月曜日の寺
ファノム姉が車で迎えに来てくれました。誕生日は何曜日?　とタイではよく聞かれる質問です。答えられますか?　今は便利な時代なのでスマホで確認すれば良いことでしょうが、私もノキアで確認したところによれば月曜日。ファノム姉　「ナコンファノムには曜日ごとの寺がある、月曜の寺に行こう。」　というのでついていきました。私ももうタイの田舎慣れしてるｗ(日本の田舎は慣れていませんが)ので、田舎の寺院も見慣れています。何が月曜の寺なのかよくわからず、寺は領収書をくれないので、住所も今ひとつ不明ですが、そういうのがあるらしいです。
ファノム妹の実家　2500平米

次の日、起きて、車で1時間ほどのファノム妹のご実家に向います。途中ナコンファノムはお酒の産地、地酒ラオ・ウー、名産地はレイヌーナコン、を一甕130THBで購入します。

差し入れのウイスキーBlend 285とお母様がお好きだと言う、モルトでなく米で作られたタイウイスキーのブランデーｗ　Regency(価格はBlend 285の2倍!)、ボトルで500THB程度します。ご実家に着いた時の私のアクション、iPhoneで録画しておいて欲しいくらいです。車から降りた瞬間から、駆け寄るようにお母様に近づいていき、笑顔で「サワディッカー」と低頭しながら、貢物であるタイ・ブランデーを差し出します。
「話は聞いていたが・・・、小僧・・・苦しゅうないぞぇ」　とお母様に思っていただくのが大事です。
広いご実家です。とてつもない面積に家が2軒建ってますが、まだ後2軒は建てられそうな余裕があります。タイっ子のご実家4軒目ですが、800坪近いのは初めてですよ。娘二人は農作業を手伝って色が黒くなったと不満を言っていましたのでお父様は農民、お母様は学校の先生を引退なさっているお立場のようです。不思議とお父様は姿を現しませんので、お父様とお母様のご関係は破綻している可能性があります。靴の数、また子供用のおもちゃもあることから、娘・親戚関係の子供も何人か預かっているのでしょう。(俺、いやらしく観察してますか?　でも当然でしょ?　必要な情報です。)
お母様が　「おい、エキゾ、こっち来て飲め。」
そのお言葉待っていましたよ、まずお近づきの成功を示す第一歩の発言です。コウニャオが蒸篭に入って出てきます。「コウニャオはどう作るのでしょうか?」　台所を見せていただきます。蒸篭と同じ材質で、カゴのような形をしたものに米を入れ、下に鍋があり蓋をして蒸し上げるようです。そして私はウイスキーではなく先ほどのナコンファノムの地酒をいただきます。甕の蓋の部分にはセメントのようなものが埋まっており、それを砕くと・・・ビニールが現れ、ビニールを破くと、籾殻が出てきました。臭いをかいで見ると・・・紹興酒そのものです・・・。アルコール度数は低めでわずかに3.5度です。驚くべきことにそこにビールを注ぎます。そして竹筒を差込み飲みます。香りは先ほど説明したように紹興酒ですが、ココナッツも使われている影響からか味はかなり甘く確かにアルコール分をあまり感じない飲み物です。
お母様が　「おい、エキゾ、カラオケでも行くか?(お前の金でｗ)」
勝った。土下座営業、アジアコミュニケーションの真髄、「笑顔、現地語、低姿勢」が効果を発揮していることを確信します。繰り返し言っていることですが、アジア一国一愛人構想の愛人部隊に対して、私が偉そうな態度を取ることはありません。私は普段から”偉そう”とよく言われており、偉そうを通り越して人を不快にさせるほどの傲慢さでモノを言う、例えば「おい、そこの民!　消費だけしてて楽しいか?」「お前の悩み、会社の上司に、住宅ローンに、ガキの進学か? そんなことを考える暇があるとは、勝ち組よのぅ・・・」などという発言から、私の低姿勢は傍から見たら普通に偉そうにしているように見えるかもしれません。しかし実際はさておき、低姿勢というだけに姿勢だけでも低くしようとしている努力は認められるのです。なにしろ安倍定の刑に加え、タイの深部に喰らい込んでいるタイ落下傘部隊には、置き去りの刑という過酷な刑の執行権利を持っている彼女達には機嫌を損ねないように、ファノム妹にはかなり気を使っているのです。そして、そのお母様を懐柔することは、若い女の気紛れに左右されなくなる安定さと、気紛れに対する強力な圧力になるのです。
田舎のカラオケ
これもまたバー形式です。屋根はついていて建物っぽいですが、窓は無く冷房はありません。ナコンファノムの10月末の夜は涼しく問題はありません。店員は女の子がメインなので、いわゆる”アジアのカラオケ”で、男だけで来て、ラオの女の子と一緒に飲むという類の店のようです。ま、我々はファミリーで来ているので、タダの酒注ぎくらいしかやってくれませんけどね。
お母様が　「おい、エキゾ、こっちで踊ろう!」
タイ落下傘部隊は、英語か日本語のどちらかが多少は話せますが、そのお母様は大体タイ語しか話せません。その場合、食えと言われたら食う、飲めといわれたら飲む、踊ろうと言われたら踊るんです!　最近、年のせいか早くもこのうちの一つが満たせなくなっており、食べられなくなってきています。量は食べられませんが、タイ料理をぎこちなく食べる、踊り方を知らない。これらのビハインドは相手に、「しょうがねぇなぁ、じゃあ教えてやるよ」と言わせるチャンスなのです。これ、お母様だけではなく、若い女性にも使えると思います。
お母様が　「おっしゃ、もう一軒、コヨーテでも見に行くか!」
そういえばコヨーテというタイ語は初登場なので説明しておこう。コヨーテとは、動物のコヨーテではなく、若い女の踊り子を指す。しかし、語源は、2000年に製作されたアメリカ映画「コヨーテ・アグリー(Coyote Ugly)」からきているらしい。日本女性は肌も露に踊る女性を見に行くという発想はあまり無いが、タイ女性の間では一般的です。普通にタイディスコですけどね。でもタイっ子は、シンガポールのタイディスコでも自分のことはさておき、コヨーテたちに対して「あの女は化粧だけでブスだ」とか、批評するのが好きなようです。
Tawanna 2004　タワンナー
216/99 Nitthayo Rd. A.Muang Nakhonphanom
田舎の欠点ですが、クレジットカード決済が想定されていないのでレシートが無いのです。領収書を用意したところで、私に対して経費を落としてくれる人はいません。でもレシートは店の名前、住所、電話番号、そして商品と金額が詳細に書かれているので、非常に重要な情報源なのです。なのでどこにある店なのか未だにわかりません(2回目のカード決済を頼んでおいたので、領収書を手にし、現在は住所がわかっています)。確かに田舎のディスコで、バンコクやパタヤに比べると落ちますが、この前の生バンドバーのRelaxよりもいけていますｗ コヨーテ(店員)もさることながら一般客の女の子?も派手な格好でギラリと眼を光らせています。私はおとなしく座っているお母様のお友達のドライバーさん(男)と、ファノム姉妹とお母様、事実上の1:3ハーレムナイトinナコンファノムｗ　ハーレムナイト中、コヨーテ軍団の中から「どの女が一番良いと思うか?」と嬢たちから聞かれるお決まりのシーンです。日本の常識では、「うーん、やっぱり、横に居るあなたが一番可愛い」と答えるのが礼儀ですし、それ以外の答えは絶対に起こり得ない。しかし許容の国タイでは、「右から5番目の白の娘」とか言うと、喜ぶ女も居るくらいです。
お母様が「あの女を呼べ!」　
と私が良いと言ったコヨーテを呼びました。一杯100THBというのでまあ良いだろうと思いましたが、10杯1000THBも取られてしまいましたよ(泣。　いや、私一人なら全然問題ないのですが、ハーレムナイト中は原則、コヨーテにチップは渡さない。お母様が楽しんでいらっしゃるので、必要経費と捕らえましょう。
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