私の家を選ぶときの希望は、Blok Mの徒歩圏、エアコン、ネット環境、以上である。ホテルを選ぶ時、シンガポールで家を借りる時と同じ条件である。インドネシアだろうが、シンガポールだろうが、私の要求は変わらない。この条件を基に、ジャカルタ在住の後輩が、秘書を使って調べてくれたのである。しかし、その情報は、住所やWeb Site、英語情報は一切無い。
遊蔵の東南アジアのとがり顎から、「今日遅刻してペナルティある。ご飯一緒に食べたいけど店来れるか?」とお誘いがある。誘いが無くてもロックを飲みに出かけるのだが、この意味はお持ち帰り要求なのである。遊蔵に着いて、私の第一声は、
「ちょっと助けてほしいことがあるんだけどもね・・・。このマンション借りたいの。ここの電話番号に電話して、住所とどうやってお金払えば良いのか聞いてもらえるかな? これはとても重要なことなので、もしうまく契約できたらスペシャル・チップを払おう。」
アジア一国一愛人構想、今夜も始動だっ! ペナルティの穴埋めでお小遣いが欲しい。それはわかっている。このSWAP取引の東南アジアのとがり顎のPayment Legは、体なんて安いものではバランスしない。インドネシア人としての能力を、この私に売れと言っているのだ。マンスリー・アパートの契約程度なら、決め台詞の「国民としての権利の買収」というほどの次元ではあるまいが、来るべきタイミングに備えて、これは練習だ。この意味を彼女は瞬時に理解したようである。
「この物件なんだけどね・・・、13日くらいから契約したいの。29日までね。この金額で契約できるならホテルに泊まるより圧倒的に安い。」
彼女が紙を見ている・・・。
「あー、ここ(Blok M)の傍だな。」
「どこを見ているのだ? 住所は書いてないはずだが?」
住所は書いていないものの、地域を示す単語が書かれているようだ。おっと、俺の女心が揺れちまったぜ。
「今日はもう遅いから駄目だ。明日、電話して、わかったら連絡する。」
「7時から起きてるから、いつでも電話ちょうだい。」
女心が・・・グラグラ揺れるな。おいおい。
*この間、隣で一人飲みしていたお客さんとお話していたが、真面目なお仕事の話で、日本企業さんの名前が出てしまうので省略。
タリスカーの酔いも手伝って体もグラグラしてきたので撤退しよう。
俺「あまりにも安くて申し訳ないから、なるべくビールもここで飲むようにしているんです。もう一杯くらい頼んだほうがいいのかな?」
客「気にしなくていいんじゃないですか? 彼女たちは給料もらえるから別に問題ないし。」
ではお言葉に甘えまして、今日の遊蔵は520円!!(52,000IDR) マジで良いのかな・・・。つぶれませんように・・・。
インドネシア、日本市場営業日初日、ホテルの朝ごはんは今ひとつだが、コーヒーは使えるので、コーヒーを2杯ほど部屋に持ち帰って、株式市場を眺めよう。朝、東南アジアのとがり顎から連絡がある。「物件は空いている。今日一緒に見に行けるか? そうならば16時くらいにもう一回確認の電話をする。」ということである。頼もしいな。そしてインドネシア時間13:15には先物・オプションも終わるので、PLをつけてから、ランチに出かける。懸念していたホテルの回線の細さは、株価・オプションなどの数値データを1000個以上取っているはずだが、動画などに比べたら量が少ないのか全く問題なかった。
Blok Mの越後屋の中華丼46,000IDR(ここのサービスチャージは15%。グロスの値段があまりにも意味が無いため、なるべくネットで書いている。) 中華丼は、塩味と醤油味がある。安くてうまい! シンガポールは割高やのぅ・・・やっぱり。こんなくだらないことで喜びがあるわ。
16時ごろ、「物件見に行こうか。で、今日、同伴良いですか? 700,000IDRです。」 ハハハ。同伴おねだりか。
「全然問題無し!」
即断即決OKでしょ、こんなの。
東南アジアのとがり顎にBlok Mまで来てもらった。あら・・・昼間始めて見たが、おみずじゃないのね。ジャカ1やタイの愛人連中は、昼でも派手で、いわゆる一般人とは異なる格好をしているが、彼女はどう見ても一般人、素人だ。なんと事前調査で一人で物件を見てくれていたらしい。Blok Mからタクシーで5-10分。歩くと30-40分という距離がある。うーむ、さすがにローカル色の濃い町並みだ。アパートではなく、KOST(寮のような意味で、アパートよりもさらに小規模な物件を指す、発音は”コス”)と呼ばれる零細物件。
※この物件に最初にたどり着くのが非常に難しい。狭い路地の奥にあり、住所から位置を特定することができない。東南アジアのとがり顎の価値は、この初回の案内にあるのだ。
※カメラが無いので私が実際に住んだKOSTではありませんが、大体似たような感じのワンルームです。
部屋の広さはベッド×2程度、お湯は出ないシャワーとトイレが付いている。ベッドは無く、マットレスが置いてあり、机と椅子も無い。希望通り冷房とWifiは付いている。この町並みとこの住環境、並みの日本人ならOKできないだろうが、私はOKだ。ちなみに家賃は2,000,000IDR/月だ。嬢たちに聞いているが、ジャカルタ市内のこのような一人暮らしマンションの相場で、大体このくらいの値段である。手付けの250,000IDRだけ支払って帰る。そうそう、ホテルではないので、タオルも毛布も付いていない。Blok M Squareで調達する。カルフールでの買い物は誰でもできるが、地下の零細店舗となると商品を出してもらうところから値段を聞くところまで、東南アジアのとがり顎の出番である。
この時点で、東南アジアのとがり顎は、従来なら重要な愛人に格上げ決定なのだが、今をもってしても愛人という関係ではないので、重要な協力者と呼ぶことにしよう。アジア一国一協力者構想(ACACエイカック?)、響きがダサいな。遊蔵で働いているくらいなので、お持ち帰りバンバンのキャバは避けている敬虔なムスリムである。俺との関係の規定は各嬢たちに任せているので、こういう関係もありなのだろう。貢物だろうが同伴だろうが、今後も継続しよう。
同伴出勤20:00。今日はビール無し。いきなりウイスキーを小一時間ほど飲んで21時過ぎに撤退だ。今日の遊蔵・お会計は450,000IDR。おぉっ、3日連続遊蔵だが昨日の10倍だw 700,000IDRと言っていたのが、それはお2階に上がった場合のお値段。下で飲むと同伴だとこの程度の値段で終わってしまう。さすがは遊蔵、苦しゅうないぞぇ。
さて、このすばやい撤退は飲みすぎたからではなく、ジャカ1の勤めるSyuriに行くためだ。3日目にして初登場のジャカ1。良店Syuriでボトルを入れるが、最も高いシーバスリーガルで580,000IDRという免税店++のような価格なので、快く了承。ジャカ1にKOSTに宿泊することを伝え、どんな反応が返ってくるのか、確認したかったのだ。ジャカ1が怪訝な顔をしたら、物件の質は悪いということだ。頭の切れるジャカ1の総合判断力を頼っているのだ。報告してもジャカ1の表情は変わらないので計画はそのまま実行する。ジャカ1の質問は「そこ、ワシも行っていいの?」だけであった。「まぁ、いいや、ワシも引っ越したから、うちに遊びに来いや」とジャカ1は、気にもかけていないようなので、この物件はリスクは少ないと判断できる。
真のプロのキャバ嬢であるジャカ1、遊蔵のウエイトレスとは迫力が違うわ。タイでもキャリア10年と素人と3人で飲んだときのように、遊蔵直後にSyuriで遊ぶと、まさにプロとアマの差。切れる頭と歌唱力、まさに俺好みの夜のエンターテイナー。他のお客さんは帰りが早いようで、二人になってしまった。会計は1,400,000IDR。名店Syuriとはいえ、遊蔵よりは高いなw
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