Facebookは買いか?売りか?

何かと話題のFacebookですが、公募価格の適正さの議論は、とりあえずさておき、どうでしょう? FBは買いですか、売りですか?
FB株、怖いですねー、買うのも売るのも。
買うのが怖い理由は、いくらでもネットに転がってるからいいでしょう。一方、売りもGoogle(ネット上の広告代理店という意味で、私の中では同じ位置づけ)の上場後の上げを見ているととても怖くてショートはできません。
私の見解で、GoogleとFBの違いを述べさせていただくと、Googleはアメリカの国家産業として認知されている気がするのです。Google Earthってあれ、衛星写真使わないと不可能だと思うのです。アメリカの軍事衛星の画像を使ったソフトウェア開発をしているという意味でGoogleは、情報局との親密さ、ロビー活動の跡が窺え、アメリカの国家産業として良いのですが、FBはそれに近いものを感じません。
FBのビジネス・モデルについての疑問の声もありましょうが、私は意外にも肯定的です。
ある人が 「ベンチャー企業やら新しい事に対して否定し過ぎじゃねぇかな。やって見ないとわかん無いこといっぱいあるよ。」 とつぶやいたことに対して、私が
「パチパチ同意。でもFBの株は買わない。夢は高い。だから買うものではなくて、売るべきなのです。」
と書いたら、「夢は買うな、夢は売るものだ。」というところばかり強調されてしまい、FBを全否定しているようなコメになってしまいました。ツイッターの字数制限により、色々と書けなかったのですが、ブログではこの同意という部分についても、もう少しだけ詳しく書けるなと。
ネット上の広告代理店というよりは、新しいメディア媒体と言うべきなのでしょうか? ユーザー負担0、GoogleもFBもG-Mailも全部無料。ですがタダより怖いものはなくて、要は「個人情報全ていただきます。」ということです。メールの中身やコメントの中身、検索している内容の全てを彼らがおさえているので、「我々のユーザーに対して適切な広告を打てる」と言えるわけです。私も一度ブログに書きましたが、
2011.04.21: Facebookのむかつく広告
FBは私が男で独身でSingaporeに住んでいると思っているから、あのような「Singapore Single Lady….うんのす・・・」という広告が右端に出てくるのです!
私はビジネスの構造として、完成形たる損益計算書というのは、売上(客)と純利益(株主)がおいしい状態に持っていくことだと思っています。
完成形から程遠い構造で、もっともありがちな零細ビジネスの高収益の源泉は、客を食うことです。情報の非対称性を利用して、無知なお客様に割高なものを売るから高収益、という話で、これはどの業界でもよく聞くパターンです。お客様が無知というならば、客の質が悪く、持っている金が知れてる、数が必要、数やると面倒だし、リスクが高まります。それにお客様自体からお金をむしり取る話なので、むしり取ると終わるという継続性の疑義も加わります。
損益計算書が完成形構造を持つ代表企業はやはりマクドナルドで、
2011.02.21: マクドナルドの繁栄の秘密? 研修不要、損益計算書から読むよ
上記でも少し触れていますが、あれだけ安くハンバーガーを売っているのに、高収益です。繰り返しになるので、ここでは超端的に表現してしまいますが、売上にからくりがあり、「米国マクドナルド(MCD)はハンバーガーを売っているのではなく、マクドナルドを売っている」のです。ハンバーガーを売っているのは各店舗。だからマクドナルドの本当のお客様は各店舗、なのですが、一応ビジネスとしては最終ユーザーは、ハンバーガーを食べてる人なので、この人から金を取らないという完成形。入り口に安く提供しているから継続するという鬼のビジネス構造。ついでに言うと規模の経済で有利な仕入れ、従業員の宗教的教育、そして有利なファイナンスと、損益計算書の真ん中のステークホルダーに対してはかなり厳しい態度で接していることがわかります。
ここでようやくFBに戻りますが、FBも売上は、広告主からもらうもので、ユーザーからはお金を取りません。この売上の部分は、マクドナルドと同じ完成形ビジネス構造になっていて継続性に疑問がありません。真ん中部分はこれから上場した後で、さらに鍛え上げていくものになるでしょう。
ユーザーの経済負担なしで個人情報を取りまくって、適切な広告が打てるビジネス。素晴らしい将来性があると私は思っています。
最後に、最初の質問に対する私の答えといこうか・・・、株は買いも売りも怖いのでノーポジとするが、オプションが上場されているではないか。オプションは何でもできる、どんな相場観でも実現できなければプロとして失格と常に言っているので、例えFBであっても、相場観はオプションで表現できなければならない。
5月31日アジア時間現在 Lastは28.19だが、
July 25P 買い (結局ショートかよ! w)

June-July 28P カレンダー売り
-1.30 + 2.60 -1.50 = -0.20 というコストで25以下を狙うというお洒落なポジションだ。しかもボラを売りながらPut買い。
それにしても、アメリカのyahoo financeマジで充実してるw だまされたと思って一度見てほしい。
http://finance.yahoo.com/q/op?s=FB+Options
FB-Put-Options.png
【個別株デリバティブ】
2011.12.20: 秋の夜長の東証デリバティブ祭り オンデマンドTV
2011.07.20: 欧州銀行ストレステストとADRの株価
2011.05.19: 東証マスコットキャラ「かば子」募集要項
2011.04.11: 史上最大のボロ儲け ~一人で笑うポールソン 5/6
2010.11.05: 米ゴールドマン、バフェット氏への50億ドル返済を検討
2010.06.23: 年収9億円 7201 2009年有価証券報告書によるストックオプションの評価方法
2010.04.21: AIGの前社長が株を売った
2009.11.25: 米スリーコムのオプション取引、SECが調査-HP買収発表前に急増
2008.09.10: Put Option Ecstasy @LEH US
2008.07.02: 私好みの株価予想
2008.04.24: ESOP Valuation (従業員の視点から)
2008.04.12: 一族家における投資教育 ~他社株転換債