的に独立していなければならず、逆に、対外的に独立していない場合は、それは国家ではない(国際法上の国家の要件が欠缺している)ということになる。
対内主権(統治権)
近代国家においては、国家は、自らの領土において、いかなる反対の意思を表示する個人・団体に対しても、最終的には、物理的実力(physische Gewalt)を用いて、自己の意思を貫徹することができる。
最高決定力(最高決定権)
第三に、「ある国家のうちで、実際に至高の存在は誰なのか? 即ち、実際に最終的に決定する力を持っているのは誰なのか?」というの問題も、「主権」の問題として語られることがある。

キーは、排他的な統治権と対外主権にあります。
国というのはあまりにも大きく、とらえどころが無いせいか、国の方向性や決定は合理的で、賢明だと思っていました。
最近は、国権は、上記の定義通り、一定の領域での利己的な主張に過ぎない。
その主張は必ずしも合理的なものではなく、非合理性が生み出す歪は、国境を越えながら、捉えることができる
ものだと思っています。
国境を越えるたびに、ある統治権から逃れ、別の統治権との出会いがあります。
最も自分にとって都合の良い主張をしている統治権に身を委ねたい。
そんな感覚がエクスタシーの根源なのでしょうか?


一族家における投資教育~外貨投資を超えて基軸通貨変換へ

円高でやられるとはいえ、長期で考えれば、その金利差が為替で実現したことは無く、
この金利差トレードは、常勝の記録である。
外貨MMF
キャピタルゲイン非課税で、取引コストも比較的安い。
今となっては、短期で見れば為替証拠金取引が最も効率的ではあろうが、あれは”為替”に張るものであって
USDを買うものではない。税金、タイミングを誤って長期戦になった時に持ちこたえるのは難しい。
US5%、£6%、EU4%という感じの金利だった。対円の預金と比較すれば、結果として全て成功した。
一番印象的だったのは1997-8年円ドル。
126円で買い、144円で売り。
その後、数週間でまた115円まで一気に戻った。
jpy9798d.GIF
最も苦労したのがECU
当時は、EURがまだ無かった時代。EURの前身のECUの時代に、EURは絶対上がるという証券会社の太鼓判のもと
キャピタルゲイン期待で、為替の取引コストが高く(確か80銭)、金利も低い、欧州通貨投資を始めた。
これがとことん最悪のタイミングで1ECU=160円で初めて、ナンピンを途中で入れたものの
1EUR<1USDという地獄の時代を経て、ドイツ国債や、MMF、フランス国債とまわし続け
利食ったのは、10年経った去年である。
xeujpygplcm.GIF
ただ、この投資に関しては、私はこの当時の考え方を脱却しており、原点回帰することは無いだろう。
私が日本に居たとき
「最近、何に投資してるの?どんな戦略でやってる?」と聞かれたので
「私のポジションは今は円Longです。」と答え、面白い言い方するねと言われた。
これは「株を売ってます。ドルを利食っています。」という円中心の発想からの第一次転換期の兆候。
何度か触れているが、自分自身の仕事や住居が国を跨ぐことが出来れば、為替の見方は全く変わってくる。
日本に帰り生活することを想定しなければ、円は投資以外の保有目的を持たなくなる。
円高に触れたときは外貨投資という感覚ではなく、全力で円を利食い売りできる。
今は、通貨の取引だけでなく、基軸通貨を選択できるように自分自身の立場を持っていくことも投資
であると考えるようになった。
私の口からは
「やっぱり日本の女の子はかわいい」とか「中国の米は変な臭いがする」などという不満が出ることは無い。
なぜならば、香港を許容し、同化することそのものが投資であって、投資こそが人生最大の楽しみだからである。


悲しい時は、中立測度変換

下げ続きですが、今日の下げは一段とお洒落度が増してますね。そんな中私は勝ってると言いたいところですが残念ながら相当飛ばしてます。やはり親しみのある円が一番わかりやすいのでいつも円ベースでPLを見ていますが、あまりにも凄まじく減っているので気分を変えてUSD表示で見ています。
この低金利の中、勇気を持って挑んだ円Long Position(総資産に占める割合は60%程度)のお陰で、USDベースで見ると大体FlatのPLです。
私のモニターはボタン一つでAsset Valueの表示通貨を変えるだけでなく、Neutral Currency(中立測度)も変えるようにしてあるので、PLは、通貨によって全く違ったものになります。
例えば、円資産をドル評価で見るとValue Change=S(t)*JPY/USD(t)-S(0)*JPY/USD(0)
S(t)=今のAsset Value (そのAssetのLocal Currencyで見た)
S(0)=比較基準時点のAsset Value (Local Currency)
JPY/USDはマーケットコンベンションの逆なので、106円の逆数で、0.0094XXとかいう数字です。
JPY/USDは、円高の時には上がるので言葉と数値が一致している気持ちの良い定義です。
為替は常に、マーケットの習慣とは関係なく、Asset通貨/Neutral Currencyで定義します。
PL=Value Change(%)は大体Asset Change(%) + Currency Change(%)になりますので、
株が2%下がって、円が1%上がるとUSDでは-1%のPLになります。
Global Assetを管理する際、通貨の変化を無視したPLの定義(S(t)-S(0))*JPY/USD(t)も存在するようですが、どの通貨にいくら張るか自由に選べる(責任を問われる)個人投資においては、その見方はあまり好きではありません。
日本に帰る気が無い割にはかなりがんばってZero金利通貨をLongしたつもりです。もうちょっとイケると思っているので円LongはKeepします。
この発言が実はキーで、私はモニターのNeutral Currencyを選択できるように使った時から日本から脱出を計画していました。この測度変換は、単に負けを認めたくないという「負け惜しみ」と取られる事が多いのですが、もし自由に住む場所を選ぶことができるなら、測度変換は有効になると考えています。
言い換えると、為替で負けた場合のダメージは、その通貨をPhysical Settleし、快適な実生活をボコボコに売られたやっすい通貨で実現することにより消し去ることができるということです。
これが私が金融資産をこよなく愛し、家を買うことを嫌う理由です。一般には「まず衣食住の住を固めた上で、余裕があったら株式投資でしょ?」と言われます(ピーターリンチも言ってました)。家を買う=その国に住む=為替の負けはいつの日かする損切り確定ということになります。食事や生活にかかる金をコストとするならば、それは負債と評価されるので、それが為替で変換できるようにしておくことこそ、家を買うことに勝る、より良い資産形成でだと考えています。
あ~、はやく来い来い永久居民~♪


円保有のリスクって? イギリスで学者街道を進む後輩より

日本には強い円信奉があり、日本銀行券の価値を疑う人間は誰も居ない。
一方、アジアの投資家(特に金持ち)は、自国の通貨の弱さを知っている。
ドルなり金(Gold)に資金を逃がすのが王道だが、日本ほど、金のショップが
街中に無い国は珍しい。(最も先進国は、少ない気がするが)
香港に来た時は札をよく見つめてみて欲しい。HSBC、Standard Chartered
Bank of Chinaと、どれも普通に株を買える民間金融機関。
香港の札は民間の銀行が発行する銀行券。
英語訳もBank Noteってホントそのまんま。この前買ったCiti Bank社債と同じよ。
札見てるだけでも、HKDって信用できねぇなって気になって来るでしょ?
最も日本的感覚で見直さなければならないのが、為替の損益計算。
全体で1億円持っていて、そのうち9000万円を円で、1000万円相当をドルで
持っているとする。円安ドル高に進むと、円建て見ると、ドル資産が増えて儲かった
ように見える。これ本当に儲かっているのか?
ドル建てでみるとどれだけやられていることか?
元日銀の速水総裁が「円高が悪者のような風潮があるが、今の日本の世界における
経済的な立場は円高がもたらしたことを忘れてはならない」
的なことを言っていたがその通りだと思う。
海外には出ないから関係ないという人が居るが、日本国内で生活するにしても
資源、食料が無い日本はどれだけ輸入に頼っているか考えると、円が弱くなれば、
物価がそのままで居られるはずが無いのは明らか。
日本は、一国だけではやっていけないことを忘れてはならない。