オプション取引約2周年記念、トランザクション分析

S&P500のListed Optionの取引を始めて、約2年が経った。取引戦略については既に何度か言及しているので、そちらを参考にしていただいて、
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今回は、あんまり派手さはない分析をしてみよう。ちょっと面白くないかも。
まず、基本となる数値は
Net Liquidating Value=現金+オプション時価
を基準としよう。口座に1,000,000入れて、250ドルのプットを1枚売ると、1,000,000+250×100=1,025,000の現金となり、オプション時価に変動がなければ1,025,000+(250×100×-1)=1,000,000と、売買するだけではNet Liquidating Valueは変動しない。正確には手数料を考慮しなければならないので、手数料分だけわずかに減る。
現金=全キャッシュフロー(CF)=売りCF-買いCF-手数料
ネットしてしまうと小さいが、グロスのターンオーバーは200%超えてるのね・・・。わずかに売り越しと。手数料は・・・、まぁ、小さいですね。
SP500-Transaction.jpg
取引の回数も計算してみました。一部出来で一つの注文が値段変わらずタイミングだけ分かれた場合は1とカウント、一部出来で値段を変えて約定した場合は、別のオーダーとしてカウント。だいたい年間100回、1ヶ月8回くらいのペースで取引しているようです。でも実際は売りと買いを組み合わせたコンビネーションで取引することが多いので、半分の週に1回くらい取引しているイメージです。


日本にいた間、日本酒と焼酎をハイペースで飲みすぎてほとんど毎晩寝ていたので、2ヶ月で10回しか取引しませんでした。でも、1ヶ月5回だからいつもの1ヶ月8回ペースより若干さぼっている程度、そもそもS&P500は3月末から5月末で上下4%程度しか変動してなかったし。俺真面目でしょう? 東京とNYと両方で取引してるの。無職なのに、1日11時間労働だよ。シンガポールでは、酒を睡眠薬代わりに飲んでいて、NYの展開しだいで、今日はもう止めと思ったらハイペース飲むか、ハーレムナイトなどマーケットは見ないが、NYで取引している時は、じっとりとウイスキーで引っ張り、場合によってはNY引けまでお付き合いだw
コールとプットとどのくらい取引しているのか分けてみたら、コールの方が多いんですね。プレミアム加重、あるいは、現存ポジションの枚数で見ても、圧倒的にプットばかりなのですが、取引回数はコールが多いというのが事実のようです。コールはほとんどが3ヶ月以内のカレンダーでポンポン調整的に取引しているので、回数は多いけど、戦略の本質ではない部分です。
取引期間1.7年で、PLは約20%なので、年率10%ちょいくらい。
必要証拠金として40%、オプション時価は売りポジションはマイナス、買いポジションはプラスと評価すると、保有しているオプションの時価は11%程度。これをロングとショートに分解すると、ロング32%、ショート-21%持っていることになります。仮に1億円の現金だとすると、ショートで2100万円分のプレミアムを売ることになります。仮に50円のオプションをNakedで売れば、400枚相当で、それに必要な証拠金は3億円くらいになってしまいます。よって短いNakedの売りだけやっていると、証拠金を考えれば売りポジションの時価は5%以下程度になるので、21%のショートはけっこう大きな値ということがわかります。当然、ロングの32%でカバーしているから、-21%のショートができるわけですが、グロスだと53%くらいのオプションの売買が交錯しているので、ポジション的にはそれなりに大きなものになります。
肝心なのはやっぱりリスク。
個人投資家にはあまり一般的な書き方じゃないかな?
繰り返し言っていることだが、Share’s DeltaとGammaは、Vegaと並べるとわかりにくい。もちろん、個別の取引、例えば、100円のオプションに対して、110円の指値をし、現在、先物が20,500円だとしたら、Share’s Deltaが0.4だとすれば、25円上がれば指値が入りそうだという時に使う分には、Share’s Delltaは必要な数値だ。個人のトレーダーの場合、Net Liquidating Valueよりも、Daily PLだけを見ているので、その場合もShare’s Delta×株価の変動で収益を見るのだろうが、私の場合は、トレーディング要素よりもインベストメント要素が強いので、あくまで、全体に対して何%動いたのか?が興味の対象となる。投機(トレーディング)と投資(インベストメント)の違いは、差(PL)を見るか、資産総額を見るかの差なのである。
なのでShare’s Delta×SでDelta Amountになり、Delta Amountはデリバティブポジションが持つ1次の株価変動要因が、いくらの株を持っているのと等価なのかという数値である。だから、それをNet Liquidating Valueで割れば、それが投資割合となる。Deltaが64%ということは、Net Liquidating Valueのうち64%がEquityに投資されている、Equity Exposureをとっていることを意味し、収益PLベースで読み直すならば、株価が1%上がれば0.6%儲かるという意味になる。またGammaが-12%ということは、1%上がるとDeltaが52%になるという意味である。
ベガはなぜか個人投資家でも1%Vegaで規格化されているようであるが、個人投資家の世界ではデルタ=Share’s Deltaが常識だ。しかし、例えば日経平均が10,000円の時も20,000円の時と同じShare’s Deltaだとしたら、リスクは2倍というのが幾何ブラウン的な捉え方だ。ベガを%で規格化し、常に一定の水準の変動で見つめるのなら、デルタも%で規格化して、定率の変動で見つめると、一貫性があると思うのだが・・・。ここではDelta Amountと%Vegaを並列に書いているので少し見難いが、従来は%Delta、%Gamma、%Vegaを併記している。
Delta Amountで計算しておけば、株を売った金額と同じだけDelta Amountを増やせば、株とデリバティブを合わせたポジションで、エクイティエクスポージャーが変動していないことを示す。まぁ、俺がそういうことしてるっタネ明かしねw 株が上がってきて、株売るでしょ、その売った金額だけ、プット売るなりコール買うなりして、デリバティブでDelta Amountを増やして、ポジションを保つ。ガンマショートは上がったら売り、下がったら買うの自動売買と同じでしょう?(ガンマロングでガンマトレーディングしているという意味ではないぞ。その逆で、デリバティブポジションがガンマショートだから放っておけばそのオペレーションと同じものが手に入るという意味だ)
Averageは全トレーディング期間の平均だが、少しずつポジションを積み上げてきた都合上、初年度はリスクが現在より小さかったことを示す。ただ現在意図的にちょっと強めのリスクを取っているので、大体、平均と現在の間のようなリスクが普段取っているリスクである。
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