独占禁止法という法律があります。
公正”取引”の確保に関する法律だそうで。
独占を許せば、それが不正な利権となるから禁じられているはずなのです。
市場原理にのっとった公正な勝負。こんなものはおいしくありません。
不公正な独占こそが、確実な利を産む戦略なのだと思います。
だから、私が買い物をする時は、ずらっと価格を並べます。
「どれにしようかな~」と言いつつ、ゆっくり一番良い価格を取るのです。
当然、並ばされるほうはおいしくない。並ばせる側にならなければなりません。
このおいしい独占権をどのように手に入れるか?
視野を狭くすること。思うに、同じ会社内でも、様々な仕事があります。
役割ごとに区切ってみると、同じ役割にたくさんの人が付いている役割もありますが、
一人しか割り当てられていない、あるいは、担当者不在の役割もよくあります。
これは小さな独占権の始まりで、かつ独占禁止法が無い世界。(取引じゃないですからね)
法律を犯す必要が無く、利権が簡単に転がっています!
見つからなければ、見つかるまで視点を狭くします。
自分しかできないこと、あるいは周囲の小さな範囲で、自分が一番であることが必ずあります。
そして、確保した既得権益は、それを保持する努力無しには、必ず失われるときが来ますので既存
の優位性を活かしながら別の利権を手にするための準備として、領域を静かに少しずつ広げます。
長い間独占を続けると、利権そのものが腐り始めるので、いつかは開放することになります。
利権に固執しすぎると、パイが小さくなるので、おいしくなくなってきたところで開放するのも戦略かと。
「弊社は香港に商品開発機能がありません。私は香港でアジア顧客のために商品を供給したいのです。」
聞こえはいい言葉ですが、こんなのは許してはいけない台詞の典型です。
言い換えれば、「香港の商品開発独占権を私に下さい」って言ってるのと同義です。
1人でやると仕事量が増えて、大変という人が居ますが、2人より1人の方が絶対に”おいしい”のです。
- どのように「こと」を進めるか?全て自分の裁量で決まります。
- 誰も自分のことを相対的に評価することができません。
- 全ての情報が集まります。
仕事量は多少増えますが、この利権はそれに替えてあり余るおいしいものだと思いませんか?
仕事を1人でこなし、誰も自分の事を相対的に評価出来なくなった場合、不当に低い評価を受ける可能性が高いことも、また事実です。
おぅっ、お怒りごもっともです。
ちょっと書きましたが、独占が美味しいってことは、相手に独占権を与えるのはおいしくない。
>私が買い物をする時は、ずらっと価格を並べます。
ね?
評価だけでなく、全てにおいて、相手には競争していただくように仕向けるのが戦略的です。
例えば、システム開発一つとっても、そうです。
いつも決まった会社にお願いするのも安定していて良いですが、そこに、
その会社に属さない腕利きのエンジニアが一人居たら、それはどういう意味を持つでしょうか?